ジュースは糖分が多いため、日常的な水分補給としてはオススメできません

子供がいる家庭では、水分補給にジュースを飲ませていいか迷うかもしれません。外出先など特別なシーンでジュースを飲ませる機会や、お友達の家でジュースを飲む機会があり、自宅でも子供がジュースを欲しがることがあるでしょう。

しかし、子供に水分補給としてジュースを飲ませるのは適していません。なぜジュースを選んではいけないのかその理由と、おすすめの水分補給法をまとめましたので、子供がいる方は参考にしてください。

ジュースには「糖分」が多く含まれている

子供にジュースで水分補給をさせていいか迷ったら、ジュースに含まれる糖分の弊害を理解するようにしましょう。ジュースにはどのくらいの糖分が含まれているのか、また子供が糖分を多く摂取することのリスクを紹介します。

ジュースに含まれる糖分の量

市販の濃縮還元の果汁100%ジュースには、角砂糖12~15個相当の砂糖が含まれています。濃縮還元とは果物を絞った100%ジュースではなく、絞ったものを薄めて甘味を増すため砂糖を加えた飲み物のことです。

赤ちゃん用の100%果汁ジュースでも、果糖により砂糖を摂取していることになります。

ジュースで糖分を多く摂取するリスク

ジュースで子供が多くの糖分を摂取すると、お腹が空きにくくなり、食事の量が減って栄養バランスが乱れる恐れがあります。また、砂糖は口の中を酸性に傾けてしまい、歯が溶けやすくなって虫歯ができやすい点にも注意が必要です。

ほかにも糖質の過剰摂取で糖尿病のリスクや、肥満のリスクがあります。糖分を多く摂取すると、余分なエネルギーが脂肪として蓄えられてしまうためです。

水分補給には体内に取り込まれやすい「お水」が最適

子供の水分補給で迷ったら、体内への取り込みやすさで選ぶとよいでしょう。普段の水分補給には、なぜお水が最適なのかその理由を紹介します。

なぜ子供にお水が必要なのか?

人は1日に約2~2.5リットルの水分を失っており、喉が渇いたと感じた時には、すでに体の水分量が減って脱水になっています。脱水になれば、熱中症になるだけでなく、体の機能が正常に働かない脱水症状のリスクがあり、重度の脱水では命の危険が及ぶため、子供にはお水が必要だと言えます。

なぜ子供にお水での水分摂取がいいのか?

子供の水分補給にお水がいい理由は、カフェインが含まれていないからです。コーヒーやお茶はカフェインが含まれており、利尿作用で水分を多く排出するため、お水と比べると水分補給の効果が低くなります。

ジュースでも水分補給はできますが、ジュースには糖分が多いことからおすすめできません。スポーツドリンクも運動中ならエネルギーの代謝ができますが、糖分が多く普段の水分補給には適していないとされています。

一方でお水なら、いつでもどこでも飲むことができます。カフェインや糖分の影響がなく体に取り込みやすい特徴から、子供の水分補給にはお水がおすすめです。

⇒子供の水分補給量に関する記事はこちら

急激に血糖値が上がる「ペットボトル症候群」に注意

子供の水分補給にジュースが適していない理由は、ペットボトル症候群のリスクがあるからです。ペットボトル症候群とは何なのか、どんなジュースでなりやすいのか紹介します。

ペットボトル症候群とは?

ペットボトル症候群は、別名「ソフトドリンクケトーシス」といいます。糖分が多く含まれている清涼飲料水を大量に飲むことで、血糖値が急激に上昇し、ケトン体と呼ばれる成分が異常に上昇する状態のことです。

血糖値が高い時はインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げる仕組みとなっています。しかし、高血糖の状態が長く続くとインスリンの利きが悪くなったり、インスリンの分泌が少なくなったりする問題が起きてしまうのです。

糖質は体のエネルギー源ですが、インスリンの利きや分泌が少なくなると、糖分からエネルギーを利用できなくなります。すると、糖質の代わりにエネルギーとして利用するためにタンパク質や脂肪を分解して「ケトン体」という物質ができてしまい、血液が酸性に傾いてしまう点に注意が必要です。

ペットボトル症候群になると、エネルギー源が足りなくなって倦怠感が起きやすくなり、ひどくなると昏睡状態に陥ることもあります。また、ペットボトル症候群の症状が出ると喉が渇くのですが、この時に清涼飲料水を飲めば悪循環となり症状を進めてしまうため注意しましょう。

仕組みや症状を聞いても重症な感じがしないかもしれませんが、簡単に説明すると糖尿病になっているということです。ペットボトル症候群になっていても糖尿病だと診断されていない方もいますが、将来的な糖尿病や肥満を招く恐れがあります。

ペットボトル症候群になりやすいジュースの種類

100%果汁ジュース、野菜ジュース、炭酸飲料水、スポーツドリンクなどを大量に飲むと、ペットボトル症候群のリスクが高くなります。糖質ゼロであっても人工甘味料が含まれており、強い甘さに慣れて味覚が鈍くなる恐れがあるため飲みすぎはよくありません。

また、野菜ジュースと聞くと健康的なイメージがありますが、100%果汁ジュースと大きな違いはないとされています。飲みやすくするため果汁を加えているものも多いため、野菜の栄養を摂取するなら野菜そのものからの摂取を心がけてください。

お水と似たフレーバーウォーターも、大量に飲むのは避けましょう。お水に砂糖や香料で味をつけた飲み物で、砂糖が多く含まれている商品もあるため注意が必要です。

汗をかいていないならお水かお茶がおすすめ

スポーツ飲料は、大量に汗をかいた時に熱中症予防として水分・ミネラル・糖分を一緒に摂取するものです。子供が汗をかいていないなら、スポーツドリンクのように糖分が多い飲み物は避けて、お水かお茶にしましょう。

運動時にスポーツドリンクを飲む場合は、薄めて飲むと糖分摂取が過剰になる心配が少なくなります。スポーツをした後はお水を飲むことでも、糖分の過剰摂取を防げます。

また発熱時、下痢や嘔吐がある時は、経口補水液の摂取がおすすめです。

⇒炭酸水での水分補給に関する記事はこちら

子供に「ジュースを控えさせるコツ」

子供にジュースで水分補給をさせないほうがいいと理解していても、子供がジュースをねだる場合があります。理由をきちんと説明して納得できる年齢なら制限は可能ですが、なかなか上手くいかないこともあるため、次の対処法を試してみましょう。

ジュースを買わない

家庭でジュースを買わなければ、子供がジュースを欲しがることはありません。ジュースの存在を子供が知っていたとしても、家にお茶しかなくジュースがなければ別のもので喉を潤すでしょう。

ジュースを飲むタイミングを決める

家庭でジュースを飲ませるなら、糖分の過剰摂取にならないよう、1日1回など飲むルールを決めてしまう対策があります。ご飯の前にジュースを飲むと食事の量が減りやすいため、食事前を避けてジュースを飲ませしょう。

子供にルールを守らせるコツは、守ったらよく褒めてあげることです。すると、子供は親に褒めて欲しくて、ジュースを飲む制限があっても喜んで守るようになります。

外出時には水筒を持ち歩く

注意点として、家庭にジュースの飲み物を置かないようにしても、外出先で子供の喉が渇いた時に、ついジュースを買い与えてしまうことがあります。このような際は、水筒に麦茶やお水を入れて持参しておけば、その心配はありません。

ウォーターサーバーを利用する

いつも美味しいお水を飲める環境にあると、子供はお水を飲む習慣ができていきます。水道から出たお水はぬるくてカルキ臭いことを子供が嫌がる場合がありますが、ウォーターサーバーなら天然水や純水でカルキ臭さの心配がなく、よく冷えているため美味しく飲めるでしょう。

また、ウォーターサーバーは、子供が自分でお水をコップに入れられるメリットもあります。喉が渇いた時に子供が自分で飲めれば、楽しみながら生活にお水を取り入れることができます。

⇒ウォーターサーバーを購入するメリットに関する記事はこちら

(まとめ)子供の水分補給はジュースでもいいの?

ジュースは糖分が多いため、日常的な水分補給としてはオススメできません

子供がいる家庭では、水分補給にジュースを飲ませすぎないようにしましょう。たまにジュースを飲む程度なら大きな問題はありませんが、家庭でルールを決めないとつい過剰摂取になってしまいます。

毎日の水分補給には、お水なら糖分の心配がなくおすすめです。小さいころから甘い味に慣れさせると、親の手が届かない若い世代でペットボトル症候群になりやすくなるため、今からお水の美味しさを体験させてあげてください。

【この記事の執筆】

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ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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