2022-01-28
海水温低下
この冬の相模湾の海水温は、数年ぶりに10~13℃くらいまで下がっていると、ダイバーの知人が教えてくれた。ここ7~8年間ほどは15~18℃と例年よりもかなり高く、魚の動きや海草の成長に大きな影響が現れていた。暫くこのままの低い海水温であれば、激減したワカメが今年は再生なるか?との、期待と希望の声も聞こえる。しかし地球温暖化が進む中で、なぜ今、海水温が下がったのだろう? 同じくダイバーの方にお聞きしたところ、個人的な見解ではあると前置きした上で、地球は10年くらいのサイクルで自らバランスを取っているのではないかと仰った。だとしたら、その地球のパワーに驚くと同時に、人間が与えてしまった傷であるのにと、胸が痛むばかり。今年の海草には、海から、地球から、何か特別なメッセージが込められているかもしれない。
2022-01-20
サトイモ
大規模な噴火と津波に襲われたトンガは、2011年3月11日の東日本大震災の際、被災地へ義援金およそ900万円を寄付、更に里芋を大量に送られていたとの事。勝手な推測だけれど、これはタロ芋だったのではないかしら。タロ芋は、現地で古くから栽培され、今も日常食として、それも主食として欠かせないものだと聞く。そのお芋を送られるなんて、如何にもポリネシアンらしく、自分達のパワーの源で元気になってほしいとの熱い想いが伝わってきた。また、送られた東北の方々はどんなお料理にされて味わう事が出来たのだろう。寒さ厳しい中、あのホクホク感は格別の味わいだったのではないかしら。トンガでは今も通信が途絶え、被害が把握しにくく、支援が行き届かない状況との事。タロ芋畑はどうなっただのだろうか? 食べるのが大好きと言うトンガの人々のもとに、どうか一日も早く十分な食料、物資が届きますように…。
2022-01-14
清らかな水を飲むような
寺地はるなさんの著書「水を縫う」を読んだ。自分の好き嫌いに周囲と違いがあったり、社会に上手く馴染めなかったりと、今でいうジェンダーやハラスメントなどと言った問題を意識しつつ、そこまで深くなくとも、誰もが日常の中で抱えている悩みや葛藤や不満など、背負っているものをストンと落としてくれるような言葉がいくつも書かれている。傘を持つかどうかに例えた「失敗する権利がある、濡れる自由がある」。高齢でスイミングに通う事に「80歳では水泳歴6年になる、何もしなかったらゼロ年のまま」などなど、何かに躊躇していたり踏み出せない自分、世間の当たり前に固執している心が見えてくる。そして、清らかな水が流れるような、澄んだ気持ちで閉じられる。流れ進み続ける水の力は、強い。
2022-01-07
明けましておめでとう御座います
お正月はどのように過ごされましたでしょう? 3日に鎌倉坂ノ下海岸へ行くと、浜小屋の前の漁船にお正月飾りの紙垂(しで)が取り付けられていて、弱い北風にサラサラと揺れていた。その白さが青空と海に映え、なんて美しい日本の海辺のお正月風景だろうと、暫し見入ってしまった。この1、2年、「何でもない日常がどれ程ありがたかったか」と言う声をよく耳にし自分も実感しているが、同時に、お正月と言う非日常をこれまでと変わりなく過ごせた事、華やかなりし新年の中に自分がいられた事、これもまた今は、如何に幸せかと思わずにはいられない。この先、日常がどう変わるか分からないし、ハレの非日常の形がどうなるかも分からない。一日一日を、一つ一つの行事を、大切に過ごしていきたい。