1歳児の正しい水分補給の方法は、少量ずつこまめに与えることです

1歳児は、まだ身体の機能が成長していません。そのため多めの水分を補っても、身体にストレスをかけてしまいます。
ストレスがかかった結果、吐き気などを招く恐れがあります。少量ずつこまめに与えるようにしてください。そうすることで身体に余計なストレスをかけることなく、水分を吸収することができると言われています。
与える水分も純水を選ぶようにしてください。水道水に含まれる残留塩素によって、身体にストレスがかかる恐れがあります。身体の調子を崩していないか、しっかり確認するようにしましょう。
目次
一気に水分を与えてしまうと、吐き気などを招く恐れがあります
1歳の身体は、まだ成長していません。そのため成長した身体と比べてしまうと、水分補給の方法に注意が必要です。
過った方法で水分を補給することで、上手に水分が体内に吸収できなくなる恐れがあります。そうならないためにポイントをしっかり押さえるようにしましょう。
こまめに数回
まずは水分を補給する量です。一気に多量の水分を補うと、吐き気などが現れる恐れがあります。
そのため少量ずつ飲むことが重要になります。また回数も数回に分けることが大切です。
上手に水分を吸収できないため、何らかのきっかけで身体の水分は少なくなってしまいます。水分をこまめに補給することによって、身体の水分量を維持しやすくなると言われています。
1歳の場合には、身体の中にある水分量は80%を占めていると考えられています。そのため成長が終えた人よりも水分補給が重要です。
身体の中の水分が不足することで、お腹の張りがなくなる、便秘になるなどの症状を招く恐れがあります。なにか通常と異なるような症状がある場合には、注意するようにしましょう。
⇒赤ちゃんの1日の水分摂取量の目安については、こちらの記事1歳のときって1日に水分をどのくらい飲むの?をお読みください。
1歳児には、不純物ほとんど含まない純水が最適です

1歳児の場合、補給するお水の種類も重要です。水道水をそのまま補うことは良くありません。
それは水道水には、残留塩素が多く含まれているからです。残留塩素によって身体への影響が全くないとは言い切れません。
そのため1歳児に与える場合には、必ず煮沸を行うようにしてください。残留塩素をなくし、1歳児に安全に与えるためには、20分以上煮沸することが望ましいと言われています。
さらに一度煮沸した水道水は、塩素がないため細菌が繁殖しやすくなっています。そのため、できるだけ早く使い切るようにしましょう。
純水とは
1歳児の身体を考えると、純水がよいと言われています。純水は、RO膜と言われるフィルターを通して、ミネラルなどの不純物をほぼ取り除いたお水です。お水以外の成分がほとんど含まれていないのが特長です。
そのため身体へストレスをかけることもほとんどないと考えられています。硬水など多くの成分が含まれているお水は、身体にストレスをかけてしまうため注意してください。
硬水で水分を補給することによって、消化器の症状など身体に悪い影響を与える恐れがあります。成熟するまで硬水は控えるようにしましょう。
赤ちゃんの脱水症状のサインには注意しましょう
1歳の赤ちゃんは、のどが渇いたときに自分で水分補給をすることができません。赤ちゃんや子どもは身体の水分量が多く脱水になりやすいため注意が必要です。
気がつかないうちに赤ちゃんの脱水症状が進んでしまうことがないように、赤ちゃんの状態には充分気をつけてあげましょう。
脱水のサイン
- 唇が乾いている
- 尿の回数や量が少ない
- 尿の色が濃い
- 目がくぼんでいる
- 皮膚がたるんでいる
などです。
離乳食前後の水分補給
離乳食が始まるまでは赤ちゃんの栄養はほとんど母乳やミルクで摂取しているので、母乳やミルクで水分補給も充分足りています。離乳食が始まってからは、母乳やミルクの摂取量が減るのでそれまでよりも水分摂取量が低下して身体の水分量が不足する可能性があります。
とくに暑い日などは、大量に汗をかいて体内の水分が不足してしまうかもしれません。水やカフェインの入っていないお茶などをこまめに摂取して水分補給をしてあげてください。
脱水症状が起きているときの水分補給
赤ちゃんや子どもに熱中症や下痢などで脱水症状がみられるときには、不足している水分や電解質を補充しなければなりません。脱水症を改善するためには、水分だけでなく電解質も補給できる赤ちゃん用のイオン飲料や経口補水液などの飲み物が適しています。
赤ちゃんの身体の状態を確認しながら、水分を増やしましょう
1歳児は、まだ卒乳をしていない人も多くいます。また離乳食の進み方も人によってさまざまです。
水分によって、体調を壊す可能性もゼロではありません。そのため補給する水分は、徐々に増やすようにしてください。
身体の状態を確認しながら、少しずつ増やしていきましょう。完全に卒乳した場合には、しっかり水分を補えるようにしてください。
食事からも水分補給
水分は、食事でも補うことはできます。どうしても水分補給が行えないときには、離乳食にスープなどをプラスするようにしてください。
水分を補給する量に関しては、一概にどの程度とは言えません。卒乳しているか否か、離乳食がとれているか否かで変わってきます。
普段よりも体調など変わったと感じた場合には、専門医に相談するようにしましょう。水分をもっと補った方がいいかなど、専門医による正しいアドバイスがもらえるはずです。
⇒1歳児がなかなか水分をとらない時については、こちらの記事1歳が水分とらないとき、どうしたらいい?をお読みください。
(まとめ)1歳児の水分補給の正しい方法とは?
1歳児の正しい水分補給の方法は、少量ずつこまめに与えることです
赤ちゃんや1歳の子どもは、身体の80%が水分でできていると言われています。身体の大部分を占めているため水分が不足しやすく、しっかり水分補給を行っていないと脱水になりやすいです。
ただし、赤ちゃんや1歳の子どもは身体が未発達なので、水分補給のため一度に大量の水分を摂取すると、上手に体内に吸収できずに吐いてしまうことがあります。1歳児の場合には、補給するお水にも気をつけなければなりません。
小さい子どもの身体には、水分補給のためのお水にも注意が必要です。不純物を取り除いたRO水なら、身体にストレスをかけずに水分補給ができるでしょう。
赤ちゃんはのどが渇いたことを自分で伝えることができないため、脱水状態になっていないかよく様子を見てあげることが大切です。赤ちゃんの状態を確認しながら、状態に応じた方法で水分補給をしてあげてください。