生理前や生理中は水分を溜め込みやすいため、むくみ予防になる「水分ダイエット」は効果的です

ダイエットは、いつでも同じような効果が出るわけではありません。特に女性の場合には、ホルモンの分泌による影響を受けやすいです。
そのため生理前や生理中は、ダイエットの成果が思うように得られないでしょう。むしろ生理前はためこみやすい状態に陥るため、体重が増えてしまうリスクも高まります。
水分ダイエットは、生理前や生理中に最適です。水分によって、食欲を抑える効果が期待できます。さらにむくみの解消にも繋がるでしょう。そのため生理前や生理中は、積極的に水分を飲むことが大切です。
目次
生理前・生理中は「むくみ予防」になる水分ダイエットが効果的
生理前や生理中でも、ダイエットの成果を上げたいと思っている人は多いでしょう。もちろん一切食事をとらないなどのダイエットをすれば、体重は一時的に落ちるかもしれません。
しかし一時的なもので、いずれリバウンドする恐れがあります。さらに体を壊す恐れもあるので、絶対に無理はしないでください。
生理前・生理中に水分ダイエットを進める理由
生理前や生理中は、水分や栄養が蓄えやすくなっています。むくみが起こりやすくなるため、水分を控えている人も多いでしょう。
しかし水分を控えることで流れが悪くなってしまい、余計に浮腫む状態に陥ります。むくみを解消するためにも、水分を十分にとるようにしてください。
水分をとることによって、流れを改善し外に出しやすい環境を整えることができます。さらに水分によって空腹が満たされる効果も期待できるでしょう。
そのためストレスによる食べすぎを防ぐことが可能です。カロリーのない水分であれば、体重が増えすぎることを予防できます。
生理前・生理中の肌荒れにも水分補給
生理前や生理中は、肌が荒れやすい時期でもあります。それはホルモンの影響によるものです。
水分をとることで、肌にも栄養が届きやすくなるでしょう。さらに老廃物の排出も促すため、肌質を良くする効果も期待できます。
つまり生理前や生理中は、普段よりも意識しながら水分をとるように心がけてください。
生理前・生理中は女性が太りやすいタイミング
生理前や生理中に体重が増えやすいのは、ホルモンバランスが原因と考えられています。女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、生理周期内でそれぞれのホルモンが増減しています。
基本的には、ダイエットに適しているタイミングはエストロゲン量が多い期間で、プロゲステロンが多い期間はダイエットに向いていません。それぞれのホルモンの特徴やホルモンバランスの変化は、ダイエットにどんな影響を与えるのか、解説します。
エストロゲン(卵胞ホルモン)
エストロゲンは「美人ホルモン」とも呼ばれ、女性らしい身体や排卵に関係するホルモンと言われています。
エストロゲンには、代謝を促進させて肌を美しくする働きや脂肪燃焼、満腹中枢を刺激して食欲を抑える働きがあるとされているので、エストロゲンが多く分泌されているときがダイエットに適している時期と言えるでしょう。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
プロゲステロンは、妊娠に関係する女性ホルモンと言われています。生理前に体内の水分量が増えたり、食欲増加したりするのは、プロゲステロンの働きによるものです。
プロゲステロンの分泌量が多い時期には、むくみやすくイライラしやすくなるなどの特徴があり、一般的に大きなダイエット効果は期待できません。
月経周期
エストロゲンとプロゲステロンそれぞれの女性ホルモンの分泌量は、20~40日の月経周期の間に変化しています。月経周期は月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4つの期間にわかれます。
月経周期とは、生理開始日から始まって次の生理開始日の前日に終わる期間のことですが、周期の日数には個人差があるので、ホルモンの分泌時期は周期開始日から数えただけではわかりません。普段から基礎体温をつけるようにすると、月経周期や排卵日、ホルモンの分泌時期が予測できます。
月経周期とダイエット
月経期の終わり頃からの「卵胞期」はエストロゲンの分泌量が増える時期で、代謝が上がりやせやすく、精神的にも安定していると言われています。
特にエストロゲンの分泌量が多い排卵日直前頃には筋肉もつきやすいとされているので、トレーニングなどを取り入れると効率よくダイエットを行えるでしょう。
生理前から生理中は、卵胞期から排卵期、黄体期に入った頃です。この時期にはプロゲステロンの分泌量が増加します。女性の身体は、排卵日を過ぎた黄体期には受精卵の着床のため水分をためこんでむくみやすく、体重増加の傾向もみられます。
妊娠に備えて自己防衛本能が高まり、イライラしやすくなることも多いです。この時期は心身共にダイエットには向かない時期なので、無理なダイエットは行わずリラックスして過ごすのがおすすめです。
ダイエットはホルモンバランスを味方に
ダイエットには適した時期があるという話を聞いたことがある人も多いはずです。特に女性の場合、生理周期に応じてホルモンバランスが大きく乱れます。
そのホルモンの状況によってやせやすさが変わってくるんです。つまりダイエットは、ホルモンバランスを味方につければ成果が出やすくなると言えるでしょう。
「生理前」に太る理由
太る原因と言われる黄体ホルモンが多く分泌されるのが、生理前のタイミングです。この黄体ホルモンは水分を吸収しやすい性質を持っており、さらに栄養を蓄えようとする作用もあります。
つまり、このホルモンの作用によって栄養や水分が外に排出されずに蓄えられてしまうのです。その結果、むくみやすくなる、体重が落ちないなどの状況に陥ってしまいます。
さらに脳もむくんだ状態に陥ると考えられており、生理前にイライラする、ストレスを感じやすくなるなどの状態になってしまうんです。その状態になると、イライラを抑えるために甘いものを沢山食べすぎ、体重が増えると言った状態に繋がるでしょう。
「生理中」に太る理由
生理中は月経期とも呼ばれる時期で、この時期は妊娠のために、卵胞を育てる大切なタイミングです。そのため運動には適さず、体を安静にさせることが最も大切と言えます。
無理に激しい運動を行えば、卵胞を育てることができずに将来妊娠が難しくなる可能性もあるでしょう。また、まだ黄体ホルモンの影響も受けているためむくみやすいなどの症状があり、ダイエットには適している時期とは言えません。
つまり生理前や生理中に無理なダイエットをしても成果が出ないだけでなく、体調を壊すなどのマイナスになります。そのためホルモン分泌などを考慮したダイエットを行ってください。
生理前・生理中はリラックスして過ごすことが大切
ダイエットには向かない時期である、生理前や生理中はどのように過ごすかが大切になってきます。
黄体期とも呼ばれる時期は、ストレスが溜まりやすい時期です。そのため無理なダイエットでストレスをかけてしまえば、食べ過ぎのリスクを高めてしまうでしょう。
そのため運動よりも食事内容を見直すことが大切です。炭水化物を控えめにしたメニューに変更し、高タンパクの食材を多めにするように心がけてください。
また生理前は無性に甘いものが食べたくなるという人も多いでしょう。これはホルモン分泌の影響で血糖値が上がりやすく、その血糖値を下げるために普段よりも多くのインスリンが必要になるからです。
結果低血糖になりやすく、食後2~3時間後に甘いものが食べたくなってしまうのです。
生理前の食事方法としては、野菜を最初に食べ、次に肉や魚、最後にパンやごはんなどの炭水化物を食べるようにしましょう。そうすることで血糖値の上昇を緩やかにすることができ、低血糖が起こりにくなります。
食事内容や食べ方に気を付けるだけでも、体重を増やさないようにできるでしょう。ただし全く食べないなどの極端なダイエットは体調を崩す原因になります。
生理前に「豆乳」を飲むと良い理由
豆乳に含まれる「大豆イソフラボン」は女性ホルモンに似た働きをするといわれています。この女性ホルモンであるエストロゲン(卵巣ホルモン)は、通常生理後に盛んに分泌されるホルモンです。
エストロゲン(卵巣ホルモン)は肌の調子を整えたり、内臓脂肪を溜めにくくするなど女性ホルモンの代表としても知られています。
この女性ホルモンに似た大豆イソフラボンを摂取することで、生理前に乱れがちなホルモンバランスを整える効果が期待できるのです。
さらに食事の30分前に豆乳を摂取することで、ドカ食いも防ぐことができます。生理前のダイエットは無理をせず、出来ることから取り入れることが大切です。
この時期は、ストレスを溜めないことが大切です。無理なダイエットがストレスになることがあります。
そのためストレスを溜め込まないように、リラックスして過ごすようにしてください。たとえば好きな音楽を聴いたり読書をするなどして過ごすと良いでしょう。
また体を動かせそうであれば、ピラティスやヨガなどがオススメです。体を無理なく、ゆっくり動かしながら体調を整えるようにしてください。
本格的なダイエットは痩せやすい生理後に行おう

積極的にダイエットを行ってもいい時期は、生理後です。
生理後にダイエットが適している理由
生理後は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌が増えていきます。さらに食欲の状態が落ち着き、高温期に入ることで基礎代謝も高くなるでしょう。
その結果、蓄えていた水分が排出しやすくなります。つまり効率的にダイエットを行うことができる時期と言えます。
生理周期を味方につけてダイエットの成果を上げましょう!
ダイエットは何も考えずに行っても、なかなか思うような成果が出せません。さらに体重が落ちないことで、イライラしてしまう原因にもなるでしょう。
そのため生理周期を味方にすることで、イライラすることもなくダイエットを進めることが可能です。ストレスを溜めないためにも、生理前や生理中のダイエットについて見直してみましょう。
その際、水分をうまく取り入れてやせにくい時期を乗り越えてくださいね。
⇒生理中のデリケートな時期のダイエットについては、こちらの記事【保存版】生理中のダイエットはお水を飲むと効果的なの?をお読みください。
(まとめ)生理前でも「水分ダイエット」って効果あるの?
生理前・生理中は水分を溜め込みやすいため、むくみ予防になる「水分ダイエット」は効果的です
女性の身体は、月経周期によりホルモンバランスが変化すると言われています。女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、エストロゲンの分泌量が多い時期は代謝が上がっているため、ダイエットに適した時期とされています。
生理前や生理中は、プロゲステロンの分泌量が多い時期です。プロゲステロンの量が多い期間は身体がむくみやすくイライラしやすいので、無理なダイエットをするとストレスの原因になり、逆に食べすぎてしまうかもしれません。
生理前や生理中には、適度にむくみを解消できる水分ダイエットがおすすめです。水分ダイエットには、ストレスによる食べすぎを防いだり老廃物の排出を促したりなどの効果が期待できるので、生理中や生理前に適したダイエットと言えます。