ダイエットにはお茶よりも余分な成分を含まないお水の方が向いています

ダイエット中の飲み物にはお茶よりもお水がいいのか、ダイエットではお水を飲むべきなのか気になるなど、ダイエット中の水分補給について迷っているという方もいるかもしれません。お水を飲むと基礎代謝が向上し、食欲を抑えるなど、ダイエットに良いさまざまな効果が得られます。
お水は1日に何度も分けて少しずつ飲むことが大切です。朝起きたときや食事の前夜寝る前など、飲むタイミングにも気を付けると、よりダイエット効果を高められるでしょう。
お茶に含まれているカテキンやカフェインにも、脂肪を燃焼させる働きがあるなどダイエットに良い効果は見込めます。ただし、カフェインの摂りすぎは身体に良くないので、飲み方には注意しなければなりません。
お茶は、その含まれている成分から、水分補給としてではなく少しずつ適度に飲むことでダイエットに役立てられます。
目次
内臓に負担をかけないお水は、代謝アップやむくみ解消の効果が期待できます
お水には余計な成分が含まれていないためカロリーもなく、内臓に負担もかかりません。そのため、毎日安心して飲むことができます。お水を飲むことで、ダイエットに適したどのような効果が得られるのか、紹介します。
便秘解消
体内の水分が不足していると便秘になりやすいと言われています。水分不足のときには便が硬くなりやすいのですが、お水を飲むと便が柔らかくなるため排出が促され、便秘が解消できるでしょう。
血流の促進
血液の成分は9割が水分で構成されています。水分不足の状態では血液の流れが鈍くなってしまうのです。お水を飲んで適度に水分補給ができていると、血流が促進されて冷え性や肩こりなどの改善にもつながります。
代謝の向上
人間の身体は、運動をしていないときでも呼吸をしたり内臓を働かせたりなど生命を維持するためにエネルギーを使っているとされています。このエネルギー消費が、基礎代謝です。
基礎代謝が高い人ほど脂肪が燃焼されやすくなります。お水を飲んで内臓の働きが活発になると、代謝の向上も期待できます。
むくみ解消
お水を飲むと血流やリンパなど体内の循環が促進され、細胞に滞っている余分な水分を運び、尿として排出しやすくなるとされています。
汗をあまりかかない、トイレに行く回数が少ないという場合、体が水分を溜め込もうとしてむくみやすくなっているからかもしれません。むくみを解消するためにも、適度な水分補給が大切です。
ダイエットにはコップ1杯のお水を「こまめに飲む」のがポイントです
ダイエット中には、ダイエットに適したお水の飲み方をすることでより痩せやすくなるとされています。お水を飲む際には、飲む量や飲むタイミングなどが大切です。
お水の量
人間が1日に必要な水分量は約2.5リットルと言われています。そのため、食事などから摂取する量を除き、約1.2リットルの水分を飲み物から摂取する必要があります。
お水は一度に大量に飲んでも体内に吸収できないため、コップ1杯(約200ml)ずつを数回に分けて飲みましょう。1日にコップで6杯~7杯程度のお水を飲むのがおすすめです。
お水の温度
お水を飲むときには、常温のお水を選ぶようにしてください。冷たいお水は内臓を冷やして刺激するため、胃腸に負担がかかってしまいます。
内臓温度が上がると基礎代謝の向上にもつながるので内臓を冷やさないためには常温のお水、または白湯での水分補給がダイエットに適しています。
飲むタイミング
基本的にはお水を飲むタイミングが厳密に決められているわけではありません。ただし、身体の水分が不足しているときには、きちんと水分補給を行いましょう。
起床後や寝る前、食事前、入浴前後などには意識してお水を飲むようにしてください。
お茶に含まれる成分により、ダイエットに効果的な場合があります

お茶には、種類によってポリフェノール、カテキン、カフェインなどの成分を含んでいるものがあります。お茶にはカロリーがなく、お茶に含まれている成分によってダイエット効果が得られる場合もあるので、適度に摂取することでダイエットに役立てられます。
ただし、糖質をカットしてお茶だけを飲むようなダイエットには注意が必要です。一時的に体重が減るかもしれませんが、筋肉が落ちて代謝が減り、脂肪がつきやすい身体になってリバウンドする可能性が高いでしょう。
また、お茶に入っているカフェインには利尿作用を持つものもあるので、水分補給に飲むには適していない場合もあります。水分補給用のお水と一緒に飲むなど、お茶だけを飲み過ぎないように注意してください。
緑茶
緑茶にはポリフェノールの一種であるカテキンが多く含まれています。カテキンには食後の血糖値の上昇を抑える働きがあります。
緑茶を飲むと、糖を中性脂肪に変えて体内に蓄積する働きのあるインスリンの分泌が抑えられるので、脂肪が溜まりにくくなるのです。
黒烏龍茶
黒烏龍茶には、重合ポリフェノールが含まれています。重合ポリフェノールは脂肪の吸収を抑える働きがあるため、ダイエット中にすすめの飲み物です。
食事中に飲むことで、脂肪吸収を防ぐ高いダイエット効果が得られるでしょう。
プーアール茶
プーアール茶は動物性脂肪を分解して吸収を防ぐ働きがあるため、ダイエットに適しているお茶のひとつとされています。食事に含まれている脂肪分の吸収を抑えるので、脂っぽい食事のときに一緒に飲むのがおすすめです。
お茶を飲むならホットで、摂取量を守って飲みましょう
ダイエット中にお茶を飲む場合には、お茶を飲む量や温度などの飲み方に気を付けるとよりダイエット効果が得られるとされています。ダイエット効果があり、身体に良いお茶だとしても、飲み過ぎると逆効果になる場合もあるので、飲み過ぎには注意が必要です。
カフェインなどは過剰摂取で体調を崩す場合もあるので、お茶に含まれている成分の特徴にも注意して飲むようにしてください。
ダイエットに良い飲み方
ダイエット中にお茶を飲むときには、身体を冷やさないようにできるだけ温かいお茶を飲みましょう。冷たいお茶を飲むと手足が冷えて血流が悪化する場合もあります。
カフェイン
カフェインには脂肪分解効果があると言われています。カフェイン入りのお茶をダイエットに活かしたいときには、運動前に飲むとより脂肪燃焼に効果的です。
ポリフェノール
脂肪の吸収を防ぐポリフェノールなどを含むお茶の場合は、脂肪を吸収しないように食事中に飲むことをおすすめします。断れない外食などのときでも、相手に気を使わせることなく脂肪吸収を抑えられます。
(まとめ)ダイエットにはお茶よりお水を飲むべき?
ダイエットにはお茶よりも余分な成分を含まないお水の方が向いています
お茶には、脂肪燃焼効果があるとされるカフェインや脂肪の吸収を防ぐポリフェノールなどの成分が含まれているものがあります。お茶の成分がダイエットに適している場合、適度な量を飲むとダイエットに効果的な場合もあるでしょう。
ただし、含まれている成分によっては飲み過ぎて体調を崩す恐れもあるので、お茶を飲むときには飲み過ぎに注意が必要です。人間の身体には1日に約1.2リットルの水分補給が必要ですが、水分補給には余分な成分が含まれないお水を選ぶようにしてください。
<参考文献>
-
- 健康長寿ネット「ポリフェノールの種類と効果と摂取方法」
- 大正製薬「カフェインの効果」
- 市川園「お茶の成分で最も注目されるカテキン」
- わかさ生活「プーアール茶」
- 四谷・血管クリニック「足のむくみの原因は、水分の取りすぎではなく水分の◯◯だった」



