ランニングコストやノルマの有無、設置スペースなどを確認しましょう

自宅にあると重宝するウォーターサーバー。しかし、さまざまな面で不満を感じて解約してしまう人もいます。

家庭によって解約理由は異なりますが、ここでは代表的なウォーターサーバー解約理由10選を紹介します。

事前に確認しておくことで解約手数料が発生するリスクも減らせるので、契約後に後悔しないよう、契約前にそれぞれのポイントを確認しておきましょう。

01:ランニングコストが思ったより高かった

ウォーターサーバーをやめた理由で最も多いのが、コストの面です。思っていたよりランニングコストが高いことがわかり、やめてしまうケースがあります。

ランニングコストの高さとは、お水代・電気代・サーバーレンタル代など、毎月かかる費用のことです。やめてしまう理由は、安易な気持ちで契約し、毎月のランニングコストを理解していなかったためです。

例えば、ショッピングモールのイベントで気になり契約した人や、Web広告でウォーターサーバーを見かけて契約した人が挙げられます。最初はお水を買いに行く手間が省けることや、お湯がすぐに使えるメリットを感じて契約したかもしれません。

しかし、使ううち費用を見直してみると、予算オーバーだと気づいてやめることがあります。毎月かかる費用は数千円程度ですが、コスパにこだわる人にとって負担が大きく感じられてしまい、ネット通販でペットボトル入りのお水を買ったほうが安いと気づく場合があるのです。

ランニングコストの高さでやめるのを防ぐためには、現在お水にかけている費用を見直し、ウォーターサーバーと比べることが大事です。費用が高くなっても手間の削減やお水の安全性を優先するなら、ウォーターサーバーのほうがいい場合もあります。

02:ボトルが重く交換が面倒だった

水ボトルが重く交換が大変なことから、お水をよく飲む家庭では、ウォーターサーバーをやめてしまうことがあります。水ボトルの重さは約12kgで、それを胸の高さまで上げなければなりません。

特に、力が弱い女性や高齢者にとっては、水ボトルの交換が大変だと感じられるでしょう。また、人によっては水ボトルを持ち上げた際に、腰を痛めてしまうかもしれません。

水ボトルの重さは、10kgのお米を持ったときの感覚を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。ウォーターサーバーを契約すると定期的に水ボトルが届き、そのたびに重たい水ボトルを玄関から保管場所に運ぶ必要があります。

ボトルの重さでやめるリスクを減らしたいなら、水ボトルを下に設置するサーバーや、軽量の水ボトルを扱うメーカーを選ぶ方法がおすすめです。例えば、約8kgの水ボトルなら、不安がある人でも扱いやすくなります。

03:想像以上にスペースが必要だった

ウォーターサーバーをやめてしまう理由のひとつに、スペースの問題が挙げられます。スペースの問題とは、サーバー本体や水ボトルを置くためのスペースのことです。

サーバーの大きさは、横幅31cm×奥行33cm×高さ100.5cmくらいです。商品カタログを見て「30cm程度なら置ける」と考えるかもしれませんが、排熱のため背面に10cmほど空ける必要があり、意外と場所を取ると感じる場合があります。

さらに、水ボトルの置き場所も意外な盲点です。一度に数点の水ボトルが配達されることが多いため、室内に置き場所が必要になります。

スペースの問題を感じるときは、高さが低い卓上タイプを選び、約8Lなど小さい水ボトルを選ぶことで解消されやすくなります。また、1回にまとめて水ボトルを注文せず、回数が増えてもこまめに注文する、という対策もおすすめです。

04:お水を消費しきれなかった

お水を使いきれない問題があると、ウォーターサーバーをやめる理由になります。例えば、出張などで長期間家を空けることが多い人や、お水を飲む量が少ない一人暮らしだと、余ってしまうことがあります。

特に、お水を消費しきれない理由は、毎月の注文ノルマがある場合です。サーバーレンタル料を無料にする代わりに、毎月2本などの水ボトル注文ノルマがあるメーカーもあるため、注意が必要です。

また、ライフスタイルの変化によっても、お水を飲む量は変わります。子どもが赤ちゃんの頃はミルクや離乳食作りに便利なウォーターサーバーでも、成長とともに消費量が減ることにも注意が必要です。

お水を消費しきれない問題を解消するためには、月の注文ノルマがないメーカーを選ぶ方法がおすすめです。必要なときに注文できるメーカーなら、お水が余ってしまう問題は解消されやすくなります。

05:お水があまり美味しくなかった

試飲せずにウォーターサーバーを契約してしまうと、お水の味に満足できず、やめてしまうことがあります。特に注意が必要なのは、水道水直結型ウォーターサーバーです。

水道水は各家庭に安全なお水を届けるため、消毒が義務付けられています。消毒のためのカルキは人体に影響ありませんが、塩素臭がするため、人によってはお水が美味しくないと感じるかもしれません。

また、ミネラルが含まれているほうが美味しいと感じる方もいます。「天然水」と書かれているお水や、不純物を取り除いたピュアウォーターでもミネラルを添加したものは、お水本来の味を感じやすくなります。

お水そのものを飲むことが少なく、料理やお茶などに使う場合は、不純物がほぼ含まれないピュアウォーターがおすすめです。ミネラルが含まれておらず、素材そのものの味を引き出すため、料理やお茶が美味しく感じられます。

どのお水が美味しいと感じるかは、人それぞれです。味でやめることがないように、契約前に試飲するか、市販のペットボトル水を通じて自分の好みのお水を見つけることが、解決策となります。

06:運転音が気になる

感じ方には個人差がありますが、サーバーのモーター音が気になり、ウォーターサーバーをやめてしまうことがあります。温水を作る際にはヒーターが、冷水ではコンプレッサーが稼働するため、多少の運転音が発生するのは仕方がありません。

そのため音に敏感な人は、寝室を避けて設置するのがおすすめです。ウォーターサーバーを設置しているクリニックや美容院などで、どのくらいの音がするのか事前に確認しておくと良いでしょう。

07:メンテナンスが面倒だった

ウォーターサーバーのお水には消毒用のカルキが含まれていないため、注ぎ口などに雑菌が繁殖することがあります。そのため定期的な掃除が必要なのですが、仕事や家事などで忙しい人は、面倒に感じてやめることがあります。

メンテナンスの手間を減らすためには、自動クリーン機能付きサーバーを選ぶのがおすすめです。定期的にサーバー自体が内部の清掃を行ってくれるため、お手入れの手間が少なくなります。

また、定期的にサーバー本体を無料交換してくれるメーカーを選ぶことも可能です。本体を回収し、清潔なサーバーと交換してくれるメーカーなら、衛生面で安心できます。

08:転居したらエリア外になった

引っ越しを機にウォーターサーバーをやめるケースがあります。良い機会なのでコストの見直しがしやすいという理由もありますが、転居先がエリア外になると、利用継続ができません。

引っ越しが多い家庭では、全国対応のメーカーを選びましょう。自社配送エリア外でも、宅配便を利用して配達してくれるメーカーなら、転居後も使い続けることができます。

また引っ越しが多い人は、転居先でサーバー移動費がかかるかどうかも確認しておきましょう。どうしても解約しなければならない場合は、乗り換えキャッシュバックキャンペーンを利用して、他社にお得に乗り換える方法もあります。

09:育児が終わったら使用しなくなった

赤ちゃんが生まれたら、ミルクや離乳食作りを楽にするために、ウォーターサーバーを契約する家庭も少なくありません。しかし、そのような理由で契約する場合は、目的を果たすとやめることが多いです。

育児終了後に、無理に続けるとお水が余る可能性があるときは、月のノルマがなく、必要な分だけ注文できるメーカーの利用も検討してみてください。また、1年でやめることが決まっているなら、1年の解約で解約手数料がかからないメーカーがおすすめです。

10:子どもへの安全を考慮してやめた

子どもが成長すると、安全性を考慮し、ウォーターサーバーをやめることがあります。どのメーカーもチャイルドロック機能はありますが、好奇心旺盛な子どもが親の真似をして誤操作するリスクはゼロではありません。

また、子どもがぶつかって転倒し、水浸しになるリスクもあります。このような問題解決には、子どもの手が届かない上部の2重ロック付きサーバーや、卓上サーバー、壁に固定できるサーバーを選ぶという対策があります。

契約後に後悔しないために気をつけたいこと

ウォーターサーバーを解約する理由ごとに紹介した対策以外にも、注意したいことがあります。以下の点に気を付けると、契約後の後悔を減らせるでしょう。

コストの試算

ウォーターサーバーの公式サイトやパンフレットに書かれている、モデル家庭の月々のコストを確認します。お水代、サーバーレンタル料、電気代、配送料を含めた月々のトータルコストを確認することが大切です。

お試し利用

お試し期間が設けられているメーカーを活用し、実際に使用してみてください。ライフスタイルにウォーターサーバーが合っているのか、どのくらいお水を使うのか、無料でお試しできれば、解約リスクを減らせます。

設置場所・スペースの確認

契約前にサーバーの設置サイズを、公式サイトやパンフレットで確認しましょう。設置スペースがない場合は、卓上サーバーの利用も検討してみてください。

また、水ボトルの置き場所が確保できるか、約12kgの水ボトルを持ち上げられるか、運転音が気にならないかも確認が必要です。

配送プランの確認

水ボトルは最低何本から注文するのか、月のノルマがあるのかを確認しましょう。定期配送タイプは、注文のスキップが可能かどうかも重要なポイントです。

引っ越しが多い場合は、配送エリアも確認してください。

契約内容の確認

最低契約期間が設定されているかの確認も大切です。何年の契約縛りがあるのか、途中解約時に料金が発生するのかも確認してください。

(まとめ)【ウォーターサーバーをやめた理由10選】契約前に考えておきたいポイントとは

ランニングコストやノルマの有無、設置スペースなどを確認しましょう

ウォーターサーバーをやめた理由を事前に知ることで、リスクを把握できます。自分の家庭にウォーターサーバーが適しているのか、途中解約時に料金が発生する可能性はないのかを、事前に確認しておきましょう。

解約リスクがあっても、紹介した方法で対策はできます。「自分には向いていない」と安易に考えるのではなく、自分に合う使い方を考えてみてください。

【この記事の執筆】

hawaiiwater

ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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