体を内側から温める白湯や生姜湯、血流を促進するココアがオススメです
冷えを感じたら、体を温めるために飲み物を飲むという方も多いでしょう。ただ、飲み物といっても含まれる成分によって体を温めるもの、冷やすものがあります。
知らずに飲んでいると体を温めているつもりでも、逆に体を冷やしてしまっている場合もあるかもしれません。そこで、体を温めたい時にオススメの飲み物を紹介していくので、生活に取り入れてみてください。
また冷え性の方は避けたい、体を冷やす飲み物や冷えの原因、体を温める飲み物を飲むタイミングについても解説しています。他に、飲み物以外の冷え対策にも触れているので、参考にしてみましょう。
体を温める!「オススメの飲み物5選」
飲むと体が温まる飲み物はいくつかありますが、どのような飲み物がおすすめか紹介していきます。
白湯
白湯というのはお水を沸騰させ、やや冷ましたお湯のことです。余分なものが入っておらず、ノンカロリーで胃腸にも優しいのが特徴です。
内臓を温め消化機能を活発化し、血流が促されて代謝も上がります。手軽に作れて飲めるので、温活中の方にも人気です。
発酵茶
茶葉を発酵させたいわゆる発酵茶には、体を温める作用があるとされています。中でも紅茶やプーアール茶は茶葉の発酵度合いが高く、冷え症対策にはベストなお茶だと言えるでしょう。
ただ、紅茶には利尿作用のあるカフェインが含まれているので、飲みすぎには注意が必要です。ルイボスティーはノンカフェインなので、安心して飲むことができます。
他にもほうじ茶やウーロン茶、玄米茶などもオススメの飲み物です。
ごぼう茶
ごぼう茶は乾燥させたごぼうをお水と一緒に鍋に入れて煮だすことで作れるお茶です。ごぼうには、サポニンという血流をスムーズにする作用のある成分が含まれており、冷えた体を芯から温めてくれます。
また食物繊維も豊富なので、胃腸の調子を整える作用も期待できるでしょう。
ココア
ココアには血流を促し、体を温めるカカオポリフェノールなどの成分が含まれています。カフェインが入っていますが、紅茶などに比べると量が少ないので、飲みすぎなければ問題ありません。
ただ、甘みが欲しい場合に白砂糖を入れると体が冷えてしまうので、ホットミルクに溶かすと良いでしょう。
生姜湯
生姜には辛み成分ショウガオールが含まれており、体内で熱を作り出して内側から体を温め、体温を上昇させてくれます。また、殺菌作用や免疫力を上げる効果も期待できます。
ぴりっとした刺激があるので、飲みづらい場合は、はちみつやオリゴ糖、レモン汁などを加えてアレンジしてみましょう。また、お湯の代わりに甘酒や牛乳に生姜を溶かしても美味しく飲めます。
体を冷やしてしまう「NG飲み物」
飲むと体温が下がり、体を冷やしてしまう飲み物もあります。冷え性の方にも逆効果となってしまうので、避けるという意味でも知っておきましょう。
コーヒー
コーヒーに多く含まれているのが、利尿作用のあるカフェインです。体内の水分が汗や尿などで排出されると、熱が逃げて体温が低下してしまいます。
また、カフェインには血管収縮の作用もあるので、血流が滞り冷えの原因となります。
アルコール
お酒を飲むと酔いが回って体がポカポカ温かくなると思われがちです。しかし、実際はアルコールには体を冷やす作用があるので注意が必要です。
摂取されたアルコールは肝臓で分解されますが、その際に多量の水分も排出されます。体内から水分が減ると、一緒に熱も奪われるので体温が下がってしまうのです。
緑茶や麦茶
緑茶にはコーヒーと同様にカフェインが多く含まれます。さらに、麦茶に多く含有しているのが、カフェインと同じように利尿作用のあるカリウムです。
そのため、この2つのお茶は体を冷やす飲み物とされています。麦茶の元である大麦には、古くから体を冷やす作用があるとも言われています。冷え性の方は避けると良いでしょう。
「体が冷える原因」と「飲むタイミング」
そもそも体が冷えるのはどうしてなのか、原因を探っていきましょう。また、飲み物を飲むベストタイミングも知っておくと役立ちます。
女性の方が男性より冷え性になりやすい
男性よりも、女性の方が冷えを感じる人が多いとされています。それは、男女の筋肉量の違いに関係しています。
筋肉は伸縮することで血流が促され、体内で熱を作り出すため体が温まります。一般的に女性の方が男性よりも筋肉量が少なく、筋肉を伸縮させる力も弱いため体が温まりにくく、冷え性になりやすいというわけです。
また、女性は月経や妊娠、出産、更年期などによりホルモンバランスが乱れやすいと言われています。ホルモンバランスが崩れると血行が悪くなり、体が冷える原因にもなります。
生活習慣の乱れやストレス
不規則な生活をしていると自律神経が乱れ、体温がうまく調節できなくなり体が冷えやすくなります。さらに、運動不足による筋肉量の減少や基礎代謝の低下も、冷え症を悪化させる原因となるでしょう。
また、食生活の乱れにより筋肉を作るたんぱく質や、血流を促すミネラルやビタミンなどが不足すると、体が冷えやすくなるので注意が必要です。さらに過度なストレスが長期間かかると、自律神経が乱れて血行不良が起こり、冷えへとつながります。
他にも、煙草には血管を収縮させ血流を妨げるニコチンが含まれているので、喫煙も体を冷やす要因となります。そして、外気温に合わない服装で出かける、体を締め付ける下着や靴下などを無理して身に着けるといった習慣も、冷えを助長させることになるので気をつけてください。
体を温める飲み物を飲むタイミング
紅茶などの体を温める飲み物は、まず体温が下がりやすい寝起きのタイミングで飲むのが効果的です。さらに、入浴後は体が冷えやすいので入浴前に飲んでおくと、冷えを予防することができるでしょう。
また、寝る前に飲めば体が温まり寝付きが良くなります。ただし覚醒作用のあるカフェイン入りのものや、白砂糖などの体を冷やす糖分入りのものは避けた方が無難です。
飲み物以外の「冷え対策」
体を温める飲み物を飲む以外にも、日常生活における冷え性対策があります。どのようなことに気を付ければ良いか知っておきましょう。
湯船に浸かって全身を温める
入浴は湯船に入ってじっくり浸かると、特に下半身に水圧がかかることで血流が促進されて全身が温まります。また、体内の余分な水分や老廃物が排出されやすくなるので、むくみ解消にも効果的です。
また、内臓が温まることで消化機能も活発化し、胃腸の調子も整いやすくなります。38℃位のぬるま湯に20~30分ほどゆっくり浸かりましょう。
夏の暑い日でもシャワーで済まさないで、週に数回は湯船に入る習慣をつけると冷え性改善に効果的です。また、体が温まると心身がリラックスするので、夜よく眠れるようになるといった効果もあります。
運動で筋肉量を増やす
筋肉は伸縮すると熱を生み出し、体温を上げます。つまり、筋肉量が増えれば代謝を上げることができるので、温活においても筋肉は大事です。
特に筋肉の半分以上は下半身に集中しているので、腹筋や太ももなどの簡単な筋トレを、少しずつ生活に取り入れるようにしてください。
下半身を冷やさない服装
お腹周りや首、手首や足首には太い血管が通っています。こういった部位を温めることで、血流がスムーズになり温かい血液が全身を巡るため、冷え性に効果的だと言えるでしょう。
冬の寒い時期は特に腹巻やレッグウォーマー、マフラーなどで保温して、冷えから体を守ることが大事です。
(まとめ)体を温める飲み物はどんなもの?
体を内側から温める白湯や生姜湯、血流を促進するココアがオススメです
体を温める飲み物としては、胃に優しい白湯をはじめ紅茶やプーアール茶、ルイボスティーなどの発酵茶が良いとされています。さらに血流を促すサポニンという成分を含むごぼう茶や、カカオポリフェノールを含むココアもおすすめです。
辛み成分ショウガオールが熱を作り出してくれる、生姜湯も体を温めてくれます。逆に利尿作用のあるカフェインを含むコーヒー、飲むと水分が排出されてしまうアルコール、麦茶などは体を冷やしてしまうので、冷え性の方は避けた方が良いでしょう。
体が冷える原因として挙げられるのは、女性は男性よりも筋肉量が少なく、ホルモンバランスが乱れやすいことです。さらに、生活習慣の乱れや運動不足、ストレスも冷え性を招く要因となります。
また、体を温める飲み物は体温が下がりやすい寝起きや寝る前、入浴前などが飲むタイミングと言えます。そして、飲み物以外にも湯船に浸かる、運動をする、下半身を冷やさないように服装に気を付けるといった冷え性対策があるので、取り入れてみましょう。



