ウォーターサーバーは災害時でも使えるため、1人あたり9Lを目安に備蓄しておくと安心です
災害時に「ウォーターサーバーは使えるの?」という疑問は多く寄せられます。 結論としては、重力で注水できるタイプ(レバー式・コック式・上置きボトル)なら災害時でも使えるケースが多く、電動ポンプやボタン式のみの機種は停止する可能性があります。
この記事では、緊急時の使い方と注意点、1人あたり3L×3日=9Lの備蓄目安、ローリングストックの実践、選択のチェックポイントを実務目線で整理します。
赤ちゃんや高齢者・高齢ペットがいる家庭の手当量、生活用水の備え方まで、いざという時にも「迷わない備蓄」を具体的に解説します。
目次
【結論】万が一でも使える!ウォーターサーバーの条件と注意点
ウォーターサーバーには、緊急時でも稼働するものがあるため、災害時にもおすすめです。
レバー式・コック式(上置きボトル)は停電時も「常温で」使える
災害用の備蓄としてウォーターサーバーを選ぶときは、コック式やレバー式を選んでください。
一方、電動ボタン式のウォーターサーバーは、電気でお水を出す仕組みのため、万が一停電すると使用できなくなるため、、災害用の備蓄としては向いていません。
電動ボタン式を選びたい場合は、災害時でも使えるように、また手動で使えるコックやレバーが付けられる機種を選ぶと、緊急時でもお水が飲めるようになります。
温水・冷水は使用できない
ウォーターサーバーの温水や冷水は、電気で温度を調節する仕組みです。
電気が使えなくなったらすぐに、本体に溜めてある温水や冷水が使えますが、時間が経つと常温になってしまいます。また、電気を使って作動する他の機能も使えません。
プラグは一時的に抜いておく
これは、電気が復旧した直後に大量の電気が流れてしまい、機械の故障(サージ電流による故障)を防ぐためです。
電気が回復したら、電源プラグに異常がないかチェックしてからコンセントに挿します。
ウォーターサーバーが災害時に有効な理由
ウォーターサーバーのお水が災害時にもおすすめの理由を紹介します。お水備蓄しやすい理由や、賞味期限が比較的長い理由などがおすすめの理由として挙げられます。
ローリングストックで備蓄しやすい
ウォーターサーバーのお水は、定期的にボトル(12L程度)が届けられます。 重たいお水を運ぶ必要がなく、定期的にお水が届けられるため、備蓄で推奨されるローリングストック法を採用しやすい、手間が少ないのでおすすめです。
また、定期的な配送なら、災害時にお水がないという状況を回避しやすいでしょう。 12Lウォーターボトルで保管しておくと、ペットボトルと比較して保管スペースが少なくて済む、というメリットもあります。
生活用水にも転用しやすい
ウォーターサーバーのお水なら、災害時でもきれいなお水を飲むことができます。 ウォーターボトルの賞味期限が切れても飲み水としては適しませんが、洗顔や体を拭くなどの生活用水として使えます。
災害時に水道が復旧しても、水道水に濁りが出るなど、飲み水として適していない場合もあります。
RO水は賞味期限が比較的長い
未開封のサーバーウォーターボトルは、3ヶ月~12ヶ月程度の賞味期限があります。 未開封の状態なら長期保管が可能で、賞味期限をこまめにチェックしなくても良いため、備蓄用のお水として向いています。
特に備蓄用として賞味期限が長いお水を選びたいときは、RO水がおすすめです。RO膜という細かいフィルターで不純物をろ過しており、天然水を使用した水ボトルと比べて賞味期限が長くなります。
ただし、水ボトルの賞味期限は、お水やボトルの種類で異なるため、備蓄用として使いたいときは事前にチェックしておきましょう。
災害に強いウォーターサーバーを選ぶポイント

いざという時に使えるウォーターサーバーを選ぶためには、水の種類・構造・配送方法の3点を意識することが大切です。
水の種類:備蓄重視ならRO水(長期保存タイプ)
災害備蓄としてウォーターサーバーを選ぶ際は、賞味期限が長いお水を選びましょう。 ウォーターサーバーのお水は大きく分けて「天然水」と「RO水」の2種類で、長期保管に向いているのは、不純物を取り込んでいるRO水です。
不純物を取り除いているため衛生面でも安心で、、賞味期限が長く、未開封では6ヶ月~12ヶ月程度です。 ミネラルが含まれる天然水は、一般的に未開封で3ヶ月~6ヶ月と賞味期限が短いため、備蓄には向いていません。
構造:上置きタイプ×レバー/コック式
災害時は緊急の可能性が高いため、電気に頼らず使えるウォーターサーバーを選ぶことが重要です。おすすめは、ボトルに設置し、手動で注水できるレバー式またはコック式のタイプです。
一方、ボトルを下に設置するタイプは、下から上へ水を汲み上げるために電動ポンプを設置するのが一般的です。
災害に備えたサーバーとして選ぶなら、「上置きボトル」かつ「レバー/コック式」の組み合わせが安心です。
【設置時の注意点】
上置きボトルタイプは重心が高くなるため、地震時の転倒の危険があります。壁や家具への固定、転倒防止ベルトの使用など、設置時に行ってください。
また、12Lボトルは負荷が大きく、力の弱い方や高齢の方には交換が難しい場合があります。必要に応じて、軽量なボトルに対応したモデルを検討していただければ幸いです。
配送体制:自社配送タイプを選ぶ
災害備蓄時にウォーターサーバーを選ぶときは、自社配送の商品がおすすめです。自社配送の商品は、災害時でも融通が利きやすいため、お水を配達してくれる可能性があります。
宅配業者に配送を委託するウォーターサーバー商品もあります。災害時に流通が止まると、お水の配達がなくなる恐れがあるためご注意ください。
ウォーターサーバーの水ボトルは、ボトルを回収して再利用するリターナブル式と、使い捨てのワンウェイ式の2種類があります。リターナブル式はボトルを回収する理由から、自社配送を採用している業者が多いため、備蓄として選ぶならリターナブル式がおすすめです。
災害時の水の目安:1人あたり「3L×3日=9L」
災害対策の備蓄水は、1人あたり9Lが目安です。理由と備蓄のコツを押さえましょう。
必要量の考え方
災害時のお水は、飲み水と調理水合わせて、1人あたり1日3L必要だとされています。食べ物に含まれる水分も含めて1日3Lが目安ですが、備蓄としてのお水は余裕を持って3Lあると安心です。
また、災害時はお水が提供されるまで多少時間がかかるため、3L×3日分として1人あたり9Lの備蓄が推奨されています。 ウォーターサーバーの水ボトルは12L程度のため、家族の人数に応じて複数本備蓄しておくと良いでしょう。
赤ちゃんや高齢者・要配慮者がいる家庭の必要量
お水の備蓄量は、家庭環境によっても変わります。 赤ちゃんがいる家庭では、粉ミルクの調乳にもお水を使うため、少し多めに用意しておく必要があります。
また、高齢者のいる家庭では、重いペットボトルのお水 災害時に買いに行けない可能性も考慮して、ウォーターサーバーボトルを配達してもらえると便利です。さらにペットがいる家庭では、ペットのお水も忘れないようにしましょう。
他にも、災害時の洗顔や歯磨きなどの生活用水も必要です。1日に自分がどれくらいのお水を消費しているか考えて、お水の備蓄量を決めてください。
ローリングストック法で備蓄を継続
お水の備蓄は、ローリングストック法が推奨されています。ローリングストック法とは、一定期間で計画的に購入し、古いものから順次消費する方法のことです。
ローリングストック法ならお水を備蓄しながら同時に消費できるため、賞味期限が切れてしまう心配が少なくなります。 ウォーターサーバーなら12Lのボトル容器の備蓄でき、ペットボトル容器の備蓄と比べて保管スペースを取らなくても済みます。
またお水だけでなく、非常食もローリングストック法で備蓄しておく方法がおすすめです。
災害時の「お水の備蓄方法」
災害用のお水を備蓄する方法は複数あります。ウォーターサーバーのお水以外にも備蓄する方法を覚えておいて良いでしょう。
お風呂の浴槽に水を溜める
日々の生活で入浴後のお湯を浴槽に取っておくことで、150~200L程度のお水が利用可能になります。また、浴槽にお湯を取っておくことが難しい場合は、災害が起きたらすぐに浴槽へお水を貯めましょう。
浴槽にお湯やお水をためるときは、浴槽の蓋を閉めておきます。これは、蓋がないと地震の揺れでお湯やお水が漏れてしまう恐れがあるためです。
また浴槽の蓋を閉めておかないと、雑菌やホコリ、カビが入りやすくなります。 お風呂に溜めたお湯やお水は生活用水として利用するものですので、清潔な状態を心がけてください。
非常時にも使えるウォータータンクを活用
災害用ウォータータンクは、大容量のお水を備蓄できます。コックが付いているものや、折りたたみ式のもの、キャスター付きで移動が便利なものなど種類が豊富です。
ただし、災害用ウォータータンクは密閉式でないためお水が劣化しやすく、飲み水として使うなら3日おき程度の水の交換が推奨されます。また、こまめに水を交換したとしても環境によっても飲み水として使える期間は変わるため、生活用水としての備蓄がおすすめです。
電気温水器を活用
オール電化の家庭であれば、電気温水器のお湯を生活用水として使えます。 400L近いタンクもあるので、家族数人でも生活用水として1週間近くお湯やお水を使える可能性があります。
お湯が出る内はシャワーを浴びることも可能で、温度が下がっても生活用水として活用できるため、設置を考慮するのも良いでしょう。
電気温水器は、エコキュートのような節約タイプもあります。ちなみに電気温水器のお水は、飲み水としては向いていないためご注意ください。
よくある質問(Q&A)
Q1. 緊急時でも温水・冷水は使えますか?
A. 使用できません。加熱・冷却は電気が必要です。残っている温水・冷水も、時間とともに常温へ戻ります。
Q2. 電動タイプでも非常時に使う方法はありますか?
A. 機種により非常時用の手動コックを装着して注水できる場合があります。ご利用前に対応状況・手順を必ずご確認ください。
Q3. 賞味期限切れのボトルは飲めますか?
A.飲用は避け、生活用水(洗顔・食器の予洗い・トイレ補助など)に回します。飲用は賞味期限内の未開封のものを徹底しましょう。
Q4. どのくらいの水を備蓄すれば安心ですか?
A. 目安は1人あたり3L×3日=9L。 赤ちゃん・高齢者・要介護者・ペット分を増量してください。 家族4人なら36L(12L×3本)がひとつの目安です。
Q5. 配送が停止した場合はどうなりますか?
A. 自社配送の事業者は融通が利く場合がありますが、状況次第です。平時から追加や緊急時の連絡方法を確認しておくと安心です。
Q6. サーバーの転倒防止策は?
A. 耐震マット・壁固定・通路確保・低棚での保管が基本です。上置きボトルの落下防止も意識しましょう。
備蓄水にも「ハワイアンウォーター」がオススメ!
災害用に水をストックしておきたいなら、ハワイアンウォーターがおすすめです。ここでは、ハワイアンウォーターが災害時におすすめできる理由を紹介します。
賞味期限の長いRO水を提供
ハワイアンウォーターのお水は、賞味期限が長く備蓄用に向いているRO水です。 天然水よりも賞味期限が長いため、長期保管に向いています。
また、ハワイアンウォーターのお水は純度99.9%以上の純水であり、不純物がほとんど含まれていないため、災害用備蓄水として未開封の状態なら長期間保管できます。 ハワイアンウォーターのろ過技術は、0.0001ミクロン対応で、一般的な浄水器では除去できないダイオソン・金属・ウイルス等も除去可能です。
ハワイアンウォーターは、不純物がほとんど含まれていない点で、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して飲めるでしょう。癖のないお水のため、調理のお水としてや、コーヒーを淹れるお水としても風味を壊さずに済みます。
自社配送対応(一部のエリア)
一部の地域では、ハワイアンウォーターの配送は自社配送となるため、災害時でも柔軟に対応してもらえる可能性があります。災害時は通常よりも多くのお水を必要とするため、自社配送を採用しているハワイアンウォーターを利用していると安心です。
自社配送対応のハワイアンウォーターなら、災害時に物流が止まったときにも柔軟に対応しやすく、災害時でお水の注文量が増えた場合でも対応できる可能性があります。
サーバーレンタル料・メンテナンス料が基本無料
自社エリア配送でハワイアンウォーターを利用する場合では、家庭で使用する電気代と配達してもらうお水代のみでご利用いただけます。 自社エリア配送では配送料が無料となっており、サーバーレンタル料・メンテナンス料も無料でご利用可能です。
無料のサーバーは温水温度80度以上対応で、チャイルドロック付きです。卓上タイプの無料サーバーもあるため、省スペースで設置したい家庭にも対応できます。
ただし、宅配便で配送されるエリアや特定のサーバーの種類を選択した場合は、追加費用が発生します。電気代とお水代だけのシンプルな料金で利用したい方は、注文前に詳細をご確認ください。
(まとめ)ウォーターサーバーは災害時に使える?必要な量は?
ウォーターサーバーは、上置き×レバー/コック式なら停電時でも常温で注水できる可能性が高く、災害備蓄と相性の良い選択肢です。 備蓄水は1人3L×3日=9Lを基準に、赤ちゃん・要介護者・ペット分を増やし、ローリングストックで在庫を切らさない運用へ。
選択時は水の種類(RO推奨)・注水方式・配送体制の3点を必ず確認し、耐震・保管・代替水源も合わせて整備しましょう。平時からの手順と在庫を家族で共有すれば、いざという時に「迷わない備え」が実現します。



