ダイエット中の水分補給は、常温のお水や白湯が最適です
水分の温度によって、ダイエット効果は大きく変わってきます。ダイエットのためには常温かそれ以上の温度の水分が良いでしょう。
氷などで冷やした水分は、消化器官に負荷をかけてしまいます。その結果、腹痛や下痢などの症状を引き起こす可能性が出てしまうのです。
消化器官を守るためにも、冷やした水分は最適ではありません。常温のお水や白湯であればデトックス効果や冷え症対策につながります。
ただし運動後すぐの水分は、吸収の早いやや冷たい方が良いでしょう。ダイエットのためには温度だけでなく、水分の種類なども考慮してください。
目次
冷たい水分は、消化器官を刺激する恐れがあります
水分でダイエットを行うためには、温度が重要とされています。それは水分の温度によって、与える影響が違ってくるからです。
ダイエットに最適な温度
ダイエットのためには、常温かそれ以上の温度の水分が最適でしょう。それは常温の水分であれば消化器官を刺激することがないからです。
さらにデトックス効果や冷え症対策にもなると言われています。常温かそれ以上の温度の水分を飲むことによって、胃腸の温度が上がるでしょう。
結果、新陳代謝がアップし血液の流れが向上し、その働きによってダイエット効果につながるようです。
また体温がアップすれば、基礎代謝も向上すると言われています。たとえば体温が1度上がることで、基礎代謝は12~13%程度向上するでしょう。
これにより、ダイエット効果をより高めると言えます。
冷たいお水がダメな理由
冷たい水分はダイエットには適していません。それは冷たいお水を飲むことによって、体温を下げてしまう恐れがあるからです。
体温が下がってしまえば、代謝が落ちダイエットに適さない身体になってしまうでしょう。さらに消化器官にも刺激を与え、腹痛や下痢などの症状を呈する可能性があります。
特に消化器官が弱い方は、冷たい水分に注意してください。
ダイエットのためにお水を飲む場合には、摂取量とタイミングも重要です
水ダイエットとは、水を飲むだけで痩せるダイエットのことです。体重を落とすために水を摂取する場合、ダイエットに適した摂取量を目安にするのがおすすめです。
適した方法で水を飲むことで、基礎代謝量が上がり老廃物が排出されるなどのメリットが得られるでしょう。
水ダイエットのやり方
水ダイエットで摂取する水の量は1日で体重の約4%と言われています。50kgの方の場合には「50kg×0.04=2」で2リットル、60kgの方では2.4リットルを摂取量の目安にします。
体重によって水分摂取量が変わるため、飲み切るのがつらい場合もあるかもしれませんが、少しずつこまめに飲んでいれば、目安量を飲むことができるでしょう。
水を飲むのにおすすめのタイミングは、朝起きたときやお風呂の後、食事の前など、水分量が少ない時間帯です。
水分補給をしやすいこれらのタイミングを利用しながら、自分のペースで目安量の水を飲んでください。
常温水を飲むメリット
水ダイエットは常温水で飲むのがおすすめです。冷水では体が冷え、胃、腸への負担が大きくなり、代謝機能が落ちてしまいます。
常温の水を飲んだ場合には、少し冷えた体を元の体温に戻そうとして基礎代謝量が上がります。
体温を上げるため脂肪燃焼してエネルギーに変えるので、消費カロリーも増加するでしょう。
水を飲むことによる効果
水ダイエットでは、代謝が上がってエネルギー消費量が増えたり、老廃物の排出がスムーズになったりすることで、ダイエットにいいさまざまな効果が期待できます。
消費カロリーの増加
水を飲むと、血液中の不足していた水分量が増加して血流の改善につながります。血流の改善により代謝が良くなり、カロリー消費量が増加して痩せやすい体に近づけるでしょう。
デトックス効果
水分を摂ることで体の中の血液循環が良くなると、古い水分が老廃物と一緒に尿や汗などに排出されます。
水ダイエットでたくさん水を飲んでいると水分の循環がよりスムーズになるため、老廃物を溜め込まないような体質に徐々に変えられます。
代謝が上がりエネルギー消費量も上がることから、無理なく体重を落とすダイエットに挑戦できるでしょう。
水はノンカロリーなので、ジュースを飲むときのように摂取カロリーを心配せず気軽に飲んでダイエットを続けることができます。
運動後はやや冷たい温度の水分を選びましょう
冷たい水分イコール敵ということではありません。冷たい水分の方が適しているシーンもあります。それは運動後です。
冷たい水分が運動後に適している理由
運動中や運動後の水分は5~15℃が適していると言われています。それは、やや冷たいと感じる温度の方が消化器官を通るスピードが速いからです。
つまり、いち早く水分を取り込むことができるでしょう。ただ冷たい方がいいからと言って、氷水が良い訳ではありません。
あまりにも冷たすぎる温度では、消化器官の働きを阻害してしまう可能性があるため注意してください。
運動時の水分の飲み方
運動直前に水分を飲んでしまえば、身体が重たくなってしまいパフォーマンスを低下させてしまいます。そのため30分前ぐらいに水分を飲むようにしてください。
水分の量は250~500ML程度にしましょう。運動中は15分毎に100ML程度飲むことが理想的です。
ただ競技の関係上難しいこともあるでしょう。どうしても難しい場合には、1時間で合計して500~1000ML程度を飲めれば問題はありません。
運動後にも水分を飲むようにしてください。しっかり水分を飲むことによって、運動パフォーマンスを高める効果も期待できるでしょう。
ダイエット中は、糖分が少ない水分を選びましょう
水分には糖分が含まれているものがあります。糖分が含まれているものはダイエット中に適した水分とは言えません。
しかし糖分が含まれる水分が適しているときがあるでしょう。それは運動時です。
運動時に糖分が含まれる水分が良い理由
運動時にはナトリウムが減ってしまいます。そのため運動時は水分だけでなく、ナトリウムも補うようにしましょう。
糖分は水分の吸収を助ける作用があります。そのため、いち早く水分を吸収したい場合には、糖分が含まれる水分の方が適していると言えるでしょう。
ダイエット時に適している水分
ダイエットには、糖分が含まれない水分が適しています。しかし水分の中には成分の働きによって、脂肪吸収を妨げる効果が期待できるものもあるようです。
それが緑茶です。緑茶に含まれるタンニンは脂肪を分解する酵素の働きを高める効果があると言われています。
つまり食事のときには、緑茶を飲むと良いでしょう。ほかにもお茶に含まれるポリフェノールの作用によって、血糖値を下げるなどの効果も期待できます。
そのためダイエット中には緑茶も積極的に飲んでください。ただ緑茶を過剰に飲むと副作用もあるため、お水など他の水分と併用した方が良いでしょう。
飽きずに水分を飲むためにも、色々な水分を試してください。
細菌の増殖に注意することが大切です
常温の水分を飲む方法として水道水を沸騰させた後で、冷ます方法があります。しかし、この方法には注意が必要です。
水道水で常温の水分を作る問題点
水道水には細菌の増殖を予防するために、カルキが含まれています。しかしカルキは沸騰させることによって、水道水から消えてしまうでしょう。
そうなれば細菌の増殖を防ぐことができません。そのため時間の経過とともに細菌が増えてしまいます。
そのため沸騰させた水道水は、早めに飲むようにしてください。
ペットボトルの問題点
市販のペットボトルで常温の水分を飲むときにも注意が必要です。ペットボトルは販売されているときは、密閉されています。
そのため販売されているときには、細菌が増殖する心配はありません。しかしフタを開けることによって、空気と触れ合い細菌が増える恐れがあります。
さらに直接口をつけて飲めば、唾液がペットボトルの中に入り込んでしまうでしょう。その結果、余計に細菌が増殖しやすくなります。
つまりペットボトルだからと言って、安心せずに早めに飲み切るようにしてください。
(まとめ)ダイエット中は冷たい水と常温どっちが良いの?
ダイエット中の水分補給は、常温のお水や白湯が最適です
ダイエット中には、常温の水を飲むのが良いと言われています。冷たい水は胃や腸などに負担をかけ、体を冷やす原因にもなるとされています。
常温の水を飲むと、胃や腸に負担を与えることなく体内に吸収され、血液の循環を高められるでしょう。
水分補給により血流や新陳代謝がアップして、基礎代謝量の向上にもつながります。
基礎代謝量が上がると消費カロリーがアップして脂肪の燃焼につながり、老廃物の排出量が増加してデトックスによる体質の改善も目指せます。
<参考文献>
- 日本スポーツ振興センター「5章 暑熱環境下における水分補給」
- 熱中症ゼロへ「深部体温と熱中症」
- 国立情報研究所「熱中症予防のための補給水温に関する研究」
- 福岡県薬剤師会「50.茶やコーヒー等の嗜好飲料中のタンニン、カフェインの含有量」
- 鹿児島県学校給食会「口をつけた“飲みかけペットボトル” 細菌の増殖に注意!」