ウォーターサーバーの置き場所には条件があり、用途や導線を考えて決めましょう

ウォーターサーバーを置く場合、設置できる条件を満たした場所を選ぶことが大切です。ウォーターサーバーはその種類やメーカーによっても大きさが異なるため、置き場所を漠然と考えているだけでは実際に本体が届いたときにうまく設置できない場合もあるかもしれません。
各ご家庭により家族構成やライフスタイルが異なるため、ウォーターサーバーの使い方にも様々な違いがあるでしょう。設置場所の条件や使い方などを考慮して適した場所に設置すると、ウォーターサーバーをより便利に使うことができます。
ウォーターサーバーのメリットを活かしてより快適な生活を送るためにも、置き場所は事前によく検討しておく必要があります。
ウォーターサーバーを設置するための条件
ウォーターサーバーを設置する場合、設置場所にはウォーターサーバー本体を置ける十分な広さや、使用するためのコンセントが必要です。最初に設置場所に必要な条件を確認して、適した置き場を準備しましょう。
サイズに合う設置場所
ウォーターサーバーを設置する場合、周囲の壁や家具にサーバー本体をぴったりとくっつけて置く状態は望ましくありません。壁や家具などにウォーターサーバーが密着していると、本体に熱がこもったり周りに振動音が響いたりする問題が生じます。
そのためウォーターサーバーは、奥行きや幅に余裕を持たせて置く必要があります。一般的なウォーターサーバーのサイズは高さが約1m、奥行きや横幅は約30~40cm、ハワイアンウォーターではスタンダードサーバーのサイズが「高さ1m・横幅27cm・奥行き37cm」です。
後ろの壁や家具などから10cm以上のすき間を開けられる場所に設置してください。
コンセントの有無
ウォーターサーバーには、常時接続するコンセントが必要です。ウォーターサーバーの電源コードは大体1.5~2mの長さをしているため、コンセントが使用できる場所が設置場所の条件となります。
お水をこぼしたり水漏れが起こったりするリスクを考えると、延長コードの利用はなるべく避けたほうが良いため、コンセントの近くに設置できるといいでしょう。
卓上タイプの置き場所
床置きタイプのサーバーを置く場所がないという場合には、卓上型ウォーターサーバーがおすすめです。卓上のサーバーは床置きタイプほど広い設置場所が必要なく、テーブル・カウンターなどの空いているスペースに置くことができます。
卓上ウォーターサーバーの一般的なサイズは高さが約45~90cm、横幅と奥行き約30~40cm、ハワイアンウォーターの卓上タイプサーバーのサイズは「高さ58.4cm・横幅30cm・奥行き31cm」なので、これらのサイズを目安に設置できる場所を決めましょう。
ウォーターサーバーの設置に向かない場所

ウォーターサーバーを設置する場合には、設置に向かない場所にも注意しなければなりません。設置を避けたほうがいい場所には、直射日光の当たる場所や温度・湿度が高い場所などがあるため、ウォーターサーバーの設置に適しているかどうか、注意点を事前にチェックしておきましょう。
直射日光が当たる場所
ウォーターサーバーのボトルが直射日光に当たる場所に設置すると、ボトル内の水温が上がってしまいます。ボトルの水温が上がる場所では、冷却のための余計な電力がかかるので注意が必要です。
また、ボトル内の温度が上がると中で雑菌が繁殖する場合があり、日光に長期間当たることでサーバー本体の劣化が早まる場合もあるなどの問題も発生するかもしれません。
温度・湿度が高い場所
高温多湿の場所でも同様に、雑菌が繁殖する場合があります。湿度が高い場所ではカビが発生するケースもあるので、衛生的な面から見ても適した場所ではありません。
高温になりやすい場所への設置は、ウォーターサーバーに熱がこもり故障しやすくなるといった危険性があります。冷蔵庫や電子レンジ、ガスコンロ、テレビの近くなど、熱が発生する場所への設置も避けましょう。
静かな場所
ウォーターサーバーによっては、コンプレッサーでお水を冷却するため稼働時に振動などの音が発生するものもあります。寝室などの静かな場所に設置すると、音が気になってよく眠れない場合もあるかもしれません。
寝室に設置したい場合には、防音のためにカーペットを敷く、枕元から離して置くなどの工夫で改善が期待できます。
お水ボトルの収納場所も必要
ウォーターサーバー本体だけでなく、替え用のお水ボトルを収納する場所も確保しておかなければいけません。お水ボトルには、「ワンウェイボトル」と「リターナブルボトル」の2種類があります。
ワンウェイボトルは使用後に家庭ごみとして廃棄できるボトルで、リターナブルボトルは使用後にメーカーが回収して再利用されるボトルです。ボトルの高さは30cmほどあるため、この未使用のボトルや使用後のボトルが数本収納できるスペースを作る必要があります。
ウォーターサーバーの近く
お水ボトルは重さがあるため、ウォーターサーバーから離れた場所に収納していると、交換のときにわざわざ持ち運ばなければなりません。交換するときのことを考えると、初めからウォーターサーバーの近くに収納するのがおすすめです。
ウォーターサーバーの設置場所を決める際に、ボトルの置き場所も確保しておきましょう。
出し入れしやすい場所
ウォーターサーバーには、お水ボトルを本体の上部に取り付けるタイプもあります。ボトル交換の際に重いボトルを持ち上げるのが大変な場合には、初めから高い位置に収納するのもおすすめです。
交換時のことを考えて収納場所を決めておくと、交換の手間が軽減されます。また、災害対策のために一定量のボトルをストックしている場合にはより広い収納場所が必要です。
サーバーの周囲に、重ねたり棚に入れたりなど効率よく収納できる場所を作ると、より便利に活用できます。
キッチンやリビングへ置くのがオススメ
ウォーターサーバーを設置する部屋は、キッチンやリビングがおすすめです。ウォーターサーバーではいつでも冷水と温水機能が使えるので、料理のときにすぐ温水が使えるととても便利です。
水分補給やお茶・コーヒーなどを淹れるときにも役立つウォーターサーバーは、家族が過ごすリビングへの設置も向いているでしょう。デザイン性の高いサーバーの場合、インテリアのひとつとして置くこともできるので設置していても邪魔になりません。
一人暮らしで使用する場合や子どものいる家庭など、家族構成や普段の使い方なども考慮して、適した場所に設置することも大切です。
家族で暮らしている場合
子どもがいる家庭など人数が多い家庭で使用する場合には、家族全員の使いやすさを考える必要があります。ウォーターサーバーの温水は赤ちゃんのミルク作りに使われるケースも多いので、キッチンなどミルク作りに適した場所に設置すると良いです。
また、家でくつろいでいるときの家族の水分補給やお茶を淹れる際に使用したいなら、リビングへの設置がおすすめです。小さい子どもがいる場合は、チャイルドロック機能がついているものにしましょう。
一人暮らし
一人暮らしの場合、自分の生活に合わせて好きな場所に設置することができます。キッチンで料理用をメインに使用したい、寝室で朝の目覚めや寝る前の水分補給に使いたいなど、使い方に合う場所に設置しましょう。
(まとめ)ウォーターサーバーの置き場所は?
ウォーターサーバーの置き場所には条件があり、用途や導線を考えて決めましょう
基本的にはキッチンやリビングなどのサーバーをよく使う場所に設置するのがおすすめですが、家族構成やライフスタイルに合わせて設置場所を選ぶと、より快適に使用できます。
ただし、ボトル内の水質維持や機械の故障の原因になる直射日光の当たる場所や高温多湿の場所、音が気になる寝室への設置は向いていません。
またサーバー本体だけでなく、予備のボトルや使用済みのボトルを収納する場所も事前に考えておきましょう。使いやすさを考えると、お水ボトルはサーバーの近くに設置することがおすすめです。
ウォーターサーバーは、使用するコンセントが近くにあり、奥行きや横幅など余裕のあるスペースに設置することが大切です。十分な広さが確保できない場合には、卓上タイプを選ぶ方法もあります。