ヒーローイメージ

IT'S NOT ALWAYS CALM

江刺家愛の波あり人生

2024-10-28

音が見えるように

藤沢のデパート内を歩いていたら、白杖を持つ方を見かけた。立ち止まって迷われている様子だったので、お声をかけた。以前、目の不自由な方や車椅子に乗られた方への手助けについて少し学んだ事があり、ついお節介をやいてしまう。杖を持たない側からそっと、お手伝いが必要かをお聞きすると、エスカレーターを探しているのだが、自分で「エスカレーターの音」を確かめて覚えないといけない、とのお返事。誘導の手は必要なさそうなので、エスカレーターは11時の方向、20m程先にありますとだけお伝えした。その方はニコリと微笑み頷いて、杖を動かしながらそちらへ向かわれた。その後に私もエスカレーターの音に耳をすませてみたが、店内の様々な音にかき消され、全く聞き取れない。こんな微かな音を頼りに行動をされていたなんて…。それを思うと、今の街中はそれこそ障害だらけだ。同時に、私自身が賑やかな声で話しをして、必要な音を探している方の邪魔をしていた事もあったかもしれない。音に対しての気遣いを見直さねば。

2024-10-22

Local Gloval

家の近所で毎年恒例の秋祭りが行われた。神社からお神輿が数台出て、どっこいどっこいの掛け声と粋な祭り甚句を秋空に響かせながら、周辺を練り歩く。地域のお祭りのわりには盛大で、多くの人が見物していた。私は自転車で海に行った帰りにたまたまこのお祭りにあたり、路肩に止めてお神輿が通るのを見ていた。私のすぐ前では、その通りにあるインド料理屋(カレー屋)の店員さん2人(インドの方)が興味深げに眺めている。今日の仕込みの買い物帰りらしく、手に食料品が沢山入った袋、肩には10キロの米袋を担いでいた。米袋にはカラフルなAustraliaの文字やコアラが書かれている。そのお2人の後ろからお神輿が通り過ぎるのを見ていると、あら、とっても国際的な風景なのでは? インドの方がオーストラリアのお米担いで日本のお神輿を見ている。実に平和だ。

2024-10-15

まぐだら屋のマリア

良い本と出会い誰かに薦めたいけれど、上手く作品の魅力を表せない、表しきれない事がある。原田マハ著「まぐだら屋のマリア」を読んだ時もそうだった。何が良いかどこが面白いか言葉に出来ない、ただ良かったとしか言いようがない。兎に角ページを捲る手を止められず、これから何処へ向かうのか、この人はどんな過去があるのかなど掴めない面白さ、また、小さな村の独特の暮らしやそこに住む人々がもつ広い心に温められ、そして最後は思いもよらぬ切なさと希望で締めくくられる。凄絶であり静穏、鋭くも柔らかい、そんな作品だろうか。愛情とは受け入れる事か?と考えつつ、美味しい煮魚が食べたくなった。
加えて、タイトルを含め、美術に関わられていた作者らしい発想が、楽しい。

2024-10-08

Tea Bag

ハワイアンウォーターのHP上に載せるには品性に欠けるかもしれないのですが、お許し頂きたい。
ある紅茶のパックを探しており、近くのスーパーに電話で有るかどうか問い合わせをした。電話口には、アルバイトに入ったばかりらしい若い女の子が出られた。私が「〇〇の、ティーバッグは扱ってらっしゃいますか?」と聞くと、その店員さんはとても戸惑った様子で、「えっとぉ…、下着ですか…?」 はぁ?紅茶の話しをしているのに下着とは?と訝しく思い、再度私は「紅茶、ティーバッグ…」と口にして気がついた。彼女はTバック(下着)と聞き間違えたのだ。私は慌てて「パックの紅茶!ティーバッグ!」と、出来るだけ「グ」を強調すると、彼女はそれはそれは慌てふためき、顔を真っ赤にし恥ずかしがっているのが、電話口から伝わってきた。さぞかしびっくりされたであろう、いきなり電話で下着、それもTバックある?なんて聞かれたとすれば。私は紛らわしい言葉を言ってしまったと侘びつつ、最後は2人で大笑いし、後日無事にお目当てのTeaBagをその店で買う事が出来た。

2024-10-01

自転車に乗る

3ヶ月程前から電動自転車に乗っている。周りに坂が多いのでとても楽になり、ちょっとした用事もこまめに行くようになった。ただ、足の為に出来るだけアシストに頼らずギアも軽くし過ぎぬようにしている。しかし先日、鎌倉山の坂を電動でない普通の自転車、謂わゆるママチャリにロングボードを積んで海へ向かう人とすれ違った際に、この人はあの自転車で鎌倉山を超え、サーフィンをし、帰りはまたこの坂を上って行くのか…、電動に慣れた私には絶対に無理だと思った。そして、この人と同じ波に乗ったとしたら、その波に対するリスペクトや波に乗れた満足感が、絶対にこの人にかなわないとも思った。更に後日、上には上がいる事を自転車の歴史から知った。自転車が上等舶来物だった明治時代、買えるのは当然お金持ち。彼らは自分の豊かさを示すかのように自転車で遠乗りをしていたそうで、東京から鎌倉まで半日かけて来るのも珍しくなかったのだとか。現代の自転車に比べ、かなり重く扱いも楽ではなかったであろうその時代の自転車で…。でも、その頃の自転車を少しばかり羨ましく感じたりもして。

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AI ESASHIKA

初めまして!江刺家愛と申します。
私はラジオパーソナリティ、MC等をなりわいとしています。鎌倉育ち、海が大好きなアナログ人間です。
今までWSF、ボディボードを経験し、現在はロングボードを楽しみつつ、貝集めて、ゴミ拾って裸足でのんびりしています。
最近、小さくなっていく砂浜が心配です。増えていくゴミが、切ないです。いつまでも、澄んだ海で、美しい日本でありますように。
これから、私の日常の中でのAlohaな出来事や出会いをお届けします。
少しでも、あなたの生活に潤いが生まれれば、嬉しいです。

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