ダイエット中、水分を多く摂取すると尿の回数が増えてしまいます
水分を多く摂取するダイエット法は人気がありますが、尿の回数が増えてしまうというデメリットもあります。
水分摂取量を増やしているので、尿の回数が増えること自体は、特に問題ではありません。
むしろ体から毒素を排出するため、しっかり尿を出した方が良いでしょう。
このダイエットを行うことで、老廃物の排出を促したり、代謝が上がるなどの効果が期待できます。
ただし、また生活に支障をきたすような場合には、水分の摂取量を調節してみましょう。
また、尿の回数が増える病気もあります。尿の回数が異常に増えたと感じたら、一度医療機関を受診してみてください。
目次
水分を多く摂取することでダイエット効果が期待できます
水分を沢山摂取するダイエット法があります。水分を摂取することでなぜダイエットに繋がるのでしょうか?
食欲を抑えられる
なぜ水分でダイエットができるのかというと、水分でお腹を満たすことができるからです。お腹に何も入っていなければ、お腹が減ってしまい何か食べたくなるでしょう。
そのまま我慢できれば問題はありませんが、我慢できずに食べてしまえばダイエットがうまくいきません。
つまり水分なら我慢する必要もないため、ダイエットが成功しやすくなります。
また水分によって血液の循環が改善し、代謝を上げる効果が期待できます。それによって普段以上に脂肪が燃焼され、ダイエットが行いやすくなるでしょう。
水分ダイエットの注意点
水分を沢山摂取することによって、尿の回数が増えてしまう可能性があります。尿の回数が増えてしまうのは、仕方のないことです。
そのため特に心配する必要はないでしょう。むしろ不要になった不純物が排出されるため、健康にも良い効果があると言えます。
水中毒
もう一つの注意点として、水中毒の問題です。水中毒は、お水を必要以上に摂取することで起こります。
水中毒になると、ナトリウムの濃度が薄くなってしまい、色々な症状を引き起こしてしまうでしょう。めまいやふらつき、錯乱、性格変化、呼吸困難などの症状が現れます。
水中毒になった場合には、医療機関で治療を受けることが必要です。つまり水分ダイエットを始めて、体調に異変を感じたときは医療機関を受診してください。
また水分摂取量は1500㎖程度にしましょう。
基礎代謝が上がる
水分を摂取すると体が冷やされ、体温が一時的に下がるとい言われています。体温が下がると、脳の視床下部が指令を出して体の熱を作る働きがアップし、基礎代謝が上がるのです。
基礎代謝のアップは体内のエネルギー消費量増加に繋がり、エネルギーを作るために脂肪が燃焼されやすくなります。また、お水を飲むと利尿作用も高まるとされています。
尿と一緒に体内にある老廃物が排出されるため、簡単にダイエット効果を得られるのでおすすめです。
⇒尿をたくんさん出すとダイエットにつながる?という疑問に関する記事はこちら
尿の回数が増えすぎる場合には、何かしらの病気の疑いがあります
分を沢山摂取すれば、尿の回数が増えるのは自然のことです。そのため基本的に問題はないでしょう。
ただ、尿の回数が増えるような病気もあるため注意が必要です。
過活動膀胱
本来であれば尿意を感じないレベルにも関わらず、尿意を感じてしまう状態のことです。頻尿や切迫性尿失禁などの症状があります。
加齢や脳・神経の病気、前立腺の病気などが主な原因と言われていますが、全く原因がわからないケースも多いようです。
尿路系の異常
膀胱がんや残尿、尿路系の感染・炎症などがあるでしょう。膀胱がんになると、がんが膀胱を刺激し尿意を催します。
しかし膀胱がんの方が全員起こる症状ではありません。
多尿
尿量が増えることによって、尿の回数が増えた状態です。
- 水分摂取量が多い
- 糖尿病
- 腎臓病
- 利尿剤の副作用
上記のようなことが原因です。つまり水分ダイエットによって尿が増えるケースは、ここに当てはまります。
糖尿病や腎臓病などでも多尿が起こるため、何か不安なことがあれば早めに医療機関を受診してください。糖尿病や腎臓病などは、早期に治療を始めなければ症状が悪化するケースもあるでしょう。
心因性
全く身体的に問題がないにも関わらず、症状が現れる状態のことです。不安感などで尿意を感じてしまいます。
そのため心因性であれば、夜間に症状が現れない点が特徴です。心因性の場合には、精神科やメンタルクリニックを受診しましょう。
トイレの回数が増えることで生活に支障をきたす場合には、摂取量を調節しましょう
ただ尿に頻回に行けば、生活に支障をきたすことがあるでしょう。そうなれば生活を普段通り過ごすことができなくなってしまいます。
そのため生活に支障が出ないように水分を摂取するようにしてください。
正常な尿の回数とは
尿の回数には個人差があります。ほとんど行かない人もいれば、頻回にトイレに行きたくなる人もいるでしょう。
日本泌尿器学会によれば、起きてから就寝するまでの間で排尿回数が8回以上の場合、頻尿になると定義しています。
ただ8回以上あったとしても、普段と変わらいのであれば頻尿には当てはまりません。
反対に8回以下であっても、自身で排尿が多いと感じれば頻尿と言えるでしょう。つまり普段と比較し、回数がどうなのかで異常か否かを考えてください。
水分の摂取量を変更する
どの程度の水分を摂取しているか考えましょう。基本的には2000㎖程度が適量とされています。
もちろん活動内容などによって異なりますが、それ以上摂取している場合は少し減らしても良いでしょう。
摂取するスピードを考える
一度に多量に摂取した場合、そのまま排尿されてしまいます。そうなれば、ほとんど水分が吸収できなくなるでしょう。
そのため摂取するスピードは、ゆっくりを心掛けてください。ゆっくり摂取することで、うまく水分を吸収することができます。
極端なダイエットはストレスを溜めやすいので注意しましょう
水分ダイエットは、内側から体調を整えるダイエット法です。しかし尿の回数などで悩むようであれば、決して良いダイエットとは言えません。
ダイエットは継続して実施することが大切です。ストレスが溜まれば、ダイエットの邪魔になるため注意しましょう。
食べ過ぎてしまう
無理な食事制限などのダイエット法は、ストレスが溜まりやすいと言われています。そうなればストレスが爆発し、異常に食べてしまう可能性があるでしょう。
そうなればせっかくのダイエットも無駄になります。リバウンドの原因にも繋がるでしょう。
胃腸の働きが弱まる
胃腸とストレスは、大きく関係していると言われています。ストレスが溜まることで、胃腸の働きが弱まり排便がスムーズに行えなくなってしまいます。
その結果、体重増加に繋がるでしょう。
肌トラブル
肌もストレスの影響を受ける部位です。ストレスが溜まることでホルモンバランスが乱れてしまうでしょう。
肌トラブルを起こさないためにも、ストレスを上手に発散してください。
運動と食事管理が基本
水分ダイエットは、簡単に体重を落とす方法ではありません
水分を摂っていても摂取カロリーが多かったり、運動不足でカロリー消費量が少なかったりするとなかなかダイエットはできないでしょう。
ダイエットではウォーキングや筋トレなど適度に運動をすることも大切です。
また、便秘を防いで腸内環境を整える食物繊維や、脂肪燃焼をサポートするビタミン類、たんぱく質などを摂取できるように、きちんと食事で栄養管理をする必要があります。
(まとめ)ダイエット中の水分と尿の関係性とは?
ダイエット中は水分を多く摂取することで尿の回数が増えてしまいますが、代謝を上げる効果も期待できます
水分を多く摂取するダイエット方法は色々あります。ダイエット時には水分摂取量が増えるため、尿の回数が増える場合もあるでしょう。
お水を飲むと血行が促進されたり基礎代謝がアップしたりするため、老廃物が尿とともに排出されやすくなります。
尿の回数が増えることはデトックスにも繋がるのですが、生活に支障が出るほど尿の回数が多い場合には注意が必要です。
問題があるときには水分量を調整するなど、状況に応じて医療機関を受診した方がいい場合もあります。ダイエットには水分摂取だけではなく、適度な運動と食事管理も必要です。
基礎代謝をアップさせて痩せやすい体を作るためのサポートとして、多めに水分を摂取するようにしてください。
- 日本泌尿器学会「尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~」
- 久光製薬「過活動膀胱とは?」
- いしむら腎泌尿器科クリニック「心因性頻尿」
- クラシエ「基礎代謝は上げられる?その方法とは?」
- グリコ「健康的に痩せるための運動・食事の方法について」