肌にいいことは取り入れたいと考えている方も多いでしょう。しかし、肌にいいことと言っても複数の対策があるため、どれから取り入れたらいいのか迷うかもしれません。
そんな方にぜひおすすめしたいのが、肌にいい飲み物を摂取する方法です。普段の生活で毎日飲むものを肌にいいものに変えるだけなので、誰でも手軽にできます。
この記事では、どんな飲み物が肌にいいのか、どんな飲み物は避けるべきなのか紹介しています。飲み物で美肌対策をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
肌にいい飲み物の代表は「白湯」や「豆乳」
肌にいい飲み物はいくつかあります。白湯や豆乳のように知名度の高い飲み物以外も紹介しますので、自分の好みに合わせて選んでください。
白湯
白湯はお水を温めた飲み物で、水分補給に最適です。お水でも水分補給はできますが、温かい白湯を飲むと体温上昇により代謝がアップして、美肌にも効果的です。
冷たいお水の飲み過ぎは体を冷やす恐れがあり、代謝低下の原因となります。白湯は体温程度の温かさで胃腸を温めることで整腸作用や消化吸収を高めるため、肌にもいい飲み物とされています。
豆乳
豆乳には、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがある大豆イソフラボンが含まれます。女性ホルモンのバランスを整える働きや肌のターンオーバーを整える働きが期待できるため、大豆食品の代わりに豆乳を飲むといいでしょう。
甘酒
甘酒はビタミンB類をはじめ、アミノ酸・糖質・オリゴ糖などの栄養素が豊富です。ビタミンB群はエネルギー代謝に必要な栄養素で新陳代謝を高め、アミノ酸はコラーゲンなどのタンパク質合成に必要な栄養素であることから、肌にいいとされています。
トマトジュース
トマトジュースには、抗酸化作用で注目されるリコピンが含まれています。ただし、塩分が含まれているトマトジュースもあるため、飲み過ぎないよう注意するか、無塩タイプを選んでください。
アセロラジュース
アセロラジュースは、ビタミンCやアントシアニンが含まれていることから、肌にいい飲み物だと言われています。アントシアニンはポリフェノールの一種で抗酸化作用が期待でき、ビタミンCも抗酸化作用やコラーゲン生成に役立つ栄養素です。
肌荒れが起こる原因は「お肌のバリア機能の低下」
肌にいい飲み物で美肌対策をするときは、肌トラブルの原因も知っておくことが大切です。いくら肌にいい栄養素を飲み物で補給しても、原因が取り除かれないと効果が半減しやすいでしょう。
これから、肌荒れの原因を3つ紹介していきます。
潤いバランスの乱れ
元々肌には皮脂というオイルが分泌しており、肌の水分や潤い成分を保つ働きがあります。しかし、エアコンによる乾燥や紫外線の影響、睡眠不足やストレスの影響で肌の皮脂と水分バランスが悪くなることがあります。
皮脂や汗は肌を保護する働きもあり、皮脂量が少なくなるとバリア機能が低下して肌荒れが起きやすくなってしまうのです。逆に皮脂が多すぎてもニキビや吹き出物の原因となるので、潤いバランスを整えるため適度なスキンケアや水分補給をすることが大切です。
女性ホルモンの影響
肌荒れの原因のひとつは、女性ホルモンのバランスの乱れです。生理前や生理中は女性ホルモンのバランスが変わり、皮脂が増えたり肌が過敏になったりすることがあります。
肌に合わない化粧品
肌荒れの原因で意外と多いのは、肌に合わない化粧品の使用です。刺激を感じる化粧品で肌に炎症が起こりやすくなり、肌のバリア機能が低下している恐れがあります。
肌荒れ対策に「避けるべき飲み物」
肌荒れを防ぐためには、肌荒れを引き起こす恐れのある飲み物を避けることも大切です。普段口にする飲み物が肌荒れの原因となっていることもあるので、どんな飲み物を避けるべきなのか紹介します。
コーヒーや緑茶
コーヒーや緑茶にはカフェインが含まれています。カフェインの利尿作用で体の水分が失われ、肌の潤いが低下する意味で、飲み過ぎには注意が必要です。
1日に1杯程度なら問題はありませんが、カフェインの摂り過ぎでアドレナリンが分泌しやすくなり、血糖値上昇により男性ホルモンが増えて皮脂分泌が増えるため、肌には良くないとされています。
エナジードリンク
エナジードリンクは1本でカフェインを多く含むものが多いため、コーヒーや緑茶同様に肌のため飲み過ぎに注意が必要です。どうしても飲みたいときは1本までに留めてください。
カフェインの過剰摂取は、利尿作用により体を冷やし血行が悪くなり、覚醒作用により睡眠の質が低下する恐れがあります。どちらも美肌には大敵です。
肌に栄養や酸素を届け、成長ホルモンの分泌を促し肌の代謝を良くするためには、カフェインの過剰摂取は避けましょう。また、エナジードリンクには、人工甘味料など添加物が多い点でも注意が必要です。
糖分が添加されたフルーツジュース
砂糖が添加されたフルーツジュースは、糖質の摂取量が多くなります。体の中で糖質とタンパク質が結びつくと、AGEs(蛋白糖化最終生成物)が生成される糖化という現象が老化の原因になるため、注意が必要です。
肌にあるタンパク質が糖化すると、水分保持力が低下してしまいます。とくに果糖は糖化の原因になりやすいので、どうしても飲みたいときは食後の1杯程度に留め、食事の糖質量を制限するようにしましょう。
アルコール類
アルコールの分解に肝臓でビタミンやミネラルを消費するため、アルコールの過剰摂取は肌に良い栄養バランスが乱れる恐れがあります。とくに注意が必要なのはナイアシンというビタミンの消費です。
ナイアシンは代謝に関わるため、不足すれば肌荒れの原因のひとつになります。
また、アルコールの利尿作用で体外に水分が排出され水分不足になりやすい点にも注意が必要です。赤ワインは鉄の吸収を抑えるタンニンが含まれているため、1日1杯程度に留めておきましょう。
美肌づくりに欠かせない「生活習慣」
美肌対策として取り入れたい生活習慣をいくつか紹介します。食生活を整えインナーケアをすることはもちろん、肌にいい睡眠やストレス対策も重要です。
栄養バランスを整える
美肌をつくるため、食事からさまざまな栄養素の補給が必要です。ビタミン・ミネラル・タンパク質を積極的に摂取しましょう。
栄養バランスを整えるためにも、朝食は抜かないようにしてください。1日で肌に必要な栄養素すべてを摂取することは難しいので、朝食は軽いものでもいいので口にして交感神経を働かせ、肌のターンオーバーを整えるようにします。
また、肌のため積極的に摂りたいのは、抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンCです。ビタミンCはコラーゲン生成にも役立ち、ブロッコリーやイチゴなどの野菜や果物に含まれています。
腸内環境を整える乳酸菌を摂取するために、ヨーグルトもおすすめです。
温かいお水を飲む
体を温め代謝を高めるために、普段飲むお水は温かいものがおすすめです。お水を温めた白湯以外にも、ハーブティーなどを取り入れるのもいいでしょう。
また、肌の潤いをキープするためには、こまめな水分補給が必要です。一気に飲んでも、体に取り込まれる量は限られているため、こまめに飲むことを心がけましょう。
また、体が脱水になると肌は乾燥しやすくなります。とくに脱水になりやすいのは、就寝中です。
気づかないうちに汗をかいているため、就寝前と朝起きたときにコップ1杯のお水を飲むようにしましょう。
適度な睡眠を心がける
睡眠時は成長ホルモンにより、細胞のダメージを修復させる働きがあります。肌のダメージも就寝中に回復されています。
睡眠不足になるとターンオーバーが乱れやすくなるため、注意が必要です。睡眠時間は7時間が目安ですが、短くても睡眠の質が高ければ問題はありません。
就寝前の環境を整え、質の向上を目指してください。
ストレスを避ける
ストレスは交感神経を優位にして血行が悪くなり、ホルモンバランスも乱れやすいため美肌には大敵です。元々体には恒常性といって一定の状態をキープする作用がありますが、ストレスはこの働きを乱し、さまざまな不調の原因となってしまいます。
現代社会でストレスゼロにすることは難しいのですが、規則正しい生活習慣を心がけ、入浴や趣味など自分なりのリラックス方法を見つけてみましょう。
(まとめ)肌にいい飲み物・避けるべき飲み物は?
美肌を目指したい方は、紹介した肌にいい飲み物を積極的に飲むようにしましょう。体や肌の水分バランスを整え、潤いをキープするにはお水の摂取が欠かせません。
しかし、冷たいお水をたくさん飲むと体が冷えて代謝が低下しやすくなるため、適度に温めた白湯を活用してみてください。カフェインを含まないハーブティーも肌にいいため、自分の好みに合わせて温かい飲み物を選ぶといいでしょう。
また、飲み物以外にも食生活や生活習慣を整えることも、美肌のため大切です。




