サウナの水分補給は「サウナ前後」と「各セットの間」が目安です

サウナでの水分補給はどのように行うべきなのでしょう。熱いサウナ室で大量の汗をかくサウナは、水分不足になりやすいため水分補給がとても重要です。

もし、水分補給をせずに体内の水分が過剰に不足してしまうと、脱水状態になる恐れもあります。効率よく水分補給をするには、またそのタイミングやおすすめの飲み物、控えた方が良い飲み物などに気をつけて水分を摂取してください。

サウナで適切な水分補給をするためにはどうすれば良いのか、おさえておきたい水分補給のポイントについて紹介します。

サウナは1回の入浴で「約500mlの水分」を失う

運動の後や夏場など、汗をかいた時の水分補給の重要性を理解している人は多いでしょう。とくにサウナに関しては、大量に汗をかき多くの水分が失われてしまうため、この水分補給がとても大切になってきます。

1回のサウナで失う水分量

1回のサウナで、体から300~400ml、多い人では500mlもの水分を失うとされています。これを3回繰り返せば、合計で1L前後の水分が体から失われことになります。

発汗作用による老廃物の排出をサウナの目的としている人もいるでしょう。ですが、体内に水分が少ない状態で入ってしまうと、汗が出ることなく頭痛やめまいなどの脱水症状、ひどい場合には痙攣などの症状を引き起こします。

さらに脱水状態が続くと、血流の流れが悪くなり、血栓ができやすくなってしまうのです。この血栓は脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因になりますので、十分な水分補給で血液の流れを良くすることが重要です。

アルコールは厳禁

さらにサウナの前にアルコールを摂取してしまうと、利尿作用により身体からどんどん水分が抜けてしまいます。血圧の乱高下による心臓発作の可能性もありますので、サウナに入る前のアルコールは絶対にやめておきましょう。

水分補給のタイミングは「サウナ前後」と「各セットの間」

ではサウナで失われる水分を予想して、サウナの前に1リットルの水を飲んでおけばよいかというと、そうではありません。効果的な水分補給のタイミングを覚えておきましょう。

基本的には、「サウナに入る前」、「サウナの後」、「1セットごとの休憩時」、この3回に分けて行うのがおすすめです。

サウナに入る前

サウナに入る30分前を目安に、500ml以上の水分をとっておいてください。サウナの途中で脱水症状にならないための予防になります。

サウナの後

サウナが終わった後にもしっかり水分補給をしましょう。サウナ前や休憩中にたくさん水分を摂っていても、サウナの後には必ずコップ1杯以上のお水を飲むようにしてください。

セットの間

サウナでは「サウナ→水風呂→休憩・外気浴」のセットを2回~3回ほど繰り返しますが、1セットごとに水分補給をするのが理想的です。最近のサウナ施設の中には、ウォーターサーバーが置いてあることも多いので、遠慮せずに活用していきましょう。

入浴中の水分補給には注意

発汗することを考えて、サウナに入りながら水分補給すると効率が良いのでは?と考える方もいるかと思いますが、これは間違いです。

入浴中の水分補給はすぐに血液で吸収され、そのまま発汗してしまうので、老廃物の排出が上手に機能しなくなることがあります。そのため、入浴中には水分補給を行わず、サウナの入浴前後に飲むようにしましょう。

水分補給に「おすすめの飲み物」と「控えた方がいい飲み物」

続いて、サウナの水分補給におすすめの飲み物、控えた方がいい飲み物を紹介しています。

おすすめの飲み物

・お水

まずはミネラルウォーターなどの「お水」が一番です。とにかくたくさんの水分をたくさん摂る必要がありますので、まずはお水でしっかりと水分補給をしましょう。

・スポーツドリンクやイオン飲料

水分とミネラルを効率よく吸収できる点でいうと、スポーツドリンクやイオン飲料です。ミネラル分を多く含むスポーツドリンクは水分の吸収を早めることができ、クエン酸や糖分も含むので疲労回復にも役立ちます。

・野菜ジュース

サウナでは、水分の他にビタミンやミネラルなど多くの栄養素が失われます。野菜ジュースは消化に優れ、体にエネルギーを吸収させるスピードが早いのが特徴です。ナトリウムやミネラルなど失われた栄養素の補給におすすめです。

・牛乳

サウナと牛乳のイメージはないかもしれませんが、牛乳にはカルシウムやタンパク質などの栄養素が豊富です。サウナで失われる栄養素を含んでいるため、栄養補給としては非常に効果的です。

ただし、水分の含有量が少ないというデメリットがありますので、お水やスポーツドリンクを一緒に飲むようにするとよいでしょう。

避けた方がいい飲み物

水分であれば、何でもよいわけはありません。利尿作用のある飲み物を摂取してしまうと、水分が余計に失われることになってしまいます。

・カフェインを含む飲み物

カフェインを多く含むコーヒーや紅茶、緑茶などはサウナの前後には飲まないようにしましょう。糖分をあまり含まない飲み物の方がよいため、炭酸飲料やジュースなどの清涼飲料水も避けるようにしてください。

・アルコール

前述の通りサウナ入浴前のアルコールは、心臓発作を引き起こす可能性がありますので、絶対に飲まないようにしましょう。もしくは飲んでしまったら、サウナに入ることを控えてください。

サウナ後のアルコールもあまりおすすめはできませんが、もしどうしても飲みたい場合には、アルコールの利尿作用を補うように同量のお水と一緒に飲むことがポイントです。

正しい「水分補給」と「注意点」を守ってサウナ効果を実感

水分補給以外にもサウナに入る際の注意点があります。注意点を守って、安全にサウナを楽しむようにしましょう。

目安時間を守る

サウナに入る際は、必ず目安の時間内に終わらせるようにしましょう。基本的には10分が目安とされていますが、サウナの温度によっても異なるため、施設内の注意書きなどを確認してから入浴しましょう。

目安時間にこだわらず、身体に不調を感じたらすぐに出るようにしてください。また、サウナでは、どこに座るのかによっても温度が異なります。上段に行くほど高温になるため、初心者の方は下段を選んで身体を慣らしていくことをおすすめします。

入浴直前の食事はNG

サウナで皮膚が温まると、皮膚表面の血液量が増加していきます。食べ物の消化には胃腸に血液が流れていることが必要ですが、皮膚表面に血液が偏ってしまうと、うまく消化することができなくなってしまう恐れがあります。

消化不良を起こしてしまうため、もし何か食べたいという場合には、おにぎりやうどん程度の紹介に良いものを選ぶようにしてください。

水風呂に入ること

身体をあたためた後には、必ず水風呂に入るようにしましょう。高温のサウナでは、血管が拡張することに伴い血圧が低下します。低くなった血圧は、水風呂に入って広がった血管を収縮させることで上昇します。

ただし、急激な温度変化はヒートショックをまねく恐れがあるので注意が必要です。サウナに入る前にお湯で体をあたためること、手足に水をかけて慣らしてから水風呂に入ることでリスクをおさえることができます。

水風呂の後にはめまいや立ちくらみがおきやすいので、イスに座ってゆっくり休むようにしてください。また高血圧や心臓病など持病がある方は医師に相談してから入るのが安心です。

(まとめ)サウナの水分補給、タイミングや飲み物の注意点は?

サウナの水分補給は「サウナ前後」と「各セットの間」が目安です

サウナに入ると、熱いサウナ室で大量の汗をかき体内の水分が失われます。水分が失われた状態では、脱水状態からめまいや吐き気などが生じるリスクがあるため、サウナでは水分補給が欠かせません。

水分補給には、サウナのセット回数により500ml~1.5Lの水分を摂る必要があります。サウナに適したミネラルウォーターなどの飲み物を選び、サウナの前や各セットの間、サウナ後などのタイミングで飲み物をこまめに飲むようにしてください。

食事の直後には利用を避ける、持病のある人は医師に相談する、無理をして長時間入らないなどの注意点に気をつけながら、適切な方法でサウナを楽しく効果的に利用しましょう。

【この記事の執筆】

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ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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