女性の場合ホルモンが影響して便秘になることもあります
ホルモンといえば、主に男性ホルモンと女性ホルモンの2種類に分けられるでしょう。その中でも便秘に繋がりやすいのは、女性ホルモンです。
そのため、ホルモンが原因で起こる便秘は、主に女性であるといえます。これには、女性ならではの体の仕組みが関係しています。
女性に生まれた以上、便秘ともうまく付き合っていかなければなりません。ホルモンが原因で起こる便秘のメカニズムを、しっかり把握しましょう。
女性ホルモンの働きが強くなる時期に起こりやすいです
女性ホルモンが原因で便秘になりやすくなるからといって、常に女性が便秘を心配しなければならないわけでもありません。女性ホルモンが、とくに活発になるときこそ起こりやすくなります。
そのため、ホルモンの活動周期を知ることで、うまく付き合うことに繋げられます。特徴を理解して、できる限り負担が少ないよう工夫してみるとよいでしょう。
女性ホルモンと便秘には関係性があります
女性が便秘になりやすいというのは、広く知られているかもしれません。そしてその原因のひとつこそが、今回取り上げている女性ホルモンなのです。
逆にいうと、女性ホルモンのメカニズムを知っておけば、女性ならではの便秘のつらさも和らげることに繋げられるわけです。専門的な観点から、把握していきましょう。
女性の体には、男性にない特別な機能が備わっています。子供を産むための準備である、生理です。
そしてこの生理のときこそ、同じく女性にこそ多くみられる女性ホルモンが活発に機能する瞬間です。便秘に影響する女性ホルモンは、黄体ホルモンと名前がつけられています。
これは排卵に備えて量が多くなるホルモンであるため、生理期間の中でも排卵から月経にかけて活発な分泌がみられます。その他、妊娠中も例外ではありません。
黄体ホルモンは、排卵に備えて体内の水分や塩分を溜め込もうとする働きを有しています。このとき、取り込まれる水分は腸内のものも例外ではありません。
つまり、黄体ホルモンが増加したときに便秘が起こりやすくなる理由は、排卵に備えて水分が溜め込まれることにより、腸内の水分不足が起こっているためなのです。また妊娠中であれば、子宮が緊張状態になることで腸の機能を低下させるというのも理由のひとつとなります。
黄体ホルモンという女性ホルモンは、女性が便秘になりやすい理由のひとつです。ですが、それだけでないのも実際のところです。
女性は、あらゆる面から便秘に気を付けておかなくてはなりません。たとえば、女性特有の体の構造についてです。
女性は、男性よりも骨盤が広く形成されています。これもまた、出産をするために他なりません。
ですがこの構造の場合、大腸が骨盤内に落ち込みやすく、便の通り道が狭まってしまうことが少なくありません。また、ダイエットに励む人が多いというのも影響しています。
食事が少なければ、詰まる便もできにくいように思えるかもしれませんが、そう簡単な話でもありません。食物繊維や水分が不足する、また腸壁への刺激が少ないといった理由で、便秘になりやすくなります。
たしかにダイエットは健康の上でも重要といわれていますが、やり方については考える必要があるようです。
ホルモンをはじめとした女性特有の特徴が伴うだけに、女性は男性以上に便秘対策をおこなうべきです。たとえば、ウォーキングが効果的でしょう。
難易度が低く続けやすい上、効果的な有酸素運動となるためです。労働省においては、女性が健康的な体をつくる上で1日8,000歩を歩くことが理想的と推奨しているほどです。
また、冷え性になりやすいのも女性ならではでしょう。冷えは血行を悪くし、胃腸の機能も低下させてしまいます。衣服による体温調整やゆったりとしたお風呂タイムで、極力冷えないよう心がけましょう。
血行促進の上では、腸内の水分を補填する効果にもつながる十分な水分摂取もおすすめです。吸収に適した硬度の低いお水を選んで、積極的に摂ってみてください。
女性の便秘は黄体ホルモンの影響が大きいです
女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンは、女性の便秘と密接にかかわっています。排卵に伴い、体内の水分と塩分を溜め込もうとする性質があるためです。
このとき、腸内の水分までもっていかれるので、便秘が起こりやすくなるのです。それ以外にも、女性には便秘になりやすくなる特徴が多数伴います。
運動や冷えの予防、そして水分摂取などにこだわって、極力防げるよう心がけましょう。
女性特有の体の仕組みを理解して快調なお腹を目指しましょう
女性が便秘になりやすいからといって、悲観する必要はありません。子供をつくるための大事な仕組みであるため、むしろ神聖にすら感じられます。
ですが、便秘の苦しさはとても大変です。体の仕組みを理解して、うまく付き合っていけるよう工夫してください。