お水を飲んでから尿になるまでの時間はだいたい3時間~6時間と言われています

お水を飲んでから尿になるまでの時間について説明するイラスト

お水を飲んでもなかなかトイレに行きたくならない、逆に、お水を飲んだあとにはすぐにトイレに行きたくなるなど、お水を飲んだあと尿となって排出されるまでの時間が気になる方もいるかもしれません。なぜ同じお水を飲んだ場合でも、人によって尿になるまでの時間が違うのか、飲んだお水が尿になるまでの仕組みを不思議に思うケースもあるでしょう。

お水を飲んでからいったいどれくらいで尿になるのか、体調に大きく影響する尿について気になることや、健康的な尿の特徴についても解説していきます。

腎臓で血液をろ過し、余分なものが尿として体外に排出されます

尿はそもそもどのように作られているのか、何のために尿が作られているのかを最初に確認していきましょう。尿ができる仕組みを知ることで、尿ができるまでの時間、尿の働きについても理解が深まります。

尿が作られる仕組み

尿は、腎臓で血液をろ過して作られています。血液は全身を循環して、酸素や栄養素を細胞に運び、細胞からは毒素や老廃物などを運んで腎臓まで巡っています。

腎臓の中の糸球体で血液がろ過されると、取り除いた老廃物や余分な水分が尿の素(原尿)になるのですが、さらに原尿は再吸収されるので実際に尿になるのは原尿の1%しかありません。一般的に、1日に作られる尿量は1~1.8リットル程度で、膀胱に一定量が溜まったあとで排出されています。

この仕組みにより、飲んだお水が腸から吸収されて最終的に尿に変わり排出されるまでは、3~6時間ほどの時間がかかると考えられています。

腎臓で尿を排出し健康が維持される

腎臓の主な役割は、身体の中の不要な老廃物などを取り出して排出する重要な働きと言えるでしょう。身体を巡ってきた血液から1日に約150リットルもの原尿を作り、さらに原尿の99%を再吸収することで、身体に必要な成分だけを残して健康を維持するとされています。

正常なおしっこの回数は1日5~7回程度です

1日に作られる尿の量は1~1.8リットル程度とされていますが、おしっことして排出される回数は何回くらいになるものなのでしょう。また、おしっこの回数は膀胱容量によって異なると言われていますが、おしっこの回数にどのように影響しているのか、見ていきます。

膀胱の機能

前述のように腎臓で少しずつ作られていく尿は、その後膀胱に溜められます。膀胱は尿を排出するまで溜めておく器官なので、体内では尿のほぼ最終地点です。

一般的に膀胱が尿を溜めておける容量は300~400ml程と言われ、容量の半分以上に尿が溜まると尿意が起きると言われています。尿意を受けてトイレに行った時点で、脳はおしっこができるという信号を膀胱に送り、膀胱や尿道の括約筋を動かして尿を排出します。

おしっこの回数

1日に作られる尿量は一般的には、正常な排尿回数が5~7回程度の量と言われていますが、膀胱の容量には個人差があるため、1日の尿回数は人によって違いが出るでしょう。また、1日の水分摂取量や、汗の量なども尿の回数に影響します。

高齢の人の場合、尿を作る機能が低下するため、昼よりも夜に尿が作り出されるようになると言われています。加齢が夜間のトイレ回数を増やす原因の一つとなっているのは、このためです。

また、腎機能に障害があると、尿の量が正常な範囲を外れて多くなったり少なくなったりする場合もあります。

尿を作り老廃物を排出するために、こまめな水分補給をしましょう

尿は体内の老廃物や毒素を排出する重要な働きをしています。正常な尿量を維持することで、体の中の不要な老廃物をなくすデトックス効果が得られるでしょう。

尿量を維持する方法

老廃物をいつまでも身体に溜め込まないためには、尿で不要な物質を排出することが大切です。体内の水分が不足していると、尿量も減少してしまいます。

成人の場合、1日に必要な水分量は2.5リットルと言われています。食事から補給できる水分量は約1リットルとされているので、不足している1.5リットルを飲み物で補給することが必要です。

水分補給の方法

水分補給は一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯程度の水分を1日の間で数回に分けて飲むことが大切です。朝起きたときや運動後、入浴後など、水分が不足しているときにこまめに水分補給を行うことで、必要な体内水分量を維持することができます。

水分補給に適した飲み物

毎日の水分補給には、カフェインを含まない飲み物がおすすめです。コーヒー、紅茶などに含まれているカフェインには利尿作用があるため、体内の水分が排出されて水分が不足しやすくなります。

通常の水分補給には、コーヒーなどの飲み物よりも余計な成分が含まれていないお水を選ぶといいでしょう。

1日8回以上のトイレは「頻尿」の可能性があります

一般的に尿は腎臓で少しずつ作られて、一定量までは膀胱に溜められます。1日で作られる尿量も個人差はありますが、大きく違うことはないとされています。

1日に何回もトイレに行く状態は、何らかの原因があって「頻尿」になっているからかもしれません。

頻尿

1日の平均的な排尿回数は5~7回程度と言われています。もし毎日の尿回数が8回以上ある場合には、「頻尿」の可能性があるので注意が必要です。

尿の回数が多い場合、水分摂取量が多かったりカフェインなどを飲み過ぎていたりするからかもしれません。一時的に尿の回数が増えている程度なら水分摂取量などを気をつけると改善するかもしれませんが、頻尿が続く場合には病気などが原因の場合もあります。

過活動膀胱

過活動膀胱とは、急に強い尿意が何度も生じる症状です。何かの原因で膀胱がコントロールできなくなった状態で、頻尿症状が強く出るためおねしょをしてしまうといった日常生活に支障が出ることもあるかもしれません。

夜間頻尿

夜間頻尿は加齢により生じやすい症状と言われています。夜間に多くの尿が作られている、膀胱容量が低下した、眠りが浅いなど、日常的な体調が原因となって生じる場合があります。

前立腺肥大症

50歳以上の男性が頻尿でお悩みの場合、前立腺肥大症が原因で症状が出ているのかもしれません。前立腺が増大して膀胱に刺激が与えられるため、尿回数が増えて頻尿になります。

前立腺肥大だけでなく前立腺がんが原因で頻尿になるケースもあるので、症状が出た場合には前立腺がんの検査も受けましょう。

膀胱炎

頻尿の原因として女性に多いのが尿路感染症の膀胱炎です。腸内細菌などが膀胱に入り、増殖することによりかかる場合があります。疲れて免疫が落ちているときなどになりやすいので、注意が必要です。

(まとめ)お水を飲んだらどれくらいで尿になる?

お水を飲んでから尿になるまでの時間はだいたい3時間~6時間と言われています

お水を飲むと、体内に吸収されたあとで血液として体内を循環するため、尿ができるまでには3~6時間かかると言われています。細胞から老廃物を運んできた血液が腎臓でろ過されたときに、老廃物や不要な水分が取り除かれて尿が作られます。

1日に作られる尿量は1~1.8リットルと言われ、正常な尿の回数は5~7回程度です。
この目安よりも尿量や回数が多い場合や少ない場合には、腎臓や膀胱などに問題が生じていることもあるかもしれません。

適度な水分補給を行い、尿量や回数を調整することが大切です。

<参考文献>

【この記事の執筆】

hawaiiwater

ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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