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IT'S NOT ALWAYS CALM

江刺家愛の波あり人生

2021-10-27

靴下1枚分の幸せ

人の何倍も足が冷たく、重度な冷え性にもかかわらず、裸足でいるのが大好きだ。しかし、冷えは万病の元と言う。ましてやこの秋の急激な冷え込みは、体がついていかない。致し方なく、靴下を久しぶりに履いたところ、その暖かさに感動してしまった。綿素材のごく普通の靴下なのだけれど、履いた途端にホワッとした温もりに包まれ、その心地良さは幸せの一言。体感温度も気分も上昇。すごいぞ、靴下。わずか数ミリの厚さ、数センチの長さの、こんな小さなものなのに、これ程までの喜びや幸せを生むなんて…。思えば暮らしの中には、日常の中で当たり前になり、忘れてしまったとか気づかなくなってしまった、数ミリ程のごくごく小さな幸せが、沢山あるのだろうな。ツイテナイナァと思った日でも、足元を見て、靴下ほどの幸せを自分は持っているのだと思えば、ちょっと元気が湧いてきそう。

2021-10-22

小枝をめぐる秋のお話し

日暮れが早くなり、海に入っていられる時間も、海岸で過ごせる時間も当然短くなる。その短い時間の中で、短編映画のような出来事が目の前を行き過ぎた。午後3時頃、10歳位の男の子が40~50センチ程の枯れた木の枝を手に歩いてきた。犬を連れたお母さんが先を行く。私の前を通り過ぎたところで、枝を砂にサクッと刺し、そのまま行ってしまった。一本の枝が、やや斜めにある。今度はサーフボードを抱えたサーファーが波を見ながら歩いてきた。ボードを置いてストレッチをして、ゴム草履を先程の傾いた枝先に掛け、更に倒れないように枝をグッと砂へ押し込んだ。枝にゴム草履がバランス良くかかっている。1時間程してその方は上がってきて、ゴム草履を抜き取ると、枝はパタンと倒れた。30分もしないうちに、今度はショートボーダーが走ってきて、この枝を見つけると、脱いだゴム草履の横に目印になるよう立て、海へと足速に向かって行った。西へ傾いた太陽の光で、小枝についた砂が微かに光る。




2021-10-11

海水

料理本を見ていると、「海水の塩分濃度くらいに」と書かれている事がある。貝類の砂出しや茄子のようなアクの強い野菜のアヌ抜き、干物を作る際などにある。調べてみたところ、海水の塩分濃度は約3.5%。この数値をご存知で、調理の時にきちんと計られている方は、どれ程おられるのだろう? 大概は目分量なのでは? もし濃さを舌で確かめられる方がいらしたら、頭の中にはどこぞの海が浮かびはしないだろうか。実際に私は、アサリの砂出しで塩水を用意するたび、波に巻かれて海水を飲み、その辛さに苦しんだのを思い出し、喉の奥がイガイガとしてくる。ところで、この「海水濃度くらい」との認識は、世界各国、地方どこでも共通なのだろうか? 海の無い国、海から遠い地域では、どうなのだろう? さて旬の秋刀魚、塩焼きにする前に海水と同じくらいの濃度の塩水に少し浸けておくと、身が引き締まり臭みが取れ、塩加減が均一になると聞いた事がある。今夜は秋刀魚にしようかな。


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AI ESASHIKA

初めまして!江刺家愛と申します。
私はラジオパーソナリティ、MC等をなりわいとしています。鎌倉育ち、海が大好きなアナログ人間です。
今までWSF、ボディボードを経験し、現在はロングボードを楽しみつつ、貝集めて、ゴミ拾って裸足でのんびりしています。
最近、小さくなっていく砂浜が心配です。増えていくゴミが、切ないです。いつまでも、澄んだ海で、美しい日本でありますように。
これから、私の日常の中でのAlohaな出来事や出会いをお届けします。
少しでも、あなたの生活に潤いが生まれれば、嬉しいです。

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