2021-03-26
ラジオ英語と水
ラジオの「実践ビジネス英語」が終了すると知り、20代の頃にこの番組を勧めて下さった方を思い出した。海外でのお仕事から帰国されたその方は、英語を話せるようになりたいと言う私に、これが良いと勧めて下さった。自分のレベルを遥かに超えた内容に怯んでいると、上のクラスで頑張ってこそ身につく喜びは大きいと仰った。その方から受けた影響はもう一つあり、それは、水。日本人にはまだ水を買う習慣が殆どなかった当時、海外生活が長かったその方が飲むのは、いつも水。ある時、皆でお洒落なレストランへ出かけた時の事。メニューにフランス産の発泡水があり、その方は当然注文されたのだが、注文の際に「ガス抜きはある?」と聞いたから驚いた。今でこそ何でもない事だけれど、当時はとても格好良く見え、その後たまに真似をしていた。水では一つ上のクラスを楽しめたが、ラジオ英語は結局断念してしまった。
2021-03-19
ときめきの種
ここ最近、浜辺を歩いていて心をときめかせてくれたもの。幾つもの貝殻を並べて作られた30㎝程のハート。砂に描かれたまん丸のアンパンマンのお顔や、名前がしっかり刻まれた相合い傘。打ち上がった海草と流木で拵えた芸術作品(?)、親亀小亀のようにバランスよく高く積んだ石、などなど…。皆さん、当然これらを作る為に海岸へ来られたわけではなく、たまたま目にした小さな漂着物などから想像力が働いたり、広い砂浜を歩いているうちに童心にかえったりして、自然と手が動いたのだと思う。ときめきの種は、どこにでもあるのだ。
2021-03-11
備え、支え
手の指を怪我したものの、絆創膏を持っていなかった。近くにいた友人が「あるよ」と言うので、では1枚頂戴なと手を出すと、5枚も渡された。「何かあった時の為にいつも沢山持ち歩いているの」「また必要になるかもしれないから、余分に持って行きな」とサラリと言う。自分なら、携帯しても数枚、誰かにあげるとしたら1枚、だと思う。反省。同じような事で、喉がイガイガするなぁと私が呟くと、ハイッと飴玉をくれた友人がいた。その人は以前、事故で電車が暫く止まってしまった時に、チョコレートを買っていたのを思い出し、車内の人と分け合い、空腹を凌いだのだそう。それからは、必ず小菓子を幾つか持ち歩くようになったのだと。いざという時に必要なモノは、他の人も必要な訳で、そう言う時の支え合いがどれだけ大切か、10年前の3月11日に学んだはず。
偶然にも今、トルストイの名言を見た。「人生の唯一の意義は、人の為に生きることである」
2021-03-05
Teenage Fanclub
春めいてくると、聴きたい音楽も変わってくる。やや儚げな軽さ、ほんのりとした淡い色…そんなPale Popsと呼びたくなる曲が、春、それも早春には合うような気がする。そこで、「Teenage Fanclub」。 オルタナティブロック界では有名な結成30年以上のバンド、なのだけれど、私はこれまで全く聴いた事がなかった。それが、先日ラジオから流れてきた彼らの「Baby Lee」を耳にした途端、胸がキュ〜ンと高なってしまった。それからアルバムを聴き始めると、バンド名の如く、10代ならではの自由奔放や葛藤、青春の甘酸っぱく切ないあれこれが、浮かぶようだった。3月4月は別れと出会いの季節…。あの頃のときめきを思い出して…。