普段のお手入れは必要ですが、内部メンテナンスについてはメーカーが対応しているので自身で行う必要はありません
ウォーターサーバーのメンテナンス方法は、基本的には自分で行う内部メンテナンスとメーカーに任せる外部メンテナンスがあります。両者ともウォーターサーバーを扱う上で必要不可欠です。
自分では受け皿などをきれいにする掃除を行いましょう。一方でメーカーはウォーターサーバー内部など手の届かないところの清掃を行ってくれます。
ウォーターサーバーのほとんどが、メーカーのメンテナンスを定期的に行っているでしょう。そのためきれいな状態でウォーターサーバーを使用することができます。
ボトルの保管方法によってもウォーターサーバーに影響を与えるため注意しましょう。
目次
ウォーターサーバー外部のセルフメンテナンスを行いましょう
カビは水分がある環境で増えやすくなります。そのためウォーターサーバーのようにお水を出す機械は、カビの発生がしやすいと言えるでしょう。
カビの発生を抑制するためには、日頃から水分を減らすことが大切です。受け皿や蛇口付近などは、きれいな布で拭きましょう。
汚れが強い場合には、アルコールを使用してもよいでしょう。更にボトルの差し込み口にも水分は溜まりやすいです。
交換するタイミングで、水分を拭くようにしてください。また1週間に1回程度の頻度で、ウォーターサーバーの背面のホコリを取り除きましょう。
ホコリはカビのエサになりやすいです。そのためホコリが溜まらないように注意してください。
ウォーターサーバーによって、自分で行う掃除の方法や頻度は異なります。まずは説明書を一読し、マニュアルにしたがって掃除を行いましょう。
セルフお手入れの方法を部位ごとに紹介します。
水が溜まりやすいので、ボトル交換時にきれいな布やキッチンペーパーで水分を拭き取ります。その際に突起部分は手を触れないように注意してください。
ホコリが溜まりやすいので、月に1回は掃除機でホコリを吸い取るときれいになります。
お湯やお水を使って飲み物を入れる際に、コーヒーやお茶、赤ちゃんのミルクなどの飛沫が飛び散り汚れが付着しています。清潔な布巾を濡らして拭きましょう。
また、カビが発生しやすいのでアルコール系衛生剤を使う、もしくはアルコール除菌スプレーを拭きかけて汚れを取り除くと殺菌効果もあるので清潔に保てます。
お水が溜まったままだとカビが発生しやすくなります。こまめに受け皿を取り外して中性洗剤を使って洗い流しておきましょう。
内部のメンテナンスは各メーカーの定期メンテナンスサービスがあります
メーカーは、日頃の掃除では行えない部位の掃除をメインで行ってくれます。そのためウォーターサーバーの内部に溜まった汚れを取り除いてくれるでしょう。
そのためメーカーによる手入れも必ず必要です。ウォーターサーバーには、メーカーの手入れの頻度などが記載されています。
しっかり推奨されている頻度を守るようにしましょう。メーカーが手入れを行わないと内部の汚れが溜まり、カビの発生が起こりやすくなります。
定期メンテナンスの内容はメーカーによって異なりますが、回収して洗浄・クリーニングを行って戻してくれるか、サーバーごと交換をする場合に別れます。
更にお水の味などの低下や異臭、最悪の場合下痢などの症状を招く恐れもあるため注意してください。
部品の交換が必要な場合はメーカーへ連絡をしましょう
ウォーターサーバーは、毎日使用するものです。そのためなんらかの原因で部品が壊れることも考えられます。
もし部品が壊れたら、ウォーターサーバーの業者に連絡を行いましょう。壊れたまま放置すると、おいしいお水を提供できなくなるため注意してください。
モーター音や給水する音など、いつもと違う音がある場合には業者に早めに連絡しましょう。内部の部品が壊れているなどの可能性があります。
場合によっては部品の交換やウォーターサーバー本体の交換が必要になるケースもあるでしょう。まずは業者に相談し、正しい対応をとれるようにしてください。
HOTやCOOLのお水を提供できるのがウォーターサーバーの魅力です。内部の部品が破損していれば、設定温度を維持することができません。
その結果として温度がいつもと変わってきます。こういうときも、早めに業者に連絡しましょう。
焦げたような臭いやカビのような臭いなど、さまざまな異臭を感じる場合があります。この場合にも注意が必要です。
焦げたような臭いなどは火災の原因になりかねません。必ず業者に連絡を行い、適切な対処法を教えてもらいましょう。
つまりウォーターサーバーに少しでも気になる点があれば、早めに相談する方がいいと言えます。自分で行う手入れで解決できることもあれば、交換などが必要なケースもあるでしょう。
間違った対策をとってしまうと、状態を悪化させることもあるため注意してください。安易な自己判断は避けるようにしましょう。
自動掃除機能とメーカーの定期的なメンテナンスで衛生面も安心です
ウォーターサーバーが衛生的なのか気にしている人も多くいます。基本的に、推奨されている掃除を行えば、衛生面を心配する必要はないと言えるでしょう。
衛生面を気にする人におすすめの機能です。自動掃除機能とは、メーカーに任せているサーバー内部の掃除を自動で行ってくれる機能になります。水道水とは違い、塩素が含まれていないため雑菌が繁殖しやすい状態になります。
この機能があることで、お水をより安心して摂取することができるでしょう。自動クリーニング機能のあるウォーターサーバーなら、サーバー内部を衛生的な状態に保つことができます。
この機能はウォーターサーバーの機種によって、仕組みが異なります。
自動ではなくボタン式の掃除機能もあり、ウォーターサーバーでどのような除菌システムを採用しているかチェックしましょう。
多くのウォーターサーバーで採用されているシステムです。一定の周期で熱湯をウォーターサーバーの内部に循環させています。
このことにより殺菌などの効果が期待できます。24時間サイクルや120時間サイクルなど機種によって変わってくるでしょう。
このシステムは、深夜帯などウォーターサーバーを使用しない時間にクリーニングを行うため、ほとんど影響をきたすことがないと言われています。
熱湯循環システムは、電気代がプラスされるというデメリットがあります。除菌ランプシステムなら、比較的電気代のコストがかかりにくい点がメリットと言えるでしょう。
30秒程度ランプを照射すれば、一般的な菌の多くは死滅すると報告されています。
お水によっても衛生状況は変わってきます。たとえば不純物が少ないお水なら、比較的衛生状態が保たれやすいでしょう。
そのためメーカーの掃除も少なくていいメリットがあります。更に掃除機能があれば、非常に衛生状態は良好です。
衛生状態が気になる方は、ウォーターサーバーの性能だけでなく、お水の成分もチェックするようにしましょう。ミネラルなどの成分が多いとカルシウムなどの成分がくっついてしまう場合があるため注意しましょう。
成分が多いお水を選ぶ際には、メーカーのメンテナンスの頻度が多い業者を選ぶようにされてください。
ウォーターサーバーはボトルの保管場所にも気を付けましょう
今まではウォーターサーバーの内部衛生面について紹介してきました。しかしボトルの衛生状況も、おいしいお水になるか否かを左右します。
ボトルで密閉されているからといって、置いてある環境に影響を受けない訳ではありません。たとえば臭いが強いような環境だと、ボトル内のお水に臭いが移ると言われています。
そのためせっかくのおいしいお水も臭いのあるお水になってしまいます。できれば臭いがあまりない環境で保管するようにしましょう。
また水質を守るために温度や湿度にも注意しましょう。温度や湿度が一定に保たれているような環境で保管してください。
とくに太陽に当たるような環境は避けるようにしましょう。
お水にも賞味期限が定められています。この期限を過ぎたものは、水質が低下している恐れがあるでしょう。
ウォーターサーバーのお水は多くの場合、半年から1年程度の期限があります。そのためある程度の長期間の保存は行えると言えるでしょう。
そのため古いボトルから常に取り替えるように心がけていれば、期限を過ぎる心配はほとんどありません。
ウォーターサーバーのボトルは、ワンウェイ式とガロン式があります。ワンウェイ式は容器が潰せるタイプです。
このタイプは、空きボトルを保管する必要がありません。更にボトル内に空気が入りにくくカビが繁殖しにくいと言われています。
一方ガロン式はケースが硬く、潰せないのが特徴です。そのため空のボトルを業者が回収してくれるためゴミに出す必要はありません。
ただワンウェイ式と比較すると、ボトル交換の際などに空気に触れやすいと言われています。そのためタンクにカビなどが混入しやすくなるでしょう。
しかしフィルター部分などの改善によって、ガロン式もカビの侵入を防ぐ仕組みが採用されてきています。その結果としてお水も安全に飲むことができるでしょう。
おいしいお水のためには、ウォーターサーバーだけでなくボトルにも配慮するようにしてください。ベストな環境で保管すれば、水質低下を招くことはほとんどありません。
(まとめ)ウォーターサーバーのお手入れは必要?メンテナンス不要とは?

ウォーターサーバーは部位によってお手入れ方法が違い、外部はセルフメンテナンスが可能です。水分が残ったままだとカビが繁殖するので、ボトルの差込口は清潔な乾いた布で水分を拭き取ってください。
水受け皿は取り外して食器用洗剤で洗い、蛇口付近はコーヒーなど飲み物の飛沫が飛び散って汚れているので、拭き取りを行い定期的にアルコール除菌スプレーも使いましょう。背面はホコリが溜まりやすいので、掃除機で吸い取るときれいになります。
ウォーターサーバーの内部は自分ではお手入れできないので、メーカーの定期メンテナンスを受けましょう。推奨されているタイミングでメンテナンスを受けることで、おいしくて安全なお水が提供されます。
異音や異臭、お湯がぬるいなど異常があれば故障の可能性があり、部品交換が必要な場合もあるのですぐにメーカーに相談してください。また、自動掃除機能などが備わっているタイプを選ぶのも効果的です。
更に、ボトル内のお水をおいしく、安全に飲むためにはボトルの保管場所にも注意してください。