IT'S NOT ALWAYS CALM

2025-04-25

旬

その日は朝からサーフィンのつもりだった。ところが…前日の夜、父が掘り立ての大きな筍を頂いてきたのを、今から茹でたり下処理するのは面倒！と、ひとまず新聞紙に包み、ビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室におさめておいた。そして翌朝、すっかり波乗り気分でいたところ、冷蔵庫を開けて思い出した。そこにはドッシリと鎮座する筍。筍は採れたら直ぐに茹でるのが鉄則。「はよ、茹でてや」との声が聞こえてくるような気がする。しかし、茹で始めれば1~2時間は要する。今日の潮の動きと風を調べると、海は早い方が良さそうだ。海か筍か…どうする⁈  数秒後、私は大鍋に湯を沸かし始めた。これと似たような話を数日前に友人から聞いていた。友人はサーフィン後に沢山の生ワカメを手に帰宅。そして2ラウンド目に行く前に、茹で始めた。ところが、大量のワカメを茹でている間に海面は穏やかになってしまい、友人も疲れてしまったのだと。旬は短し…。

2025-04-21

Ｗhere are you from?

乾燥肌でアトピー性皮膚炎の私にも合う肌用クリームをやっと見つけた。それは、シアバター。クリームの色は真っ白で、指にとった感触はまさにバター、ボッテリ濃厚。アフリカに自生するシアバターノキの種子から作られた植物性油脂だ。今朝も顔に塗ろうとケースを手にしたところ、「生産地ブルキナファソ」と書かれているのに気がついた。シアバターがアフリカ原産と聞いてはいたが、このブルキナファソとはどこなのだろう？私の肌を助けてくれているシアの木のあるのは、どんか土地なのか？気になり調べてみると、西アフリカの内陸にあり、国名は現地語で「高潔な人々の国」と言う意味であり、世界で最も貧しい国の一つでもあるとの事。更に見ていくと、私の大好きなカゴがブルキナバスケットと呼ばれている事も分かった。頑丈な水草で編み、持ち手が革のコロンとしたカゴだ。また、農業中心の経済で、ハワイでも知られるタロ芋の生産も多いらしい。何だか一気に身近になってきたぞ。現地から遠く離れた日本、湘南地域で、あなた方の土地で採れたシアバターに大変助けられています…と、白いクリームを通し伝えたくなる。原料が採れた国や地域を知り、そこがどんな場所なのかを知ると、その物への愛着や感謝がより強まる。

2025-04-14

そそられる

きな粉の文字に弱い。お菓子のパッケージや甘味処のお品書きにあると、ついそそられてしまう。パラリと振り掛けてあったりまぶしてあると、甘さが丸くなりコクが増す。気品ある緑の抹茶に比べ、薄茶色のきなこはふくよかな温もり、と言う感じかな。先日地元のスーパーに立ち寄ったところ、アイスクリームのコーナーにきな粉味のアイスを見つけた。コンビニエンスストアやスーパーによくある、エッセルスーパーカップのきなこだ。どうやらこれは、消費者の声をもとに開発され、3月に発売された新商品らしい。当然、手が伸びる。いかんいかん！大手メーカーの策略に乗ってはいけない！と頭でわかっていても、心と喉が聞くわけはなく、２個もカゴに入れてしまった。お味のほどは、、、しっかりきな粉！バニラアイスに混ぜただけの「やわな」きな粉風味ではなく、香ばしさやつぶつぶ感が生かされたきな粉の塊り、きな粉好き満足のアイスクリームだ。贅沢を言えば、私にはもう少し甘さ控えめが好みだが、そこは万人に向けての甘さなのだろう。もうすぐ新茶の季節、濃くいれた緑茶をそえて、きな粉アイスで一服。

2025-04-08

ボーダー

鎌倉の海に、規則正しく次々と、コシサイズの綺麗な波が入ってきているのを、少し高い所から眺めていた。1本も乱れる事がなく、動く青いボーダー柄のようだ。ここ最近、ロングスリーブＴシャツ１枚でもちょうど良い暖かさの日が増えた。私もお気に入りの「SAINT JAMES」の水色のボーダーＴシャツを出してきた。ボーダーＴシャツは、春が一番似合う気がする。先日、そのシャツを着て1日過ごし、翌日洗濯しようと洗濯機の上に置いておいた。洗濯機のそばには、日中外に干しておいた足拭きマットが、夕方に取り込んで置かれている。そのマットも、水色のボーダー柄だ。その晩、お風呂から上がった私は、足拭きマットを入浴前に敷いておくのを忘れ、急いでボーダーの布を掴み、足元に落とした。着替え終わり、水滴で湿ったマットを干しておこうと持ち上げて、愕然。なんと、SAINT JAMESの水色ボーダーシャツではないか！これに足を載せていたのか⁈  洗濯機横には、乾いた水色ボーダーの足拭きマットが、元のまま置かれていた。

下が↓そのマットとＴシャツ。違い、分かります、よね…？