クエン酸のダイエット効果に医学的な根拠はありません

クエン酸はレモンなどに含まれる酸っぱいと感じる成分のことです。クエン酸が含まれた水分を摂ることでダイエット効果があると言われていますが、医学的根拠はありません。
クエン酸を摂ることによって、クエン酸回路を活性化すると一般的に言われています。しかしクエン酸を摂ったからと言って活性化するのは難しいでしょう。
むしろダイエットに逆効果になる恐れがあるため注意が必要です。クエン酸に重曹をプラスすることによって、満腹を感じやすくなるでしょう。自分にあったダイエット法を行うようにしてください。
目次
クエン酸ダイエットの効果がない理由
クエン酸は脂肪酸の材料でもあります。そのためクエン酸を飲んだからと言って、必ずしも糖質を使うとは限りません。
むしろ脂肪酸に先に取り込まれてしまう可能性が高いと言われています。また細胞質でクエン酸が増えすぎてしまえば、ミトコンドリアの生産性が低下するでしょう。
その結果、ダイエットを妨げる要因になりかねません。クエン酸ダイエットは必ずしも効果が出るとは言いがたいです。様々な考え方を参考にしながら、実施するかどうかを決定するようにしてください。
クエン酸とはレモンやオレンジなどに含まれる有機化合物のことです。基本的には酸っぱいと感じるものに多く含まれています。
クエン酸を人工的に生成することは可能です。クエン酸ダイエットを行っている、ほとんどの人がサプリなど人工的に生成されたクエン酸を用いています。
クエン酸は、糖質を材料にしてエネルギーを生成するのに必要な成分です。つまりこの回路を利用することでダイエット効果が高まると考えられています。クエン酸を摂ることで、効率的に糖質が使われれば、ダイエットにつながると言えるでしょう。
現時点でクエン酸のダイエット効果は医学的根拠はありません。そのため行う際には、自分に合っているかどうかで判断するようにしてください。
クエン酸には疲労回復などの効果があると言われています
クエン酸を摂取することで、ダイエットだけでなく身体によい影響を与えると言われています。
乳酸の生産抑制や分解促進などの効果があると言われています。しかしどこまで回復の効果があるか実際にはわかっていません。
発表された実験によると、運動を行った直後にクエン酸を与えると乳酸の上昇に影響を及ぼしたとされています。つまり乳酸が蓄積してしまった場合に効果があるかはわからない状態です。
そのため疲労回復の効果を得たい場合には、運動後すぐに飲むようにしましょう。
ストレスなどの異境によって、体内は酸性に傾きやすくなります。クエン酸を飲むことによって、体内でアルカリ性に作用します。
その結果、酸性に傾いた電解質を弱アルカリ性に戻し、血液の流れなどを改善することができるでしょう。
クエン酸は上手に取り入れれば、体内にとってプラスとなる可能性があります。ただし、摂りすぎれば身体に害を与える恐れがあるため注意してください。
クエン酸は1日2~5g程度を目安に、1日数回に分けて飲むとよいでしょう。なお空腹のときは避けるようにしてください。空腹時の摂取は胃痛などの原因になりやすいので気をつけましょう。
エネルギーとして脂肪を燃焼する、その仕組みを理解しましょう
脂肪細胞は脂肪滴と呼ばれる脂肪のかたまりがある細胞のことで、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」の2種類の脂肪細胞があると言われています。同じように脂肪と呼ばれていますが、2つの脂肪細胞の働きは大きく異なります。
一般的に「脂肪」と呼ばれているのはこの白色脂肪細胞のことと言えるでしょう。白色脂肪細胞には大きな脂肪滴があり、食事で過剰に摂取した糖質や脂質を中性脂肪に変えて内側に蓄える役割があるとされています。
余分な中性脂肪が増えると、それを蓄えるために全身に白色脂肪細胞が増え、脂肪太りの原因になると言えます。逆に運動などでエネルギーが必要になったときには、溜め込んだ脂肪を分解してエネルギーを作り出すことができるでしょう。
褐色脂肪細胞は、首や肩、鎖骨、肩甲骨、腎臓の周りだけに存在していると言われ、乳幼児期には多くみられるのですが、成長とともにその数が減っていく細胞とされています。
褐色脂肪細胞には 体に蓄えられている脂肪を分解して身体の体温が下がらないように熱を作り出す働きがあると言われています。
脂肪燃焼には有酸素運動が適しているでしょう。有酸素運動をしたときにエネルギーとして使用されると、身体に蓄積された脂肪を減らすことができます。
運動をするとエネルギーが必要な状態になり、脂肪を分解してエネルギーを作り出すためのアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。それによって脂肪を分解する働きのあるリパーゼが活性化されて、脂肪の分解が進むのです。
脂肪は分解されて脂肪酸になった後、血液で全身の筋肉に運ばれて運動エネルギーに使われます。脂肪はゆっくりと分解されるため、エネルギーとして使われるためには、有酸素運動など継続して行う運動が適しています。
運動により筋肉を増やして基礎代謝をアップさせると、よりエネルギー消費量を増やすことができるでしょう。
ダイエット中は水分を多めに摂りましょう
上記のように、ダイエットのためにはクエン酸だけで効果を期待することは難しいでしょう。
基本的にダイエットは日頃のトレーニングや食事などの栄養管理の下に行うものです。何か一つだけを特定してダイエット効果を出すやり方は避けるようにしてください。
またダイエット中は、水分が特に重要です。ダイエット期間は、食生活の偏りから便秘の症状が出る場合が多くあります。
水分を摂ることで、便秘の症状を和らげる効果が期待できますし、こまめに水分補給をすることで空腹を感じにくくなるなどの効果もあると言われています。
⇒生理中のデリケートな時期のダイエットについては、こちらの記事【保存版】生理中のダイエットはお水を飲むと効果的なの?をお読みください。
(まとめ)クエン酸にはダイエット効果があるの?

クエン酸はレモンなどに含まれる酸味のある成分のことです。一般的に、クエン酸を摂取すると糖質からエネルギーを生成して代謝量がアップするため、ダイエットにつながると言われています。
ところが、クエン酸が必ず糖質の消費につながるとは限らず、先に脂肪酸に取り込まれて効果がない場合もあるでしょう。クエン酸にはほかにも、血流の改善や疲労回復などの効果が期待できます。
脂肪の燃焼には、継続して行う有酸素運動などでエネルギーに使用するか、筋肉を増やして基礎代謝をアップさせることが大切です。