事前の軽い食事や、食事中の水分補給で二日酔いを防ぐことができます
いつも二日酔いで悩まされている方は、何か予防ができないか悩んでいるかもしれません。何も対策しないで翌日頭痛や体のだるさがおこれば、日常生活に支障が出てしまうこともあるでしょう。
この記事では、二日酔い予防として、飲む前の対策・飲んでからの対策・二日酔いになってからの対策に分けて紹介しています。事前にできる予防から、症状が出てからできる対策まで紹介しますので、ぜひ試してみてください。
目次
二日酔いの予防策は「空腹で飲まないこと」
二日酔い予防をするなら、空腹時を避けてお酒を飲むのがおすすめです。軽く食事をとっておくか、水分補給で対策する方法を紹介します。
軽い昼食を済ませておく
空腹状態でお酒を飲むとアルコールの吸収が早くなるため、二日酔い予防として空腹を避けるようにしましょう。昼食をしっかり食べておく方法もありますが、食べ過ぎれば消化に負担をかけやすくなるので、軽く済ませる方法がおすすめです。
アルコールの吸収を抑えたいときは、バターの脂肪分、麺類やご飯の炭水化物がよいとされています。軽く食べたいときはヨーグルトなどの乳製品で胃に膜をつくる方法もあります。
どうしても食事がとれないときは、お酒のおつまみにチーズを選んでみてください。
栄養ドリンクを飲んでおく
二日酔い対策には、ウコン入りの栄養ドリンクが人気です。ウコンは胃腸や肝臓の動きを整える働きがあると言われているので、お酒を飲む30分くらい前に飲んでおくとよいでしょう。
栄養ドリンクはドラッグストアなどで売られており、アセトアルデヒドやアルコールの分解を促すタイプがあります。ウコンの「クルクミン」はアセトアルデヒドの分解対策におすすめで、お酒を飲む前や飲んだ後でも効果が期待できます。
アルコールの分解を促したいときは、シジミに含まれる「オルニチン」入りの栄養ドリンクがおすすめです。
牛乳を飲んでおく
お酒を飲む直前に二日酔い対策をするなら、牛乳がおすすめです。牛乳に含まれている脂肪分が胃に膜をつくり、アルコールの吸収を遅くすることができます。
また、水分を摂取すればお腹が満たされるので、お酒を飲むペースが遅くなる効果も期待できます。
睡眠を十分とっておく
お酒を飲む当日は万全の体調にしたいものです。睡眠不足になるとお酒の回りが早く感じる方もいるため、前日の睡眠は十分とっておきましょう。
飲んでいるときの対策は「同時にお水を飲むこと」
お酒を飲みながらでもできる二日酔い対策があります。水分補給やおつまみの内容を工夫して、二日酔い対策をしましょう。
オススメのおつまみ
空腹でお酒を飲むとアルコールの吸収が早くなるため、何か食べながらお酒を飲みましょう。どのような食べ物でも空腹を避けられるため問題ありませんが、とくにおすすめなのは胃に膜をつくりやすい乳製品や、アセトアルデヒド分解に必要となる酵素の働きを活性化させる、タンパク質が多い食品です。
たとえば、チーズのようなタンパク質の多い乳製品や、肉類・枝豆などが挙げられます。さっぱりとしたものが食べたいときは、ドレッシングに油を使っているサラダがおすすめです。
居酒屋にサラダが欠かせないのは、野菜に含まれるビタミンBやビタミンCがアルコール分解に役立ちます。コース料理ならサラダがついてくることがありますが、単品で頼むときは最初にサラダを注文して飲み始めに食べましょう。
アルコールと同量の水分補給
お酒を飲むときは、脱水を防ぐ目的と体内のアルコール濃度を低くするために、アルコールと同量の水分を補給してください。メインで飲むお酒のアルコール度数より低いお酒やソフトドリンクをチェイサーとして用意しておき、お酒と交互に飲む方法がおすすめです。
アルコールの種類を減らす
種類の違うお酒を用意すると飽きずに飲み続けられてしまうため、アルコールの過剰摂取につながります。二日酔いを避けたいときは、お酒の種類を絞って、自分がどのくらい飲んだのか把握しやすくするといいでしょう。
おしゃべりを楽しみながら飲む
誰かとおしゃべりをしながらゆっくり飲むと、アルコールの過剰摂取を防ぐことができます。1人で飲むときも時間をかけるようにして食事を楽しみながらお酒を飲むようにすると、満腹感で飲酒量が減りやすくなります。
飲んだあとの対策は「水分補給をしてから寝ること」
お酒を飲んだら、その後に対策をすることで二日酔いを軽減できます。そのまま寝てしまうのではなく、ちょっとした対策をしてみましょう。
時間をおいてから寝る
お酒を飲んだらそのまま寝たくなるかもしれませんが、二日酔い対策としてはおすすめできません。睡眠中は代謝が低下してしまいアルコールの分解が遅くなるので、酔いを少し覚ましてから寝るようにしましょう。
体を横にしてゆっくりしたいときは、上半身を少し起こしておきます。完全に体を横にしてしまうと胃酸が逆流して食道を痛めやすいので、飲んで3時間は体を横にしないことが大切です。
水分補給をする
お酒を飲んだら体が脱水状態になっているため、お水を飲んでください。水分補給をしておくと、二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を促すことができます。
水分と一緒に糖分を摂取したいときは、オレンジジュースなどのソフトドリンクがおすすめです。お酒を飲むと肝臓は優先してアルコールを分解しなければならず、糖分が不足して低血糖になりやすいため、糖分が含まれた水分を補給するのも効果的です。
ほかにも、脱水のときに不足しやすい塩分を摂取できる、シジミ入り味噌汁やスポーツドリンクもよいでしょう。シジミには肝機能アップに役立つ「メチオニン」が含まれています。
ビタミンを摂取する
ビタミンCはアセトアルデヒドの分解を促すため、お酒を飲んだ後に果物を食べるのもおすすめです。果物は果糖とビタミンCの摂取に役立ちます。
また、ビタミンBもアルコール分解に役立つ栄養素です。アーモンドフィッシュや納豆などの食べ物に含まれています。
甘いものが食べたくなったら、干し芋をコンビニなどで買って帰るのもよいでしょう。
入浴はシャワーがオススメ
早くアルコールを抜きたいからといって、お酒を飲んだ後の入浴やサウナは禁物です。アルコールで脱水になりやすく、脱水状態で入浴をすると体調を崩す恐れがあります。
汗を流したいときは、軽くシャワーを浴びる程度にします。温泉施設でも飲酒後の入浴を禁止しているところがあるので、体を温めるような入浴は避けてください。
二日酔いになってしまったら「まずは多めの水分補給」
お酒を飲んだ翌日、二日酔いになってもまだ対策はあります。できるだけ二日酔いの症状を軽くするよう、次に紹介する対策を実践してみてください。
まずは水分補給
アルコールの利尿作用で脱水になっており、アルコールの分解でも多くの水分を消費しているため、まずはたくさん水分補給をしてください。水分補給で脱水症状を解消させ、利尿作用によりアセトアルデヒドを体内から排出することが重要です。
素早く水分を補給するなら、経口補水液やスポーツドリンクが向いています。水分・ミネラル・糖分が同時に摂取できるためおすすめです。
頭痛にはカフェイン
二日酔いで頭痛が起きているときは、薬に頼る前にコーヒーなどでカフェインを摂取してみましょう。頭痛は血管が拡張して神経を圧迫している恐れがあるので、カフェインを摂ることで血管を収縮できます。
体のだるさには糖分摂取
お酒を飲んだ翌日に体のだるさや筋肉痛を感じたら、糖分の摂取がおすすめです。体のエネルギー不足が原因となっているため、果糖が含まれているフルーツジュースを飲むか、ブドウ糖を摂取できるお粥・うどん・そうめんなど胃腸に負担をかけないものを食べるようにしましょう。
入浴やサウナに入る
お酒を飲んだ日の入浴やサウナはNGですが、翌日なら問題ありません。水分補給で脱水を改善してからお風呂やサウナに入り、汗を流してアセトアルデヒドの排出を促すとよいでしょう。
(まとめ)二日酔いの予防には何をする?すぐできる対策は?
事前の軽い食事や、食事中の水分補給で二日酔いを防ぐことができます
二日酔いに悩まされることが多いなら、紹介した対策をぜひ試してみてください。飲む前からの対策が一番ですが、できないときもあるため、飲んでいる間や飲んだ後にも対策をしてみましょう。
重要なことは、脱水を防ぐことと、アルコールの吸収を抑えることです。二日酔いになってしまったときも脱水を解消させて、原因となっている物質の排出を促してみてください。