2020-04-28
ご近所風景
お隣のお宅から赤ちゃんの弾けるような声が聞こえ始めたのが、約一年前。あのロック青年がお父さんにっ!とビックリしていたら、最近は「〜でちゅよ〜」「アババババ〜」などと言う、これまでの彼の風貌とは到底想像し難い言葉も交じり、人間の成長を感じていた。どうやらお仕事が在宅となっているようだ。また先日の夕方5時頃、ご近所のお宅の前では、親子(父と息子)でサッカー練習をしていらした。たまに道ですれ違うそのお父さんは、スポーツのイメージが無かっただけに、スマートな蹴りにちょっと驚いた。この他、普段スーツを着て忙しげに出勤されるお母さんが、昼間にスウェット姿で娘さんとバドミントンをされていたりと、ここ最近の仕事体制の変化から、ご近所さんの新たな一面を見させて頂く機会が多い。この風景、どことなく昭和っぽい感じ。コロナウィルスが終息しても、こんな時間や風景は残るかしら?
2020-04-22
マスクこの先
様々な企業がマスクの生産にむけ、既存の生産工程を上手くいかしながら、動き出している。世の為人の為、そして勿論自社生き残りの為、マスクにロゴマークを入れPRしているものもある。とすると今後、サングラスの脇にブランド名やマークが入るように、マスクも同様、ブランド化が進むなんて事になるのだろうか? またロゴと言うのは、その人の趣味嗜好がダイレクトに伝わるから、ファッション性も強まるかもしれない。実際、手作りでは布の柄や色選びを楽しまれている方もいらっしゃるようで、洋服とマスクが完璧にコーディネート(青系で統一)されている男性を見かけた事がある。勿論、命を守るべきものである事を忘れてはいけないけれど、そこに何とか楽しもうとする気持ちを持つ…、先行きの見えない中で、これも大切なのでは。
2020-04-14
私の自粛、あなたの自粛
自粛を要請と言われ、では何をどこまで慎むべきなのか…。しかも都内から湘南地域へ遊びに来られる人が増え、地元では困惑の声が上がっています。そこで、友人のサーファーやウインドサーファーの言葉を紹介させて下さい。どちらも地元の海をこよなく愛するベテランで、海に入らないのは考えられない人生です。そんな彼らが今、自粛を呼びかけています。「完全な外出自粛とまでいかなくても、海に行く回数を少し減らしませんか?そうすれば人との接触はかなり減らせると思うんです。ちょっとの動きできっと大きく変わるはずです。ステイホーム、ステイホームタウン」。そして、「自然相手だから良いとか、近所だから大丈夫とか、自分くらいなら問題ないだろうとか、何かしら都合良く理由を作っていないだろうか。今私達の一つ一つが試されている。そういうウイルスでもあるのかも」。自粛と言う言葉に強制力はない、だからこそ自分の行動をより強く問い続ける必要があるのでは?
2020-04-03
音楽の力
ミュージシャンの方に音楽の道へ進むきっかけをお聞きすると、子供の頃に家でいつも何かしら音楽がかかっていたとか、親が好きなアーティストの影響を受けた、などと答えられる事がよくある。家の中で自然と耳にしている音が、一人の人間の未来を築く事もあるのだ。音楽の力は、凄いな。私が親から影響を受けたなと思うのは、謡。母が若かりし頃に習っていたそうで、私が子供の頃によく茶室に籠もっては、「う~あ~お~」と唸るような声を上げていた。子供心に怖くもあり滑稽でもあり、何だか良くわからなかった。それが、初めての能舞台で、あの「う~あ~お~」の謡と削ぎ落とされた舞台、ゆるやかな動きが合わさったのを観た時、能独特の世界観がスルリと体の中に入る感じがした。この時10代にして能をもっと観たいなと思ったのは、幼少の頃にいつも耳にしていた母の謡の影響にちがいない。ご家族で過ごされるひと時、好きな音楽を共有されては、如何でしょう?