母乳やミルク以外の飲み物を取り入れる場合は、離乳食が始まる生後5〜6か月頃以降が一つの目安です

「赤ちゃんにほうじ茶はいつから飲ませてもいい?」「麦茶の代わりにほうじ茶を飲ませても大丈夫?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ほうじ茶は香ばしく飲みやすいお茶ですが、茶葉から作られているためカフェインを含みます。そのため、赤ちゃんの水分補給として積極的に取り入れる必要はなく、与える場合には時期や量、濃さなどに注意することが大切です。
この記事では、赤ちゃんにほうじ茶を与え始める時期の考え方やカフェインについて、麦茶・緑茶との違い、与える際の注意点などをわかりやすく解説します。
目次
赤ちゃんにほうじ茶を与える前に知っておきたいこと

ほうじ茶は、大人にとっては香ばしく飲みやすいお茶ですが、赤ちゃんに与える場合はカフェインを含むことを知っておく必要があります。まずは、ほうじ茶の原料やカフェインについて確認しておきましょう。
ほうじ茶は茶葉を焙煎して作るお茶
ほうじ茶は、煎茶や番茶などの茶葉を強火で焙煎して作るお茶です。焙煎によって独特の香ばしい風味が生まれ、苦みや渋みを感じにくいことから、大人にも広く親しまれています。
ただし、麦茶とは異なり、ほうじ茶の原料は茶葉です。茶葉由来のお茶であるためカフェインを含んでおり、赤ちゃんに与える場合には摂取量に注意する必要があります。
ほうじ茶にはカフェインが含まれている
「ほうじ茶はカフェインが少ない」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、カフェインが含まれていないわけではありません。
文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、ほうじ茶の浸出液100gに含まれるカフェインは0.02g(20mg)です。せん茶の浸出液も100gあたり0.02g(20mg)となっています。
なお、お茶に含まれるカフェイン量は、茶葉の種類や使用量、抽出時間などによって変わります。そのため、「ほうじ茶だからカフェインが少なく、赤ちゃんにも適している」と判断するのではなく、カフェインを含む飲み物であることを踏まえて取り入れることが大切です。
大人が飲みやすいほうじ茶でも赤ちゃんには注意が必要
ほうじ茶は苦みや渋みを感じにくく、大人にとっては飲みやすいお茶の一つです。しかし、大人が日常的に飲んでいるからといって、赤ちゃんにも同じように適しているとは限りません。
赤ちゃんの水分補給では、母乳やミルクを基本とし、離乳食が進んでほかの飲み物を取り入れる場合も、水やカフェインを含まない麦茶などを選択できます。
そのため、ほうじ茶については「飲めるかどうか」だけで判断するのではなく、赤ちゃんにあえて与える必要があるか、ほかの飲み物で代替できないかという視点も持っておきましょう。
赤ちゃんはいつからほうじ茶を飲める?
赤ちゃんにほうじ茶を与え始める時期について、「生後○か月から」と定めた明確な基準はありません。母乳やミルク以外の飲み物を取り入れる時期を考える場合は、離乳食の開始時期や食事の進み具合を一つの目安にしましょう。
離乳食が始まる生後5〜6か月頃以降が一つの目安
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳の開始時期の目安を生後5〜6か月頃としています。ただし、これはほうじ茶を生後5〜6か月から与えることを推奨する基準ではありません。
離乳食が始まるまでは母乳やミルクから栄養と水分を摂取するため、ほうじ茶を追加する必要は基本的にありません。離乳食が始まり、母乳やミルク以外の飲み物を取り入れるようになった段階で、必要に応じて検討するとよいでしょう。
離乳食開始後も母乳やミルクが基本
離乳食を始めたからといって、すぐに水分補給の中心がお茶や水に変わるわけではありません。離乳初期も母乳や育児用ミルクは赤ちゃんにとって大切な栄養・水分源です。
ほうじ茶を多く飲ませることで母乳やミルクの摂取量が減らないように注意し、日常的な水分補給には水やカフェインを含まない麦茶なども選択肢にしましょう。
子どもにほうじ茶を与える場合もカフェインに注意する
離乳期を過ぎた子どもであっても、ほうじ茶にカフェインが含まれていることに変わりはありません。1歳になったからといって、大人と同じ濃さや量で自由に飲ませてよいと考えるのではなく、年齢や飲む量に配慮することが大切です。
毎日の水分補給をほうじ茶だけにする必要はありません。水や麦茶などカフェインを含まない飲み物と使い分けながら、ほうじ茶を与える場合は量や頻度に注意しましょう。
ほうじ茶と他のお茶との違い
赤ちゃんの飲み物を選ぶ際には、「お茶」という名称だけでなく、原料やカフェインの有無を確認することが大切です。ほうじ茶と比較されることの多い麦茶・緑茶では、原料やカフェイン量に違いがあります。
| 飲み物 | 主な原料 | カフェイン量の目安 | 赤ちゃんに与える際の考え方 |
|---|---|---|---|
| 麦茶 | 大麦 | 0mg/100g | カフェインを含まないため取り入れやすい |
| ほうじ茶 | 茶葉 | 20mg/100g | カフェインを含むため量や頻度に注意する |
| せん茶 | 茶葉 | 20mg/100g | カフェインを含むため量や頻度に注意する |
※カフェイン量は「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」に掲載されている浸出液100gあたりの値です。
麦茶はカフェインを含まない
麦茶は大麦を原料としており、カフェインを含みません。そのため、離乳食が始まり母乳やミルク以外の飲み物を取り入れる場合には、カフェインを含むほうじ茶や緑茶と比較して選びやすい飲み物です。
ただし、麦茶も離乳食開始前から積極的に与える必要があるわけではありません。赤ちゃんの成長段階や授乳・食事の状況に合わせて取り入れましょう。
ほうじ茶と緑茶はカフェインを含む
ほうじ茶は茶葉を焙煎して作るため、せん茶などの緑茶とは味や香りが異なります。しかし、どちらも茶葉を原料としており、カフェインを含む点は共通しています。
文部科学省の食品成分表に掲載されている標準的な浸出液では、ほうじ茶とせん茶はいずれも100gあたり20mgです。実際のカフェイン量は茶葉の量や抽出方法などによって異なるため、ほうじ茶もカフェインを含むお茶として考えましょう。
赤ちゃんの水分補給ではカフェインを含まない飲み物を選びやすい
赤ちゃんにとって、ほうじ茶や緑茶を飲むことに特別な栄養上のメリットがあるわけではありません。そのため、日常的な水分補給では、母乳やミルクを基本としながら、離乳食の進み具合に応じて水や麦茶などを取り入れる方法があります。
ほうじ茶を「麦茶の代わり」として積極的に取り入れるのではなく、カフェインを含むことを理解したうえで、必要に応じて選択するとよいでしょう。
赤ちゃんにほうじ茶を与える際の注意点

赤ちゃんにほうじ茶を与える場合は、カフェインの摂取量だけでなく、母乳やミルク、離乳食とのバランスにも注意が必要です。初めて与えるときは少量から始め、赤ちゃんの様子を確認しながら取り入れましょう。
少量から始め、濃さにも注意する
赤ちゃんに初めてほうじ茶を与える場合は、一度に多く飲ませず、少量から始めましょう。ほうじ茶は赤ちゃんの水分補給に欠かせない飲み物ではないため、飲みたがらない場合に無理に慣れさせる必要はありません。
家庭で大人用のほうじ茶をいれる場合は、濃さや量にも注意が必要です。お茶に含まれるカフェイン量は、使用する茶葉や抽出方法などによって変わります。
市販の赤ちゃん向けほうじ茶を利用する場合は、対象月齢や作り方などを確認し、パッケージの表示に従って与えましょう。
母乳やミルクの代わりにしない
離乳食が始まったあとも、母乳や育児用ミルクは赤ちゃんにとって重要な栄養・水分源です。ほうじ茶を多く飲むことで、必要な母乳やミルクの摂取量が減らないように注意しましょう。
特に離乳初期は、離乳食を始めても母乳やミルクを引き続き与える時期です。ほうじ茶を水分補給の中心にするのではなく、授乳や食事とのバランスを見ながら取り入れることが大切です。
カフェインの摂取量に注意する
ほうじ茶にはカフェインが含まれているため、赤ちゃんに与える場合は量や頻度に注意しましょう。日常的な水分補給には、水やカフェインを含まない麦茶なども選択できます。
また、カフェインには中枢神経を刺激する作用があり、過剰に摂取すると不眠などにつながる可能性があります。就寝前の水分補給では、ほうじ茶ではなく水や麦茶など、カフェインを含まない飲み物を選ぶとよいでしょう。
赤ちゃんの飲み物に使う水も確認しておきましょう
ほうじ茶や麦茶などを家庭で作る場合は、お茶の種類だけでなく、使用する水にも目を向けてみましょう。赤ちゃん向けの飲み物では、カフェインの有無だけでなく、水の硬度や衛生面なども確認しておきたいポイントです。
当社が0〜2歳のお子さまの保護者62名を対象に実施したアンケートでは、赤ちゃんの水選びで不安に感じたこととして、「煮沸の必要性」が58.1%と最も多く、「硬度・ミネラル分」が37.1%、「衛生面」が35.5%となりました。

アンケートからも、赤ちゃんに使う水では、煮沸の必要性だけでなく、硬度やミネラル分、衛生面を気にしている保護者が多いことがわかります。ほうじ茶や麦茶を家庭で用意するときも、使用する水の特徴を確認して選びましょう。
赤ちゃんに使う水ならハワイアンウォーターもおすすめ
赤ちゃんに使う水の硬度やミネラル分が気になる場合は、純水を選ぶ方法もあります。
ハワイアンウォーターは、ハワイの天然地下水をRO膜(逆浸透膜)でろ過し、不純物やミネラル分を取り除いた純水です。硬度1mg/L未満の軟水で、赤ちゃんのミルク作りにも使用できます。
ウォーターサーバーなら必要なときに水やお湯を使えるため、赤ちゃんの飲み水やミルク作り、離乳食など、育児中のさまざまな場面で活用できます。
よくある質問(Q&A)
ほうじ茶を取り入れる際には、商品の選び方や飲ませ方について迷うこともあるでしょう。ここでは、赤ちゃんにほうじ茶を与える際によくある疑問について回答します。
Q1. 赤ちゃんにはほうじ茶と麦茶のどちらがよいですか?
ほうじ茶にはカフェインが含まれていますが、麦茶はカフェインを含みません。赤ちゃんの水分補給としてお茶を取り入れる場合は、カフェインを含まない麦茶が選びやすいでしょう。ほうじ茶を与える場合は、量や頻度に注意しながら取り入れることが大切です。
Q2. ペットボトルのほうじ茶を赤ちゃんに与えてもよいですか?
ペットボトルのほうじ茶は、商品によって原材料やカフェイン量などが異なります。大人向けの商品を与える場合は、原材料やカフェインに関する表示を確認しましょう。乳幼児向けの商品を選ぶ場合も、対象月齢を確認することが大切です。
Q3. ほうじ茶を薄めればカフェインはなくなりますか?
ほうじ茶を水で薄めるとカフェインの濃度は低くなりますが、カフェイン自体がなくなるわけではありません。カフェインを含まない飲み物を選びたい場合は、水や麦茶などを選択しましょう。
(まとめ) 赤ちゃんにほうじ茶はいつから?与えてもよい時期と注意点を解説
母乳やミルク以外の飲み物を取り入れる場合は、離乳食が始まる生後5〜6か月頃以降が一つの目安です
赤ちゃんにほうじ茶を与え始める時期について、「生後○か月から」と定めた明確な基準はありません。母乳やミルク以外の飲み物を取り入れるのであれば、離乳食が始まる生後5〜6か月頃以降が一つの目安になります。
ただし、ほうじ茶は茶葉から作られており、カフェインを含みます。赤ちゃんの水分補給では母乳やミルクを基本とし、必要に応じて水やカフェインを含まない麦茶などを取り入れましょう。ほうじ茶を与える場合は、量や濃さに注意し、少量から赤ちゃんの様子を見ながら取り入れることが大切です。



