赤ちゃんに麦茶を飲ませ始める目安は、離乳食が始まる生後5〜6か月頃です

赤ちゃんに麦茶はいつから?生後1か月は?量や与え方を解説

市販のベビー麦茶には「生後1か月頃から」と表示された商品もあるため、「いつから飲ませればよい?」「母乳やミルクだけでは水分が足りない?」と迷う方もいるでしょう。離乳食開始前は母乳やミルクによる水分補給が基本で、麦茶は離乳食が始まる生後5〜6か月頃から少しずつ取り入れられます。

この記事では、赤ちゃんに麦茶を飲ませ始める時期を月齢別に整理し、麦茶の必要性や初めて与える量、飲ませ方、大人用麦茶との違いなどを解説します。家庭で麦茶を作る際の保存方法や使用する水についても紹介します。

赤ちゃんに麦茶はいつから?月齢別の目安

赤ちゃんに麦茶を飲ませる時期は、月齢だけでなく、授乳や離乳食の状況も踏まえて考えることが大切です。まずは、生後1か月頃から離乳食が進んだ時期までの目安を確認しましょう。

月齢・時期 麦茶の考え方 水分補給の中心
生後1か月未満 基本的に麦茶を取り入れる必要はない 母乳・ミルク
生後1〜5か月頃 対象月齢の商品はあるが、積極的に与える必要はない 母乳・ミルク
生後5〜6か月頃 離乳食の開始に合わせて少量から取り入れられる 母乳・ミルクを基本に、麦茶や水も選択肢に
離乳食が進んだ頃 食事や授乳の状況に合わせて取り入れる 発達や食事、授乳の状況に合わせる

生後1か月から飲める麦茶もあるが、必ず与える必要はない

市販のベビー麦茶には「生後1か月頃から」と表示されている商品があります。ただし、これは対象月齢に達したら麦茶による水分補給が必要になるという意味ではありません。

完全母乳の場合も基本的な考え方は同じです。「生後1か月から飲めるか」と「生後1か月から飲ませる必要があるか」は分けて考えましょう。

離乳食開始前の赤ちゃんに母乳やミルクだけで水分が足りる理由

離乳食が始まる前の赤ちゃんは、母乳や育児用ミルクから栄養とともに必要な水分を摂取しています。そのため、母乳やミルクを普段どおり飲めている場合は、水分補給のために麦茶などの飲み物を追加する必要はありません。

麦茶などを多く与えると、その分、母乳やミルクを飲む量が減ることがあります。離乳食開始前は、母乳やミルクによる水分補給を基本としましょう。

生後5〜6か月頃から、麦茶や水を取り入れられる

母乳やミルク以外の飲み物を取り入れる時期としては、離乳食が始まる生後5〜6か月頃が一つの目安です。この頃から、離乳食の進み具合に合わせて麦茶や水を少しずつ取り入れられます。

ただし、離乳食を始めたらすぐに一定量の麦茶を飲ませる必要はありません。麦茶は水分補給の選択肢の一つとして、赤ちゃんの様子を見ながら取り入れていきましょう。

離乳食が進んだら、食事や授乳に合わせて取り入れる

離乳食が進んで食事の回数や量が増えてきたら、食事や授乳の状況に合わせて麦茶や水を取り入れていきます。

飲ませるタイミングや量は一律ではありません。母乳やミルク、食事からとる水分も含め、赤ちゃんの生活リズムや食事量、授乳状況に合わせて調整しましょう。

赤ちゃんに麦茶は必要?水との違いは?

離乳食が始まると、「麦茶を飲ませたほうがよいのか」「水ではだめなのか」と迷うこともあるでしょう。麦茶を取り入れる理由と、水との違いを整理します。

赤ちゃんに麦茶を飲ませるのはなぜ?

麦茶は、離乳食開始後に母乳やミルク以外から水分をとる際の選択肢の一つです。一般的にカフェインを含まず、甘味を加えずに飲めることから、赤ちゃん向けの商品も販売されています。

ただし、水分補給のために必ず麦茶を選ぶ必要はありません。離乳食開始後の飲み物の一つとして、必要に応じて取り入れましょう。

麦茶は必須ではなく水でも水分補給できる

離乳食開始後の水分補給では、麦茶だけでなく水も選択肢になります。どちらか一方に決める必要はなく、赤ちゃんの飲みやすさなどに合わせて選べます。

赤ちゃんの様子 麦茶・水の考え方
水を問題なく飲んでいる 水分補給のために麦茶へ切り替える必要はない
麦茶を嫌がらず飲んでいる 水分補給の選択肢として取り入れられる
麦茶の味や香りを嫌がる 無理に飲ませず、水を選べる

麦茶と水のどちらが優れているというものではありません。母乳やミルク、食事からとる水分も含めて考えながら、赤ちゃんが飲みやすいものを選ぶことが大切です。

0〜2歳児の保護者62名に赤ちゃんに使っている水を調査

当社では、0〜2歳のお子さまの保護者62名を対象に、赤ちゃんの調乳・飲み水・水分補給で普段使っている水についてアンケートを実施しました。その結果、「煮沸した水道水」を使用していると回答した方が61.3%と最も多い結果となりました。

赤ちゃんに使う水は、飲み水だけでなく、調乳や離乳食、家庭で作る麦茶などさまざまな場面で必要になります。家庭で麦茶を作る場合は、麦茶の種類や作り方に加えて、使用する水についても確認しておきましょう。

0〜2歳児の保護者62名に聞いた、赤ちゃんの調乳・飲み水・水分補給で普段使っている水のアンケート結果。煮沸した水道水が61.3%で最多

初めて麦茶を飲ませるときの量・与え方

赤ちゃんに初めて麦茶を飲ませる際は、どのくらいの量を、どのようなタイミングで与えればよいのか迷うこともあるでしょう。離乳食の進み具合や発達に合わせた量や飲ませ方を確認していきます。

初めての麦茶は少量から始める

初めて麦茶を飲ませるときは、離乳食用のスプーンなどを使って少量から始めましょう。母乳やミルクとは味や香りが異なるため、最初は口から出したり、嫌がったりすることもあります。

最初は飲む量を増やすことよりも、赤ちゃんが麦茶の味やスプーンから飲むことに慣れていくことを意識します。嫌がる場合は無理に飲ませず、日を改めて試してもよいでしょう。

初めての麦茶で気をつけたいアレルギーの確認方法

麦茶の原料である大麦でも、アレルギー反応が起こる可能性があります。初めて与えるときは、万が一体調に変化があった場合に医療機関を受診しやすい平日の午前中などを選び、スプーン1杯程度の少量から始めましょう。飲んだ後は、湿疹や下痢、機嫌が悪くなるなどの変化がみられないか、赤ちゃんの様子を確認しましょう。

麦茶を飲ませる量は授乳や食事の状況に合わせる

麦茶に慣れてからも、飲ませる量を月齢だけで一律に決める必要はありません。母乳やミルクを飲む量、離乳食の進み具合、食事からとる水分などを踏まえて調整します。特に離乳食を始めたばかりの時期は、母乳やミルクが水分補給の中心です。麦茶は食事の際などに必要に応じて取り入れ、赤ちゃんの授乳や食事に影響しないようにしましょう。

哺乳瓶で麦茶を飲ませてもよい?

ふだん哺乳瓶を使っている赤ちゃんの場合、麦茶を哺乳瓶に入れて飲ませる方法もあります。母乳やミルクと同じように哺乳瓶から飲めるため、慣れた方法で麦茶を取り入れられます。

一方で、哺乳瓶をいつまで使ってよいのか、長く使い続けることによる影響が気になる方もいるでしょう。哺乳瓶の使用については、卒業の時期や口腔機能への影響なども考えながら、赤ちゃんの発達に合わせて飲み方を変えていくことが大切です。これは麦茶に限らず、哺乳瓶の使用全般に共通するポイントです。

哺乳瓶で麦茶を与える場合は、母乳やミルクを飲む量に影響しないよう量を調整し、使用後の哺乳瓶を清潔に保ちましょう。飲み方は、赤ちゃんの発達に合わせて少しずつ変えていきます。

コップ・ストロー飲みへスムーズに移行するための進め方

麦茶を飲むことに慣れてきたら、発達に合わせてコップなどから水分をとる練習へ移行していきます。生後8か月頃からコップを口元に当て、少しずつ飲み方に慣れていく方法もあります。日本小児歯科学会では、離乳が進んできたらスプーンで水分をとる練習を始め、10か月頃にはコップから飲む練習をすることを案内しています。

最初は少量を入れ、大人がコップを支えながら、赤ちゃんの様子を見て少しずつ傾けていきましょう。ストローやスパウト付きのマグを活用する方法もありますが、飲み方の練習を一律の順番で進める必要はありません。赤ちゃんの発達や飲みやすさに合わせて取り入れていきましょう。

赤ちゃんに飲ませる麦茶の選び方・作り方

赤ちゃんとママの画像

赤ちゃんに飲ませる麦茶には、市販のベビー用麦茶を利用するほか、家庭で用意する方法もあります。商品や作り方によって違いがあるため、赤ちゃんに飲ませる際に確認したいポイントを押さえておきましょう。

ベビー用麦茶は対象月齢や飲み方を確認する

市販のベビー用麦茶には、そのまま飲める紙パックやペットボトル、必要な分だけ作れる粉末タイプなどがあります。赤ちゃん向けに味や濃さが調整されている商品もあり、家庭で麦茶を作る手間を減らしたい場合にも利用できます。

「生後1か月頃から」などの表示がある商品もありますが、対象月齢は、その時期から麦茶を飲ませる必要があることを意味するものではありません。商品によってそのまま飲めるものやお湯などで溶かして作るものなど使用方法が異なるため、パッケージに記載された作り方や分量、開封後の保存方法を確認して使用しましょう。

大人用の麦茶を使う場合は原材料や濃さを確認する

大人用の麦茶は、商品や作り方によって濃さや風味が異なります。赤ちゃんに与える場合は商品の表示を確認し、濃い場合は白湯などで薄めて調整しましょう。商品によっては、赤ちゃんに与える際に2〜4倍程度に薄める方法が案内されているものもあります。

ベビー用麦茶は、赤ちゃんが飲みやすいよう苦味を抑えたり、飲みやすい濃さに調整したりした商品があります。そのまま飲めるタイプもあるため、対象月齢や飲み方を確認して選びましょう。

家庭で作った麦茶は衛生管理と保存方法に注意する

家庭で麦茶を作る場合は、麦茶パックなどに記載された方法に従い、清潔な容器や調理器具を使用しましょう。作った後の麦茶は適切に保存し、長時間常温のまま置かないようにします。

赤ちゃんが直接口をつけた麦茶には唾液が入るため、残ったものを保存して再び飲ませることは避けましょう。特に気温の高い時期や外出時は、保存状態への注意が必要です。市販のベビー麦茶も、開封後は商品に記載された保存方法や使用上の注意を確認して取り扱います。

煮出し・水出しの麦茶は冷蔵保存して早めに飲み切る

麦茶は、煮出し・水出しのどちらで作った場合も、作ったあとの保存方法に注意が必要です。東京都保健医療局の調査では、水出しと煮出しで細菌の増殖に大きな違いはなく、保存温度が高く、保存時間が長くなるほど一般細菌数が増えることが確認されています。

家庭で作った麦茶は、清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに飲み切りましょう。赤ちゃん用の麦茶も一度に作りすぎず、必要な分を用意することで、長時間の保存を避けやすくなります。

赤ちゃんの麦茶作りに使う水を選ぶポイント

家庭で麦茶を作る場合は、麦茶そのものだけでなく、使用する水について気になる方もいるでしょう。水道水や市販の水、RO水にはそれぞれどのような特徴があるのかを見ていきます。

水道水や市販の水は水の特徴を確認して選ぶ

家庭で麦茶を作る際は、水道水のほか、市販のミネラルウォーターやウォーターサーバーの水を使用する方法があります。

市販のミネラルウォーターは商品によって硬度や含まれるミネラルの量が異なります。赤ちゃんの飲み物に使用する場合は、商品の表示から水の種類や硬度などを確認しておきましょう。

また、ペットボトルの水を使用する場合は、開封後の保存にも注意が必要です。商品に記載された保存方法に従い、適切に取り扱いましょう。

RO水はミネラル分を取り除いた水

RO水は、RO膜(逆浸透膜)を使って不純物やミネラル分を取り除いた水です。ミネラル分が少なく、麦茶作りのほか、ミルク作りや離乳食など、赤ちゃんのさまざまな用途に活用できます。

赤ちゃんが成長すると、調乳だけでなく、離乳食や飲み水、家庭で作る麦茶など、水を使う場面も広がります。日常的に使用する水を選ぶ際は、水の特徴とあわせて、必要なときに準備しやすいかも確認しておくとよいでしょう。

ハワイアンウォーターなら麦茶や離乳食にも活用できる

ハワイアンウォーターは、ハワイの天然地下水をRO膜でろ過し、不純物やミネラル分を取り除いた純水です。硬度1mg/L未満の軟水で、赤ちゃんの麦茶作りをはじめ、ミルク作りや離乳食にも活用できます。

ウォーターサーバーなら冷水と温水を必要なときに使えるため、麦茶や離乳食など、赤ちゃんの成長に合わせた飲み物や食事の準備にも利用できます。赤ちゃんのために水を選ぶ際は、一つの用途だけで考えるのではなく、調乳、離乳食、飲み水、麦茶など、日常のさまざまな場面で使いやすいかを確認して選ぶとよいでしょう。

赤ちゃんの麦茶に関するQ&A

赤ちゃんに麦茶を取り入れる際には、外出時の持ち運びや飲ませるタイミングなど、実際に飲ませ始めてから迷うこともあります。本文で紹介した内容以外にも気になりやすいポイントを、Q&A形式でまとめました。

Q1. 作った麦茶を外出先へ持っていってもよいですか?

家庭で作った麦茶を持ち歩く場合は、清潔な容器に入れ、長時間常温で放置しないようにしましょう。特に気温の高い時期は、持ち運び中の温度管理にも注意が必要です。長時間の外出などで保存状態が気になる場合は、飲む直前に開封できる市販のベビー用麦茶を利用する方法もあります。

Q2. 赤ちゃんの麦茶に砂糖を入れてもよいですか?

赤ちゃんの水分補給を目的として麦茶を与える場合、飲みやすくするために砂糖を加える必要はありません。麦茶を嫌がる場合も、砂糖を加えて飲ませようとせず、無理に飲ませないようにしましょう。麦茶以外にも水を選べるため、赤ちゃんが飲みやすいものを取り入れます。

Q3. お風呂上がりに赤ちゃんへ麦茶を飲ませたほうがよいですか?

お風呂上がりだからといって、必ず麦茶を飲ませる必要はありません。赤ちゃんの様子を見ながら水分補給を行い、麦茶を飲みたがらない場合に無理に飲ませる必要はありません。

Q4. 赤ちゃんが麦茶を嫌がって飲まないときはどうすればよいですか?

麦茶の独特の香りや苦味を嫌がる赤ちゃんもいます。その場合は、人肌程度の温度に温めてみる、さらに薄めてみる、別のメーカーのものを試してみるといった方法で、飲みやすくなることがあります。

それでも嫌がる場合は、無理に飲ませる必要はありません。水を問題なく飲めていれば水分補給としては十分なので、離乳食が進んで味の好みが広がるまで、水を選びながら様子を見ていきましょう。

(まとめ)赤ちゃんに麦茶はいつから?必ず必要?月齢別の目安を解説

赤ちゃんに麦茶を飲ませ始める目安は、離乳食が始まる生後5〜6か月頃です

生後1か月頃から飲めるベビー麦茶もありますが、「飲める時期」と「飲ませる必要がある時期」は同じではありません。離乳食開始前は母乳やミルクによる水分補給を基本とし、離乳食開始後に赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ取り入れていきましょう。

麦茶は離乳食開始後の水分補給の選択肢の一つであり、必ず飲ませる必要はありません。水を問題なく飲んでいる場合は、麦茶へ切り替えなくても大丈夫です。麦茶を取り入れる場合は、月齢や離乳食の進み具合に合わせて量や飲ませ方を調整し、家庭で作る際は商品の作り方や保存方法、使用する水も確認しましょう。