スポーツドリンクやビタミンCを含むゆず茶、体が温まる生姜湯がオススメです
風邪を引いたら、何を飲んだらいいのか迷った経験がある方もいるでしょう。風邪を引いた時は水分補給が大切ですが、飲みにくさを感じたり、刺激を感じたりする飲み物もあります。
この記事では、風邪を引いた時におすすめの飲み物と、控えたい飲み物、早く治すために摂取したい栄養素などを紹介します。風邪を引いた時の参考にしてください。
目次
風邪を引いた時に「オススメの飲み物」
風邪を引いたら、水分補給になる飲み物がおすすめです。また、体を温める飲み物や、免疫力アップ効果が期待できる飲み物も風邪時に適しているので、詳しく紹介します。
経口補水液やスポーツドリンク
発熱がある時は体温が上がり汗をかくため、脱水に注意が必要です。体は水分補給を必要としているので、経口補水液やスポーツドリンクを飲みましょう。
経口補水液は体液に近く、体に水分が吸収されやすいため、水分とミネラルの補給に適しています。スポーツドリンクもカリウム・カルシウム・マグネシウム・ナトリウムの電解質が含まれていますが、糖分が多いものや人工甘味料を使用しているのもがあるので、成分には注意してください。
はちみつレモンやゆず茶
風邪のウイルスと戦う免疫力をアップしたい時は、ビタミンCが含まれているはちみつレモンやゆず湯を利用する方法があります。ビタミンCは風邪予防に取り入れるといいでしょう。
生姜湯
風邪を引いている時は体を温めて免疫力を高め、治りを促したいものです。生姜湯にはショウガオールという成分が含まれており、体の深部を温めるため役立ちます。
東洋医学で用いる漢方では、生姜を乾燥した「乾姜(かんきょう)」を咳止めや抗炎症成分として使っています。そのため、生姜は咳を鎮めたり、関節の炎症を抑えたりしたい場合にもおすすめです。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンの殺菌作用は、風邪予防に役立ちます。また、カテキンは免疫細胞を活性化させる働きがあるとも言われており、風邪を重症化させない予防にもおすすめです。
お茶は飲むだけでなく、カテキンの殺菌作用を利用したうがいにも使えます。
白湯
白湯は何も含まれていないお水を沸かしたもので、喉や胃腸への刺激が少なく優しい飲み物です。また、白湯は糖分が含まれていません。
風邪で食欲がなく何も口にできない時に飲めば、歯磨きの回数を減らせるメリットもあります。
風邪の引き始め・喉の痛みがある時に「控えるべき飲み物」
風邪の引き始めや喉に炎症がある時は、刺激のある飲み物は避けるようにしましょう。具体的にどのような飲み物を避けたらいいのか、紹介します。
柑橘系のジュース
オレンジジュースなど柑橘系の飲み物は、喉に痛みがある時に飲むと刺激を感じやすくなります。ビタミン補給に適している飲み物ですが、ビタミンを補給したい時は柑橘系以外の果物を直接食べるほうがいいでしょう。
また、フルーツジュースは糖分が含まれており、痰をつくり出しやすくなります。痰の切れが悪くなるため、咳が出ている時や喉が痛い時は適していません。
牛乳
牛乳を飲むと喉に膜ができて痰が絡みやすくなるため、咳が出る時は向いていません。ただし、咳が出ない時は牛乳のコーティング作用が喉を守るために役立ちます。
ウーロン茶
ウーロン茶は中華料理の油分をサッパリとさせるために役立つ飲み物です。しかし、風邪の引き始めに飲むと、喉を潤す油分を奪ってしまい喉が痛くなる可能性があります。
炭酸飲料
炭酸飲料も柑橘系ジュースと同じように、喉に刺激がある飲み物です。どうしても炭酸飲料を飲みたい時は、微炭酸のものを飲むと刺激が和らぎます。
風邪を治すために摂取したい「食べ物」と「栄養素」
風邪を引いている時は、免疫力を高める栄養素が必要です。また、粘膜を保護する栄養素や、エネルギー源になる食べ物も取り入れたいところです。
風邪を治すためにどういった食べ物と栄養素を摂取すればいいのか、紹介します。
体を温める食べ物
風邪の原因になるウイルスは、熱に弱い性質があります。また体温が上がると免疫細胞が活性化するため、風邪を引いたら体を温める食べ物を摂るようにしましょう。
体を温める食べ物は、生姜やネギを使った食べ物がおすすめです。生姜のジンゲロールで血行を促進させ体を温めると、風邪の治りやすくなるとされています。
ジンゲロールは生姜の皮部分に多く含まれているため、皮ごとすりおろして生姜湯やスープに入れると効果的です。
免疫力を上げる食べ物
風邪を引いた時は、ウイルスと戦う免疫細胞を活性化させる食べ物がおすすめです。ビタミンCやタンパク質が免疫力アップに役立ちます。
ビタミンCは、バナナ・イチゴ・みかんなどの果物や、ジャガイモ・ほうれん草などの野菜にも含まれています。タンパク質を摂取するなら、消化が良く胃腸に負担をかけない、卵・豆腐・白身魚などを利用すると良いでしょう。
エネルギー源になる食べ物
風邪を引くと食欲が落ちてエネルギー源が不足しやすいので、タンパク質やビタミンBを摂取して体の回復に必要なエネルギー補給を心がけましょう。タンパク質は体のエネルギー減となり、ビタミンBはエネルギーを生み出す補助の役割があります。
タンパク質とビタミンBどちらも豊富に含まれているのは、卵・豆腐・鯛などです。
粘膜を保護する食べ物
風邪で咳や鼻水が出ている時は、粘膜を保護するためビタミンAの摂取がおすすめです。ビタミンAはほうれん草やニンジンなど野菜に多く含まれています。
また、タンパク質が豊富なうなぎ・レバーなどでも摂取できます。ビタミンAは、ビタミンCと同様に抗酸化作用がある栄養素です。免疫機能を高めて、ウイルスと戦う力をつけるためにも役立ちます。
風邪を早く治すには「睡眠」「保温」「加湿」がポイント
風邪を早く治すために、水分や栄養補給と合わせて取り入れたいことがあります。ここでは、ポイントを3つ紹介します。
しっかり睡眠をとる
風邪を引いたら、いつもより長い時間の睡眠が必要です。体を休めて就寝中に免疫力が働くように、熟睡できる環境を整えることが大切です。
照明を暗くする、アロマを焚くといったリラックスできる環境を作ってみてください。
体を温める
ブルブルとした寒気を感じたら風邪の引き始めのサインです。筋肉を震わせて体温を上げて、免疫機能を高めようとする働きが起きています。
体温の上昇で免疫力が高まりウイルスが撃退しやすくなるため、寒気を感じたら体を温めるようにしましょう。生姜湯など体を温める飲み物を利用したり、手首・足首・首を直接温めたりする方法が効果的です。
37℃台の発熱で体力がある状態であれば、入浴で体を温めても問題ありません。ただし、長時間の入力は体力を消耗しやすくなるので、入浴はシャワー程度やさっと洗うくらいの短時間に留めます。
入浴後に湯冷めしないよう、体温が下がる前に布団に入って眠れる準備をしておいてください。熱が上がって顔や体がほてるようになったら入浴は控え、厚着をせず熱を発散させるようにしましょう。
乾燥を防ぐため加湿する
部屋の湿度が高いと、ウイルスの活性化を抑えることがよく知られています。湿度が高くなることで喉や鼻の粘膜が潤うようになり、ウイルスの排除に役立ちます。
加湿器を使う以外では、濡れたタオルを干す方法もおすすめです。
(まとめ)風邪を引いた時にオススメの飲み物は?
スポーツドリンクやビタミンCを含むゆず茶、体が温まる生姜湯がオススメです
風邪を引いたら、何よりも水分補給が大切です。普段はお水で水分補給をしている方も、風邪を引いたら効果的に体へ水分を取り込める飲み物を活用してみましょう。
また、風邪を引いたら、体を温める、免疫力を高める対策も同時に取り入れてみてください。温かい飲み物やビタミンが含まれている飲み物も、風邪の時にはおすすめです。
紹介した水分補給方法の中から、その時に飲みやすい飲み物を取り入れるといいでしょう。逆に風邪を引いたら避けたい飲み物もあるので、この記事の情報を参考にしてください。