2023-12-27
Good Job
今年一年の中で、心に残る言葉はありますか? 私は今年ではないのだけれど、節目ごとに思い出す言葉がある。それは、Good Job。10年ほど前にアメリカ人の友人と、あるイベントの仕事を共にした時のこと。当日になっても決まらない事が多くてんてこ舞いではあったものの、皆のサポートで何とか無事任務終了。ホッとしたところ、彼が笑顔でかけてくれた言葉が、Good Job! 単に英語だったから響いたのか? でも、私の仕事ぶりを評価してくれたような、頑張りを見てくれていたような…、イベントが終わった安堵感よりも自分に任された仕事に対する達成感、そんな気持ちを与えてくれた一言。単純にとても嬉しかったのを覚えている。
さて、年の瀬。振り返れば、相変わらず中途半端な事もいい加減に済ませてしまった事も、私には多々ある。叱られたり注意されたりもした。しかし、そんな中にも、一つ二つは自分にGood Job!と言ってあげたい出来事もあった。次の年は、それをもっと増やしていこう。
皆様、良いお年をお迎え下さいませ。
2023-12-15
ジャムの季節
イタリア、ミラノの食料品店「Peck」のイチジクジャムを頂いた。日常あまりジャムを食べないのだが、イチジクそのものが好きなのとPeckの味に期待し、蓋を開けた。赤茶色のプルンとしたジャムの中に沢山の種が散らばっていて、イチジク独特のプチプチとした舌触りが口にする前から感じられる。果肉ゴロゴロでなく、煮込んで滑らかなタイプのジャムかなと思ってスプーンを入れたら、下にイチジク丸々一個、あった。これが、程よく柔らかく、でもイチジクの歯応えも残されていて、ジャムとコンポートを同時に味わえるかのよう。ひと瓶で二度美味しい。しかし、この果肉を崩して混ぜるべきなのか、周りのジャムと分けて食べるべきか、悩んでいる。月見そばの卵の食べ方で悩む感じか。ところで、クリスマスチキンを焼く際にジャムを漬けダレに使うと美味しいと聞いた事があるが…、このイチジクジャムを使うかどうか、平民の私は躊躇してしまう。
2023-12-05
カッコイイぜ
海から少し離れた所にあるスーパーの入り口前で、靴紐を結ぶような格好でしゃがむ男性が一人。ただ、靴紐を直しているわけではないのが、ウエットスーツを着て足元はビニール袋である事から一目瞭然。その方は、足に履くビニール袋の口を、結んでいるのだ。サーフィンをして海から上がりたてのようで、髪の毛やウエットスーツについた砂がキラキラと銀色に光っている。ゴム草履かサーフブーツか、どちらを履かれているのかは分からないけれど、そこにも砂が沢山ついているのだろう。そのまま店内に入れば床をよごしてしまうとの気遣いから、小さなレジ袋で足を覆っている。立ち上がって店に入られた姿、ウエットスーツにビニール袋履きは、買い物客の中、滑稽に見えただろうけれど、私には「海の人」としての格好良さが感じられた。