麦茶にデメリットはありません。ダイエットに必要な成分も含まれているので適量を飲むようにしましょう

夏になると、麦茶を多く飲む家庭が増えるのではないでしょうか?麦茶はダイエットにおすすめの水分と言われています。
それは麦茶が低カロリーの飲み物だからです。100㎖あたり1Kcalしかありません。
またカフェインが含まれていないのもメリットです。麦茶に含まれる成分によって、血流促進や新陳代謝UPなどの効果が期待できます。
しかし麦茶の目安は1.5リットル程度と言われています。美味しいからと言って過剰に飲み過ぎないようにしてください。
これから紹介する注意点を守りながら、効果的にダイエットに取り入れてみましょう。
目次
麦茶は身体に必要なミネラルを効果的にとることができます
麦茶は、夏の定番で家庭飲む機会も多いのではないでしょうか?
麦茶がダイエットにおすすめの飲み物と言われている理由と効果をご紹介します。
麦茶は、100㎖あたり1Kcalしかありません。そのためいくら飲んだとしてもカロリーが気になる程ではないでしょう。
つまり気軽に安心して飲むことができます。
ほとんどのお茶にはカフェインが含まれています。しかし麦茶の場合、カフェインは含まれていません。
そのため夜であっても気にせず飲むことができますし、小さなお子様にも安心して与えることができるでしょう。
麦茶には、「ピラジン」と呼ばれる成分が含まれています。この成分は、血流を促進する効果が高いと言われています。
そのため指先など細部にわたって血液を巡らせることが可能になるでしょう。その結果、新陳代謝がUPし、脂肪が燃えやすい体になると言われています。
麦茶にはミネラルの一種であるカリウムという成分が含まれています。カリウムの利尿作用により、余分に摂取した塩分を水分と一緒に体外に排出してくれるため、浮腫みの予防に繋がります。
さらに麦茶に含まれる「GABA」と呼ばれる成分には、腎臓の働きをよくする効果や血圧を下げる効果、リラックス効果があると言われています。
つまり麦茶には、ダイエットを行うために必要な成分が多く含まれており、積極的に取りたい水分と言えるでしょう。
麦茶に期待できる効果・効能はさまざま
昔から親しまれている麦茶は、飲みやすさだけでなくあらゆる効果と効能が期待できる飲み物です。麦茶の成分と期待できる働きを解説します。
抗酸化作用
麦茶に含まれる、抗酸化作用を期待できる成分は、カテコール・ゲンチジン酸・没食子酸(もっしょくしさん)・です。カテコールとゲンチシン酸はどちらもポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を期待されています。
没食子酸は、中近東のブナやカシワの木にできた虫こぶ、またはお茶の葉、オークの樹皮などに多く含む成分です。強い抗酸化作用があるといわれ、あらゆる製品の酸化防止に使われるほどです。
胃粘膜の保護作用
麦茶の抽出物には胃粘膜損傷を抑える働きがあり、胃の粘膜の保護に役立つといわれています。ストレスなどで胃に負担がかかったときは、ぬるめの麦茶をゆっくりと飲んで胃をいたわりましょう。
多く摂取すると胃粘膜への刺激が心配なカフェインや、とりすぎると腸を刺激し下痢を引き起こす恐れのあるタンニンを含まないことから、麦茶は消化器官に優しい飲み物です。
抗炎症作用
麦茶に含まれるジケトピペラジンは、麦茶らしい優しい苦みを出す成分で、優れた抗炎症作用があるとして期待されています。食品を加熱して起きるメイラード反応によってできた化合物のひとつが、ジケトピペラジンです。
麦茶だけでなくコーヒーなどにも含まれる成分で、味の複雑さの要因にもなっています。また、循環器系の健康機能に嬉しい働きが期待されています。
虫歯の予防
麦茶に含まれる、ポリフェノールとメラノイジンが、虫歯の原因菌をはじめ、歯へバクテリアがつくことを防ぎ、虫歯予防に役立つといわれています。ポリフェノールは抗酸化作用で知られ、お口の中の活性酸素が過剰になることを防ぐ成分です。
活性酸素と虫歯の直接的な関係はまだはっきりしていませんが、細菌感染によって起きる歯周病には深い関わりがあるといわれます。メラノイジンは麦茶の茶色の成分で、コーヒーの焙煎や玉ねぎを炒めたときに茶色く変化する理由は、メラノイジンが増えるためです。
普段から麦茶を愛飲する人は、飲まない人と比べたとき、唾液中の細菌量とプラークが少ない傾向にあるとの報告もあります。
糖尿病合併症予防効果
麦茶に含まれる成分は、アルドース還元酵素の働きを大きく阻害するという研究発表があります。そのため糖尿病合併症の予防効果があると期待されています。アルドース還元酵素阻害薬は糖尿病の治療薬のひとつです。
リフレッシュ効果
焙煎した麦から作る麦茶は、焙煎によって香ばしい「焙煎香」も魅力のひとつです。麦茶の香ばしい焙煎の香りと優しい苦みは、飲むとリフレッシュ効果をもたらすといわれています。
焙煎によって発生するピラジン化合物は、ほかにも血小板凝集抑制効果などが期待されています。
冷えの改善
冷えに悩む人は日頃から麦茶を飲むと、血流量が改善されて手足が温まりやすく、冷えにくいといわれています。寒がりなどの条件を満たす人々に対し冷房の中で麦茶を飲み、血流量をはかる実験を行ったところ、良い変化があったという結果があるためです。
多量に飲むと、ミネラルの作用で下痢になる恐れがあります

麦茶でダイエットをするためには、いくつかのポイントを押さえるようにしてください。
摂取方法のポイントを押さえることで、麦茶のパワーを最大限にいかし、安全にダイエットを取り組むことができます。
麦茶はつい冷やして飲みたくなりますが、ダイエットのためならホットがおすすめです。ホットなら消化器官にストレスをかけずに飲むことができます。
さらに消化器官を冷やすことがないので、代謝を低下させる心配も少ないでしょう。
2.沸騰したお水に麦茶のパックを入れます。
3.麦茶を入れたまま5分待ちます。
4.パックを取り出し完成です。
麦茶には水出し用のものもあるので、水出し用の場合は説明書通りに行ってください。
健康によいからといって過剰に飲み過ぎるのは良くありません。1日1.5リットル程度までにしておきましょう。
過剰に飲むことにより、麦茶に含まれる成分によって下痢を誘発する恐れがあります。とくに冷たい麦茶を飲めば、消化器官を冷やしお腹を壊しやすくなるので注意が必要です。
麦茶は痩せ薬ではありません。暴飲し暴食している状態であれば、麦茶を飲んでも痩せることはないでしょう。
そのため食生活をゼロから見直すようにしてください。野菜をしっかり食べ、タンパク質やビタミンも多く摂り入れるようにしましょう。
そうすることで麦茶との相乗効果が期待でき、ダイエットを成功に導きやすくなるでしょう。
⇒ダイエットにほうじ茶を取り入れたい場合には、こちらの記事ダイエット中の水分は、ほうじ茶でも良いの?をお読みください。
麦茶以外の水分の場合、純水であれば身体へストレスがかかりにくい
ダイエット中に飲む水分では、麦茶以外の飲み物の場合にはお水が最適と言えるでしょう。
お茶は分解する際に内臓に負担がかかってしまうこと、またお茶には利尿作用があるため、飲みすぎるとかえって体内から水分が出ていってしまうので、飲む量には注意が必要です。
その点お水であれば、老廃物の排出を促すデトックス効果や、体の代謝UPも期待出来ます。積極的にお水を取り入れるのであれば日本人に馴染みのある軟水、中でも「純水」がおすすめです。
純水とは、RO膜を用いてろ過したお水のことです。お水以外の成分を99%程度除去しており、赤ちゃんの内臓にもストレスを与えることがないほど、安心して飲めるお水です。
日本の水道水は、かなり安全と言われています。そのため成人の大人であれば、水道水でも構いません。しかし、水道水には消毒の目的でカルキが多く含まれています。
10分以上の煮沸でカルキを抜くことができますが、沸騰した水道水は消毒効果がなくなったお水ですので、早めに使い切るようにしましょう。
⇒生理中のデリケートな時期のダイエットについては、こちらの記事【保存版】生理中のダイエットはお水を飲むと効果的なの?をお読みください。
カロリーのないお水や麦茶は、ダイエット中も太る心配がありません
麦茶やお水はカロリーがほとんどありません。そのため1日の中でこまめに飲むクセを付けましょう。
上記でも述べた通り、ダイエットをするために食生活が重要です。高カロリーな食事を摂っていれば、ダイエットを行うことができません。
低カロリーな食事を意識した献立に改善しましょう。とくにタンパク質やビタミンなどは重要な栄養素ですので、不足しないように注意しましょう。
こまめに麦茶やお水などのノンカロリーの水分を飲むことで空腹を感じにくくなり、食欲を抑えることが出来ます。
毎日、なんらかのエクササイズや運動を行っているという人はそれほど多いとは言えないでしょう。定期的にエクササイズを行わなければダイエットを行っても、リバウンドをしたり、太りやすい体質になってしまう可能性があります。
そのため定期的なエクササイズを行う習慣を付けましょう。ウォーキングなどが難しい場合には、毎日の通勤の際に一駅分多く歩いてみるなど、継続出来る運動をすることが大切です。
歩数計などを利用してみるのもひとつの手です。歩数計の利用は客観的に数値として確認することが出来るので、日々の反省だけでなく、モチベーションUPに繋がるでしょう。
食べていないつもりでも、実際は食べ過ぎていることがあります。そうならないためにも、食生活やエクササイズ内容、排便などをチェックし見直すようにしましょう。
そうすることで、自分自身の生活を振り返ることができ、生活のペースを理解することで、排便コントロールも行いやすくなるでしょう。
客観的に物事を把握することはダイエット成功へとつながりますので、ぜひ一度試してください。
⇒運動後のクエン酸の疲労回復効果については、こちらの記事【保存版】クエン酸には本当にダイエット効果があるの?をお読みください。
(まとめ)麦茶のデメリットは?ダイエット中でも大丈夫?
麦茶にデメリットはありません。ダイエットに必要な成分も含まれているので適量を飲むようにしましょう
麦茶は比較的、低カロリーでカフェインが含まれていない飲み物です。さらに麦茶は身体に必要なミネラルを効果的にとることができ、カフェインも含まれていないため、どなたでも安心して飲むことができます。
新陳代謝UPや浮腫みの予防などの効果があると言われていますので、ダイエットを行うためには積極的に取り入れるといいでしょう。ただし麦茶を多量に飲むと、ミネラルの作用で下痢になる恐れがあるため、1.5リットル程度を目安にしてください。
ダイエットで麦茶を飲むならホット麦茶がオススメです。ホットで飲むことにより、代謝を低下させることが少ないと言われています。ダイエット成功のためには生活習慣の見直しをして、リバウンドしない身体を作りを目指しましょう。
<参考文献>
- 厚生労働省「ミネラル」
- 厚生労働省「カリウム」
- 公益財団法人長寿科学振興財団「カリウムの働きと1日の摂取量」
- 農林水産省「カフェインの過剰摂取について」
- 公益社団法人日本水道協会「水道のそこが知りたい!Q&A」
- カゴメ「香ばしい麦茶は血液をサラサラにする! ―カゴメ総合研究所がヒトで確認―」



