ヒーローイメージ

IT'S NOT ALWAYS CALM

江刺家愛の波あり人生

2025-03-31

ワカメ浴

サーフボードのリーシュにワカメが絡まる季節。海水温の上昇で海草の生育が良くなかったここ数年に比べて、この春はなかなか良さそうに見えるのだが、どうだろう。先日、サーフィンを終えて浜に上がろうとしたが、波打ち際で沢山のワカメに足元を取られふらついてしまった。もたつきながらも海中で黒光りするワカメの群れを見て、「ミネラル」「フコイダン」の文字が頭に浮かんだ。私は今、美と健康の栄養分が溢れる水に浸かっているのでは? もしかしたら海草が成長する春の海は、一年の中で最も栄養分が濃く、そこに入るだけで自然と肌にミネラルやビタミンが吸収されるのではないだろうか?お高い美容液やクリームなど無くても、この季節にたくさん海に入れば…? そう考えた途端、早々と上がるのが惜しくなってしまった。さて翌日の結果、私が輝くようなお肌になった訳はなく、日に焼けて血色が少し良くなったかな…と言う程度でありました。

2025-03-25

共有

オーストラリアで16歳未満のSNS利用禁止の法案が可決したとの事。インターネット歴の浅い世代としては、大賛成とまではいかずとも、今後日本でも考えるべきかなと思ってしまう。しかし同時に、今の子供達は生まれた時からインターネットがあり、情報共有は当たり前なので、規制は難しいよなぁとも考えられる。さて、様々な物事が急速に進歩、変化しているこの十数年。私の子供の頃には無かったのに、今やあちらこちらで見かけるものの一つ、ウォーターサーバー。お店に設置してあるウォーターサーバーのレバーを迷いなくクイっとひねり、美味しそうにゴクゴク飲む子供を見ると、あぁこの子は、街中にウォーターサーバーがあり、身近に美味しい水がある生活は当たり前で、そう言う時代に生きているんだな…と気がつく。また、若いお母さんが哺乳瓶に温度を確かめつつ水とお湯を入れ、助かりました~とお店の方にお礼を言っている姿からは、豊かで暖かな空気が感じられた。ウォーターサーバーの広がりは、分け合う優しい心の広がりにも結びついていて、こう言う共有は良いものだなと思う。

2025-03-19

ズレ

フラを再び習い始め、以前よりもこんなに動きが鈍く、頭も体もついていかないものかと、焦りと情けなさに少々へこんでいる。基本のカホロ(腰を振りつつ左右に動く)では、踊っているうちに他の人と腰の動きがズレる。皆の腰は右にあるのに、私はいつのまにか左になっている。最初はちゃんと同じ動きをしていたの が、いったいどこでズレたのか分からない。そんな時に、フランス料理のカトラリーの順番が浮かんだ。コースで使うナイフやフォークをちゃんと外側から手に取っていたのに、何故が自分だけデザートフォークが無くなっていたり、肉のタイミングでナイフが全て無い…なんて恥ずかしい経験がある。外側からソトガワカラ…と確認しながら使っていたはずが不思議でならない。フラのステップもナイフフォークの順番にしても、途中までは皆と同じであったのだ。無意識のうちに生じたズレか。 さて季節は、桜。昨年の満開は、ここ数年の中では珍しく4月にズレこんだのだが、果たして今年はどうであろう。

2025-03-13

PINY片瀬山本店

地元で長年親しまれてきたパン屋さん、「PINY」片瀬山本店が3月末で閉店となる。その後は、今ある西鎌倉店に工場が併設され、レストランは無くなり、ここでのみのパンの販売になるとの事。子供の頃から我が家のパンと言えば、パイニイ。レストランも家族でよく利用していた。その頃は店内はもう少し明かりを落とし落ち着いた雰囲気で、パイニイカラーのオリジナルのボッテリとした食器が使われていた。今は販売されていない手作りのケーキは本格的で、全てをホールのままテーブルまでワゴンに載せてきて下さり、席で選ぶのが嬉しかった。私は少しの間アルバイトをしていたのだが、休憩の時に卵白たっぷりのスープを飲ませて頂いた事がある。お店ではマヨネーズも手作りだったので、余った大量の卵白を使って賄いに作ったと聞き、調味料など見えない細かなところから丁寧に拵えていること、卵も特別に飼育されていて味が濃いことなどを知った。華やかすぎず、でも程よくお洒落で、この土地らしさも備えている、日常もちょっとしたハレの日も、どちらも楽しめたパイニイ片瀬山本店。3月末までに、また訪れたい。


2025-03-05

みんなのうた

3月は、故郷を訪れたり故郷に戻ったり、また家族の形に動きがあったりと、何かと移動の多い季節。その家族とふる里について書かれた重松清の著書「みんなのうた」を読んだ。東大を3浪の末、致し方なく東京から故郷へ戻ったレイコを迎えたのは、家族も土地の人も何もかも昔気質のままの田舎。が、実家では母がカラオケ店を始めていた。そこで、言われるままに店長をしている弟の弱さにモヤモヤし、結婚して土地を守っていくものと決めつけてくる祖母に戸惑い、面倒な風習にイラつきながら、都会で暮らしたプライドを捨てきれず、自分はどこへ向かうべきか、変わらぬ山や田畑を眺めながら悩む日々。次第に故郷の義理と人情、家族や友の愛情、皆の支え合いに、張り詰めていた心の糸がゆるみ始める。軽いと思っていた弟が発した重い一言や、寡黙な祖父が伝えるぬくもり、母親の深い愛、強がる友の姿、自分の力で生きようとする祖母など、何度も心がじんわりと温められる。果たしてレイコは4度目となる東大を再び目指し故郷を出るのか、清々しい気持ちで最終ページをめくった。

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AI ESASHIKA

初めまして!江刺家愛と申します。
私はラジオパーソナリティ、MC等をなりわいとしています。鎌倉育ち、海が大好きなアナログ人間です。
今までWSF、ボディボードを経験し、現在はロングボードを楽しみつつ、貝集めて、ゴミ拾って裸足でのんびりしています。
最近、小さくなっていく砂浜が心配です。増えていくゴミが、切ないです。いつまでも、澄んだ海で、美しい日本でありますように。
これから、私の日常の中でのAlohaな出来事や出会いをお届けします。
少しでも、あなたの生活に潤いが生まれれば、嬉しいです。

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