レモン白湯とは、白湯とレモンの効果を組み合わせた飲み物です
レモン白湯が気になっていても、どんな効果があるのかはわかりにくいかもしれません。また、具体的な効果を知らないと、つい飲むのを止めてしまいがちです。
この記事では、レモン白湯の基本概要や具体的な効果について解説します。レモン白湯を飲むタイミングや作り方、注意点についても知ることができます。
美肌やダイエット効果を期待する方にも、レモン白湯はおすすめです。この記事を参考に、レモン白湯の知識を深め、自分に合う飲み物か判断してみてください。
レモン白湯とは
レモン白湯とは、白湯とレモンの効果を組み合わせた飲み物のことです。どちらも健康や美容効果が注目されており、レモン白湯は相乗効果が得られるため、意識が高い女性の間で人気があります。
白湯はインドの伝統医学であるアーユルヴェーダが発祥です。アーユルヴェーダでは、人の健康を消化や代謝する力で判断しており、白湯は内臓を温め、消化や排泄を助けるデトックス飲料として活用されています。
また、白湯にはアーユルヴェーダの3つのエネルギーバランスを整える役割もあります。カパ(水)は白湯のお水、ピッタ(火)は沸かす際の火、ヴァータ(風)は気泡を意味しており、白湯を飲むことで体内の3つのエネルギーバランスを整えることが可能です。
白湯にレモンを加えたレモン白湯は、ビタミンCやクエン酸の効果がプラスされます。ビタミンCは抗酸化作用がありコラーゲン生成に役立ち、クエン酸は疲労回復に効果的です。
つまり、レモン白湯は内臓を温める作用や、体内の3つのエネルギーを整える作用、ビタミンCとクエン酸の相乗効果が得られる飲み物です。レモン白湯は、体の中からケアするため役立ちます。
レモン白湯に期待できる効果
レモン白湯を飲むと、白湯の温める作用やデトックス作用に加えて、レモンのビタミンCとクエン酸の効果が得られます。特に、以下の効果を得たい方にレモン白湯はおすすめです。
腸内環境を整える
レモン白湯は、複数の効果により便秘解消に役立ちます。そのひとつが、レモンに含まれる「クエン酸」の効果です。
クエン酸は「有機酸」の一種で、大腸のぜん動運動を促し、悪玉菌を抑制する働きがあります。また、白湯で内臓を温めることで消化力が高まり、腸の動きが活発になるため、便秘改善効果が期待できます。
さらにレモン白湯で水分補給をすることで、便を柔らかくし、スムーズな排出を促すためおすすめです。便秘解消目的でレモン白湯を飲む場合は、1日の中でも排泄が行われやすい起床後に飲むのが適しています。
肌を整える
レモン白湯を飲むと、レモンのビタミンCを摂取できます。ビタミンCには、抗酸化作用やメラニン生成抑制作用、コラーゲン合成を促す作用があり、美肌には欠かせない栄養素です。
なお、人間は体内でビタミンCを生成できないため、食物から摂取する必要があります。成人の場合、1日にビタミンC100mgの摂取が推奨されており、レモン1個で補えるため、1日に数回レモン白湯を飲む方法がおすすめです。
レモン白湯でビタミンCを摂取する場合は、生のレモンの使用がおすすめです。濃縮還元レモンは手軽に使えますが、生のレモンと比べてビタミンCの含有量が少ないため、美肌対策としては生のレモンの使用が適しています。
老廃物の排出を促す
レモン白湯で、レモンに含まれるカリウムを摂取できます。カリウムは細胞内外に含まれており、体液の浸透圧を調節する働きがあります。
カリウムは体内で合成できないミネラルの一種であり、食事からの摂取が重要です。摂りすぎた塩分を排出する働きもあるため、体がむくみやすい方や塩辛い食事を食べたときには、レモン白湯を飲むと良いでしょう。
アレルギーの軽減
アレルギー症状が気になる方にも、レモン白湯はおすすめの飲み物です。レモンに含まれるさまざまな成分に抗アレルギー効果があることが知られていますが、正確なメカニズムについては、これまでほとんど解明されていませんでした。
日本の教授と大学生がラットの腹腔肥満細胞を用いて、レモン果汁や皮の効果を調査したところ、肥満細胞を安定させる証拠を示し、その内容が海外の科学フォーラムに掲載されました。調査ではレモン汁と皮に含まれる、クエン酸・ヘスペレチン・エリオジクチオールが、肥満細胞からのヒスタミン放出を抑制する効果を持つことが確認されたのです。
肥満細胞は免疫系の一種であり、アレルギー反応に関わっています。外部からの刺激を検知して防御反応を活性化する役割がありますが、この際にヒスタミンなどの化学物質が放出されると、痒みなどのアレルギー症状を引き起こします。
アレルギー症状が気になる方がレモン白湯を飲むと、アレルギー症状の原因となるヒスタミンが抑制されるため、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などの症状軽減に役立つ可能性があるのです。
気分をリフレッシュする
レモン白湯は、気分をリフレッシュするためにもおすすめの飲み物です。レモンは柑橘系のひとつで、その皮の香りを嗅ぐと集中力アップに役立ちます。
女子大学生を対象に行った調査によると、レモン精油を使用した場合、爽快感が得られ、疲労感や緊張感の軽減に役立つことがわかりました。レモン精油で作業効率が直接的にアップすることはありませんが、活力低下を予防し、集中力を高めるために役立つ可能性があります。
例えば、仕事の途中で疲労がたまり、作業効率が低下した際に、レモン白湯でリフレッシュすると良いでしょう。休憩を取りながらリフレッシュすることでも気分転換になり、集中力アップに効果的です。
レモン白湯を飲むベストタイミング
レモン白湯を飲むベストタイミングは、起床後と就寝前です。1日に飲む白湯の量は800ml程度で、200mlのカップなら4杯となるため、そのうちの2杯をレモン白湯に置き換えましょう。
起床後
就寝中に体温が下がっており、寝起きに体を温めるためレモン白湯を飲みます。白湯を飲むと胃腸が温まり、消化吸収力が高まって、体内の循環を良くする効果が期待できます。
起床後は白湯だけでも良いのですが、さらにレモンの爽やかな香りをプラスする方法がおすすめです。レモンの香りにはリフレッシュ効果があり、気分良く目覚めることができます。
レモンは酸味がありますが、香りは酸っぱさを感じさせません。清涼感がありながらも甘みもある香りで、年齢や性別を問わず好まれる香りといえます。
1日の始まりにレモン白湯で爽やかな香りを感じると、頭がスッキリし、活力が沸いてきます。
就寝前
レモンの香りにはリラクゼーション効果も期待できるため、就寝前にレモン白湯を飲むと、心地よい眠りへと導いてくれます。爽やかな香りのレモンは朝のイメージが強いかもしれませんが、リモネンという香り成分が鎮痛作用を持つため、就寝前にもおすすめです。
就寝前にレモン白湯を利用すると良いのは、精神疲労が蓄積しているときです。気分を落ち着かせる効果があるため、緊張が続きやすい新生活や、不安が強いときにレモン白湯を飲んでリラックスしてみてください。
また、白湯の温める作用でも、心地よい眠りを誘います。夜になると深部体温が上がり、体の熱を外に逃がすことで眠気が起こるのですが、体が冷えやすいと体温調節がうまくいかなくなることがあるため、レモン白湯で体を温めてから寝るのがおすすめです。
レモン白湯の作り方
レモン白湯は、レモン・お水・鍋かやかんがあれば簡単に作れます。しかし、沸かす時間やレモンの選び方にコツがあるので、事前に作り方のポイントを確認しておきましょう。
レモン白湯の基本的な作り方
鍋ややかんに200mlのお水を入れ、沸かします。ボコボコとした状態を保てる程度に火を弱めて、10~15分間沸騰を続けましょう。
沸騰を続けている間に、お水に含まれるカルキが抜けます。水道水のカルキが抜けると、塩素臭がなく飲み口がマイルドになり、体に優しい飲み物へと変わります。
火を止めたら粗熱を取り、50度くらいに冷ましてください。カップに白湯を注ぎ、輪切りにしたレモンを浮かべれば、レモン白湯の完成です。
レモンの選び方
レモンの皮にも有効成分が含まれているため、レモン白湯には皮がついた輪切りのレモンを入れます。しかし、外国産のレモンは輸送の段階でカビが生える可能性があり、防カビ剤が使用されているため、避けることをおすすめします。
皮つきのレモンを使用する場合は、国産レモンやケミカルフリーの外国産レモンを選ぶのがおすすめです。どちらも手に入りにくい場合は、皮を除いた輪切りのレモンを使うか、レモン果汁のみを使う方法もあります。
レモン白湯のアレンジ
レモン白湯には甘みがないため、最初は飲みにくいと感じるかもしれません。その場合は、はちみつやシナモンなどを加えると飲みやすくなります。
入れるレモンの量は、好みに合わせて調節してください。酸味が気にならない場合や、ビタミンCを多く摂取したいときは、レモンの量を増やしても構いません。
ただし、レモンに含まれるクエン酸は、胃腸を刺激します。胃に不快感があるときは、レモンの量を少なくするか、白湯だけを飲むのがおすすめです。
レモン白湯を飲むときの注意点
レモン白湯は、1日2杯程度が適量です。即効性を期待して、つい1日に何杯も飲みたくなるかもしれませんが、飲み過ぎると胃腸が刺激され、下痢を引き起こす可能性があります。
レモン白湯を飲んだからといってすぐに効果が得られるものではないため、1日に2杯程度を長期間続けるのが効果的です。また、1日2杯程度に抑えるほうが、レモン白湯を作る手間が少なく、続けやすいメリットもあります。
(まとめ)「レモン白湯」で美肌&ダイエット効果に期待!
レモン白湯とは、白湯とレモンの効果を組み合わせた飲み物です
白湯の効果を高めたいときや、飲みやすくしたいときは、レモン白湯を取り入れてみてください。レモンを入れることで、ビタミンCやクエン酸が摂取でき、香りによる効果も期待できます。
レモンは美容や健康に良い食べ物だとわかっていても、酸味が強く、なかなか取り入れにくいと感じる方もいるでしょう。そんなレモンも白湯に入れると、それほど酸味を感じないため、レモンを食べるのが苦手な方にもレモン白湯はおすすめです。
この記事の情報を参考に、毎日の生活にレモン白湯をぜひ取り入れてみてください。