ビタミンCによる「疲労回復」や「風邪予防」などの効果が期待できます
レモン果汁入りの飲料水はスーパーなどで見かける機会も多く、実際に飲んでいる方も少なくありません。さわやかな口当たりで、飲むと気分もすっきりするレモン水ですが、体や肌にも良い効果があると聞きます。
ただ、具体的にレモン水にはどのような成分が含まれ、体や肌にどういった効果があるのかよく知らないという方も多いものです。そこで、レモン水を飲むことで得られる効果やメリットを紹介していきます。
また、飲む際の注意点やレモン水の作り方、アレンジ法などのお役立ち情報も参考にしてみましょう。
目次
ビタミンCによる「疲労回復効果」や「美肌効果」が期待できます
レモンには、ビタミンCが豊富に含まれており、疲労回復や美肌に効果的だとされています。
美肌効果をもたらすビタミンC
レモンには、ビタミンCやクエン酸、リモネンやカリウムなどの心身に良いとされる様々な成分が含まれています。中でもビタミンCの主な作用は、コラーゲンの生成を促す作用です。
コラーゲンは細胞と細胞を結びつけ、肌に潤いや弾力、ハリをもたらします。ただし、コラーゲンは加齢と共に減少すると言われています。
そのため、食事や飲料から摂取していかなければなりません。コラーゲンは、ビタミンCと一緒に摂取することで、効率よく体内に取り込むことができると言われています。
紫外線を浴びると体内の細胞を酸化させる活性酸素が活性化し、シミやそばかすの原因となるメラニンが生成されますが、ビタミンCには、活性酸素の動きを弱め、メラニンの生成を抑える働きもあります。
さらに、傷や炎症の回復を促す作用もあるとされているため、ビタミンCには美肌効果が期待できるというわけです。
疲労回復効果をもたらすクエン酸
レモンのすっぱさの元であるクエン酸は、疲労回復に効果的です。筋肉に負荷がかかると血液中で疲労物質である乳酸が分泌され、疲れが蓄積していきます。
クエン酸は乳酸を分解して、体外への排出を促す働きがあります。また、体内の栄養素を効率よくエネルギーへと変える作用も期待できます。
つまり、疲労物質を除去しながら体を動かすエネルギーを生成してくれるというわけです。さらに、ビタミンCにも筋肉の疲労を和らげる作用があるので、同じく疲労回復効果に関係していると言えます。
リラックス効果をもたらすリモネン
レモンのさわやかな香りの正体はリモネンという成分です。主にレモンの皮に多く含まれています。
リモネンには、神経を正常に保つ細胞の働きを助ける作用があり、心を落ち着かせるリラックス効果が期待できます。
免疫力UPによる「風邪予防」や「口臭予防」にもオススメ
レモンに多く含まれているビタミンCには、免疫力をUPさせる効果もあります。
細菌やウイルスを撃退するビタミンC
レモンに含まれるビタミンCには、体内に侵入した細菌やウイルスを撃退する働きがあります。さらに、体内における免疫機能を担う白血球やリンパ球の働きを活発化させる作用も期待できます。
そのため、ビタミンCをレモン水で摂取することで、風邪などの病気予防にも効果を発揮するとも言われています。
口臭予防に効果的なクエン酸
クエン酸には殺菌作用があります。特に口の中は雑菌が繁殖しやすく、口臭が気になるという方も少なくありません。
レモン水を飲むことで口の中にクエン酸が広がり、口内の雑菌の繁殖を抑えられるので、口臭予防にも効果的だと言えるでしょう。
ダイエット効果が期待できる
レモンの香り成分リモネンには脂肪分解酵素、リパーゼの分泌を促す作用があります。さらに、クエン酸には食べ物の消化吸収をサポートし、代謝を上げる効果が期待できます。
また、食事中にレモン水を飲むと満腹感を得やすく、食べ過ぎも防げるでしょう。さらに、血糖値の上昇を緩やかにするとも言われています。
食事から摂取した糖質は、ブドウ糖に分解され、血液中に取り込まれて血糖となります。そしてインスリンの作用によって体を動かすエネルギーが生成されるのです。
しかし、過剰なブドウ糖は脂肪へと変えられ、体内に蓄積されてしまいます。血糖値の上昇を抑えることで、ブドウ糖が脂肪に変わるのを防ぐことができるため、ダイエット効果が期待できると言えるでしょう。
レモン水を飲む時は注意点を守りましょう
レモンには、様々な効果が期待できます。レモンを気軽に摂取するためにおすすめなのが、レモン水です。
ここでは、レモン水を飲む際の注意点を紹介していきます。
レモン水の飲みすぎに注意
レモン水を飲む際は注意点がいくつかあります。まずお肌や健康に良いからと言って、レモン水を飲みすぎないように気を付けましょう。
ビタミンCを摂取しすぎると、腹痛や吐き気、下痢などの消化器系の副作用が出る可能性があります。さらに、クエン酸は胃腸の粘膜を刺激するので、胃腸が荒れる原因となるかもしれません。
1日の摂取量としては、コップ1、2杯程度が適量だとされています。胃腸が弱い方だと、刺激を控え、代謝を促すためには常温か少し温めたレモン水を飲むのがおすすめです。
飲んだ直後の歯磨きはNG
レモンは強い酸性なので、歯のエナメル質を溶かすリスクがあります。エナメル質が溶けると、知覚過敏などの症状が現れ歯の健康が損なわれます。
レモン水を飲んだ後、すぐに歯磨きをするとエナメル質が歯ブラシで擦れて、傷ついてしまうかもしれません。そのため、レモン水を飲んだら軽くお水で口をすすぎ、歯磨きまでは最短でも30分位空けるようにしましょう。
また、時間をかけて少しずつレモン水を飲んでいると、長時間酸性のレモンが歯に触れることになります。歯のエナメル質を守るためにも、できる限り短時間で飲み終えるようにしてください。
飲んだ後は紫外線対策を
レモン水には、疲労回復効果や代謝を促し、脂肪を燃やす効果が期待できるので、運動の前後に飲むのがおすすめです。ただし、レモンに含まれるソラレンという成分には、紫外線を体内に取り込む作用があります。
そのため、外出する前にレモン水を飲むと、日焼けしやすくなると言われています。このような理由から、レモン水は外出する前に飲むのは控え、帰宅後に飲むのがベストでしょう。
朝飲みたい場合は、外出前に日焼け止めなどで紫外線対策をきちんとしておいてください。
レモン水の作り方・オススメの飲み方
レモン水の作り方は簡単です。作り方やアレンジ方法を紹介します。
レモン水の作り方
レモン水は簡単に作ることができます。生のレモンを使った作り方は、レモン半分をコップ1杯のお水(200ml)に絞って混ぜます。
レモン絞り器がない場合は、手で絞るかフォークで穴をあけながら絞りましょう。市販のレモン果汁を使った作り方は、レモン果汁小さじ2杯をコップ1杯の水(200ml)に加えて混ぜるだけです。
温かいものを好む方なら、レモン白湯がおすすめです。お水200mlを沸騰させてから人肌になるまで冷まし、レモン果汁を加えるだけなので簡単にできます。
レモン水のアレンジ法
さっぱりしたい場合は、お水ではなく炭酸水を使っても良いでしょう。また、レモンだけではすっぱすぎて飲みづらいという方もいるかもしれません。
そんな時は、ハチミツや砂糖を少し加えてアレンジすれば飲みやすくなります。またレモンはハーブとの相性も抜群なので、ミントやローズマリーの葉を入れると香りが一段と引き立ちます。
他にも、ブルーベリーなどのベリー系のフルーツを入れるのもおすすめです。また、レモン白湯にショウガやシナモンなどを少し加えると体を温める作用があります。
レモン水の摂取が習慣となるように、アレンジも工夫してみると良いでしょう。
(まとめ)レモン水を飲む効果・メリットとは?
レモンにはビタミンCやクエン酸などの様々な成分が含まれています。こういった成分には、美肌効果や疲労回復効果、リラックス効果やダイエット効果など身体や心、そして肌にも良いとされる効果が期待できると言えます。
レモン水にすることで、手軽にレモンを身体に取り入れることが可能です。レモン水は健康に良いですが、飲みすぎは体調不良を招き、また歯のエナメル質を溶かすなどのリスクもあるので、飲み方には注意が必要です。
簡単に誰でも作れてアレンジもできるので、レモン水の摂取を習慣にし、健康的な身体作りに役立てていきましょう。




