1歳児に必要な水分量は、おおよそ1150ml~1300ml程度です

1歳児に与える水分量のポイントを説明する画像

1歳の幼児にとって水分を摂取することは正常な発育のためにもかかせることができません。幼児の場合、体内の水分量はおおよそ80~70%を占めると言われています。

そのため親以上に水分を摂取することが重要になってきます。平均的な必要とされる水分摂取量は、おおよそ体重の1割程度と考えられています。

体内の3%の水分が減ることによって何らかの症状が現れると言われています。10%減ってしまうと入院が必要なレベルになります。水分が減った場合には、水分以外にも塩分も摂取するようにしましょう。

幼児の体内は、80~70%が水分で占められています

体内の水分量は、年齢によって変わってきます。胎児であれば、体重の90%も水分が占めていると言われています。幼児になると80~70%まで減り、老人になるとおおよそ50%まで減少すると考えられています。そのため親よりも幼児の方が体内の水分の影響を受けやすいとされています。

1歳児の場合、平均的な必要とされる水分量は、1150~1300ml(120-135ml/kg)です。この程度の水分量であれば、普通の生活をしていれば不足することはありません。それは3回の食事や母乳でも十分に水分を摂取しているからです。

水分は食事からでも摂取することが可能です。もちろん味噌汁などの汁物も水分に含まれます。また野菜などに含まれる水分もあります。

1歳頃には卒乳している幼児もいます。その場合には、食事が摂れているかどうかも、体内の水分をキープするためには重要です。

また日々の活動量よりもアップしている場合には、やや水分量を増やすようにしてください。幼児の体質や活動などさまざまな要因に応じて、水分量を変更するようにしましょう。

水分が3%減るだけで、何らかの症状が現れます

私たちの身体は、非常にデリケートにできています。そのためわずかに水分が減るだけで、何らかの症状を招く恐れがあります。

基本的には体内の水分量の3%が減ることによって症状が現れると言われています。たとえば機嫌が悪くなる、泣いているのに涙が出ていないなどと言った症状です。

体内の水分量が10%も減ってしまうと、入院が必要となるレベルと考えられています。けいれんや失神といった症状を引き起こします。幼児の場合、親以上に体内の水分が減りやすいと言われています。

地面付近で遊ぶため

親が感じている気温は、太陽から感じる気温だけです。しかし幼児の場合、地面により近い環境で遊んでいます。

地面は、太陽からの照り返しもあるため気温がグッと高くなっています。そのため親以上に暑い環境で過ごしています。ベビーカーなども基本的には、地面に近いため用心が必要です。

体温を調節できない

汗や尿だけでなく呼吸や皮膚からも体内の水分は減っていきます。幼児の場合、呼吸などから減る水分量は親よりも多いと言われています。

そのためなおさら、水分が減りやすい状態とされています。

脱水時には、水分と塩分の摂取が重要です

体内の水分が減ったと思われる症状が現れた場合には、しっかり水分を摂取させることが大切です。しかし水分だけでは症状をよくすることができない場合もあります。それは体内の水分が減ると同時に、体内の塩分も減っているからです。

体内は電解質をキープすることによって、健康体でいることができると言われています。電解質が乱れてしまえば、健康に影響を与える恐れがあります。しっかり塩分などの電解質も補うように心がけてください。

経口補水液など電解質を含む水分を摂取するようにしましょう。また体内の水分を減らさないように、前もって対策を講じるようにしてください。水分が減る前に、きちんと水分を摂取することが大切と言われています。幼児の場合には、親がきちんと摂取させるようにしてください。

>脱水症状のサインに関する記事はこちら

脱水時の症状と具体的な対処法を覚えておきましょう

脱水時には、さまざまな症状が起こります。乳幼児は脱水状態になりやすいとされていますので、対処法や予防法を知っておくと、いざという時に役立ちます。

脱水になる原因

1歳児は体内の水分量が多く、代謝が活発で汗をかきやすいため、体内の水分が失われやすいという特徴があります。入浴前後や暑い日などに汗をかいたとき、食欲がなく水分摂取量が減っているとき、高熱、下痢、嘔吐などの症状が出たときなどには、脱水状態になりやすいので注意が必要です。

初期の脱水状態は症状がわかりにくいため、脱水状態に気がつくまでは時間がかかる場合もあるかもしれません。気づくのが遅れて脱水状態が続くと、幼児は熱中症にかかってしまうケースもあるので、脱水状態のサインを見逃さずに、早めに不調に気づいてあげることが大切です。

脱水症の症状は初期から重度まで主に3段階にわかれています。重度の脱水状態になると命にかかわる恐れもあるので、なるべく早い段階で気づき、適した対処方法をとってあげてください。

脱水のサイン(初期)・対処方法

初期段階では、元気がない、おしっこの量や回数が少ない、汗をかいていない、口の中・唇が乾燥している、顔色が悪い、吐き気がある、などの症状がみられます。まだ初期の段階なので、不足している水分を補給してしばらく様子をみてみましょう。

脱水状態のときには、経口補水液を数回に分けて与えるのがおすすめです。食欲がない場合や嘔吐を繰り返す場合には、一度にたくさんあげないようにして、ひと口ずつでも時間をおいて何回か飲ませてください。

赤ちゃんの場合には、母乳やミルクでの水分補給もおすすめです。食欲がなく、何も口にしないときには早めに病院へ連れていきましょう。

脱水のサイン(中期)・対処方法

注意が必要な中期の症状には、皮膚が冷たくなる、体温が高い、ぐったりしている、などがあります。中期の症状がみられたら、すぐに病院に連れていく必要があります。

病院への移動中にも、経口補水液をスプーンなどで飲ませてあげてください。

脱水のサイン(重度)・対処方法

重度の脱水状態になると、意識障害が起きる、手足が冷たくなる、体温があがる、けいれんが起きるなどの症状が発生します。このような重症の場合には命にかかわる恐れがあるため、急いで救急車を呼びましょう。

イオン飲料や経口補水液は、体調に合わせて与えましょう

イオン飲料

イオン飲料は、ナトリウムやカリウムなどの電解質が含まれている飲み物です。運動後などの汗をかいたときに、失われた水分と電解質を補給することができます。

大人用のものは糖分を多く含んでいるので、幼児にはベビー用イオン飲料を飲ませてあげましょう。

経口補水液

イオン飲料よりも電解質が多く含まれ、糖分を抑えて作られた飲み物です。水分と電解質の吸収を高めるためナトリウムとブドウ糖の濃度が調整され、点滴と同じ効果があると証明されています。

脱水症状のときには、すばやい水分補給のためにベビー用経口補水液を飲ませてください。経口補水液は、通常では美味しくないと感じる場合もありますが、脱水が進んでいる状態なら、美味しく感じられ飲みやすいとされています。

なお、経口補水液はナトリウム・糖分の多い飲み物なので、脱水症予防として普段から飲むことはおすすめできません。

脱水症の予防方法

脱水症は気づかないうちに症状が進みやすく、赤ちゃんや小さな子どもは脱水症状が急激に進むこともあると言われています。普段から水分不足にならないように、こまめに水分補給を行うことが大切です。

体内の水分が減少するお昼寝のあとやお散歩、お風呂のときなど、汗をかいたときには冷ました白湯やベビー用麦茶を飲ませるのがおすすめです。また、風邪をひいたときや体調を崩したときにも脱水状態になる場合があります。

赤ちゃんや幼児の場合、母乳やミルクをよく飲む、離乳食や食事を摂るなどの栄養補給や睡眠時間をとることで、健康によい生活を心がけてください。

(まとめ)1歳児に必要な水分量はどの程度?

1歳児に必要な水分量は、おおよそ1150ml~1300ml程度です

1歳児に必要な水分量は、1150mlから1300ml程度と言われています。幼児は体内の水分量の割合が大人よりも多いため、より体内の水分量の影響を受けやすいとされています。

そして体温調節機能も未発達で体内の水分が減りやすいため、水分不足には気をつけなければいけません。小さな子どもは脱水症状が急激に進行する場合があるので、暑いときや汗をかいたときなどには、脱水状態のサインを出していないか確認してあげる必要があります。

普段からこまめに水分補給を行っておくことが、脱水症状の予防につながります。1歳児には、白湯やベビー用麦茶をこまめに飲ませるようにして、脱水対策を行いましょう。

【この記事の執筆】

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ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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