2021-07-27
東京オリンピック2020
東京オリンピック セーリング競技が始まる数日前、江の島ヨットハーバーへ行った。すでにハーバー内には入れなかったので、手前の芝生広場から選手がヨットやウインドサーフィンで出ていくのを見ようと待っていたところ、鎌倉方面から3~4人乗りのゴムボートが1艇走ってきた。海上保安庁の巡視船や大きな警戒船が多数あり、やや緊張感漂う中、そのボートは小さいながらやや目立っていた。ポンツーンに着き、降りてこられたのは、なんとイギリスのセーリング選手。イギリスチームは葉山に滞在されていて、期間中は葉山マリーナからこのゴムボートで移動されているのだとか。これもコロナ禍の影響かと思われるけれど、セーリングの強豪国であるイギリス選手が、ちっちゃなゴムボートで現地入りされたその姿は、親しみ深いと言うか、何と言うか…。セーリング競技は、4日まで開催。江の島沖はうねりが立ちやすく、建物や山の影響もあり風が読みにくく、更に台風接近が心配されるが、どの国どの選手にとっても、忘れ難い、素晴らしい大会となりますように…。
2021-07-21
白杭のある夏
海水浴場が開設された片瀬東浜海岸へ平日の午前中に行くと、やはり例年よりも人出はとても少ない。ご近所にお住まいと見られる親子やのんびりと日焼けをされている方が、チラホラと言ったところ。その東浜の江の島寄り、弁天橋側に、白杭が浜から海へと打たれ、遊泳エリアとサーフィンエリアとの境になっている。その時、白杭近くの遊泳エリアには、浮輪を着けた小さな女の子が小波のウネリに、気持ち良さげに漂っていた。またサーフィンエリアでは、初心者数名のサーフィンスクールが行われていた。暫く、白杭を挟んで見ていると、小さめながらもしっかりとしたウネリがゆっくりと入ってきた。すると、スクール生の1人がパチャパチャとパドルを始め、何とかボードの上に立ち、危なげではあるけれど波に乗った。と同時に、遊泳エリア側に浮かぶ浮輪の女の子は、バタ足をしながらスルスル~と同じ波に乗って行った。白杭を挟んで、片や右へ、片や左へ、サーフボードと浮輪と違いはあれど、自力で波に乗れた喜び、気持ち良さは、きっと変わりはないと思う。
2021-07-08
雨のち晴れ
大雨により災害に遭われました方々へ、お見舞い申し上げます。
地球環境の変化や長期にわたる見えないウイルスとの戦いで、気持ちが塞ぎがちな日々の中、人の温かく優しい気遣いに触れた。雨で電車に遅れが発生していた早朝、乗り込んだ車内に、ちょうど車掌さんが歩いて来られたので、どれくらいで発車するかを尋ねると、その方はかぶられていた帽子をスッと取られ、間もなく出ますと教えて下さった。わざわざ帽子を取るその心遣いに、雨や遅延の不満が和らいだ。その日の夕方、雨が上がったバスターミナルで、お父さんと手を繋いだ3歳くらいの男の子が、バスの運転手さんに向かってバイバイと手を振っていた。すると1台のバスがカーブを曲がって親子と真正面になった時、運転手さんが小さくさりげなく、手を振り返された。それを見た男の子の嬉しそうな笑顔と言ったら! 自分も誰かの心の雨を晴らせられたら…。