お水に含まれる炭酸ガスによって、疲労回復や便秘解消効果が期待できます
炭酸水はシュワっとした刺激が喉に心地よく、飲むと気分が爽快になります。コンビニなどでも様々な種類の炭酸水が販売されており、お水やお茶代わりに日常的に飲んでいるという方も多いものです。
炭酸水には、体に良い様々な効果があると言われています。ただし、この炭酸水はお水に二酸化炭素を圧入したものなので、本当に体に良いのか、どのような影響をもたらすのか不安になるかもしれません。
では具体的にどのような効果があるのか、炭酸水を飲むメリットについても詳しく解説していきます。炭酸水を飲んでいる、これから飲もうと思っているという方も参考にしてみてください。
目次
「疲労回復」や 「血流アップ」効果が期待できます
疲労物質を排出してくれる
炭酸水には、疲労回復を促し、血流をアップさせる効果があると言われています。炭酸が体内に取り込まれると血液中の二酸化炭素濃度が高くなり、血管拡張ホルモンが分泌されます。
その結果、血管が広がってより大量の酸素が運搬されるようになり、血流が促進されるのです。また、疲れを感じると体が酸性に近づき、血液中の疲労物質が増えていきます。
血流が良くなることで血液中の疲労物質が押し流され体外に排出されるようになるので、疲労回復効果がもたらされるというわけです。
肩こり・冷えなどを和らげる
炭酸により血行が促進されます。すると基礎代謝が上がって体が温かくなり、冷えが解消されます。
また、血行不良により老廃物が溜まることが原因の肩こりや腰痛などの体の不調も、炭酸水により血行が良くなることで緩和される効果が期待できるでしょう。
「ダイエット」や「便秘解消」にもオススメ
炭酸水は、ダイエットや便秘解消にも効果があると言われています。
胃腸の動きを活発化させる
炭酸ガスは体内に入ると、胃腸の働きを活性化する作用があると言われています。消化されたものが腸内で動かず溜まると便秘になります。
しかし、炭酸は腸から肛門へと動かす腸のぜん動運動を促すため、便秘解消にも効果的です。さらに、炭酸ガスは胃腸を刺激して血管を拡張させ、胃酸の生成を促すなど消化をサポートする作用もあります。
このように、炭酸水には腸内環境を整える効果があるとされています。
肌細胞を活性化させ「くすみ」に効果的
炭酸水は皮膚からも吸収されるので、くすみの改善など肌の調子を整える美容効果も期待できます。炭酸水で顔を洗うことでより肌に多くの炭酸を取り込むことができるうえに、爽快感をもたらすのでおすすめです。
食欲を抑制し「食べ過ぎ」を予防
炭酸水にはダイエット効果も期待できます。炭酸水を食事の前に飲むと満腹感を得やすく、食欲を抑えて食べ過ぎを防ぎ、食事量をある程度コントロールすることが可能です。
また、炭酸による血流の促進は、体が運動中とほぼ同じ状態になります。炭酸水を飲むことで食事量が減り体が運動中と同じ状態になるため、ダイエット効果をもたらすことになります。
炭酸水を飲む時には「注意点」を守りましょう
そもそも、炭酸水とはどういったものなのでしょう。炭酸水を飲む際の注意点も紹介します。
炭酸水はお水に二酸化炭素を加えたもの
炭酸水というのは、天然水に自然と二酸化炭素が溶け込んだ天然の炭酸水、ミネラルウォーターに二酸化炭素を加えた天然水炭酸水、純水など人工的に作ったお水に二酸化炭素を加えた人工炭酸水に分けられます。サイダーなど糖分や人工甘味料を含む場合は炭酸飲料になるので、炭酸水ではありません。
炭酸水の飲み過ぎ・一気飲みは控えよう
炭酸水を飲む際は注意点がいくつかあります。まず、くれぐれも飲み過ぎに注意しましょう。
炭酸ガスには胃腸を刺激する作用があるので、過剰に摂取すると刺激が強すぎて下痢や腹痛を招くリスクが高まります。さらに胃酸の生成を促すので、飲み過ぎにより胃酸が増えて胃壁を傷つけ、胃腸炎などが起こるかもしれません。
また、一気飲みすると一度に大量の炭酸ガスが胃腸に流れ込み、刺激が過度に加わることになります。その結果、胃腸の不調を招くので注意しましょう。
また、冷たい炭酸水は体を冷やし、血流を妨げる場合もあるので、常温で飲むのがおすすめです。
柑橘類の果汁入り炭酸水は「酸性」のため歯に注意
炭酸水は酸性なので、歯のエナメル質を溶かしてしまうのではないかと思われがちです。しかし、適量を飲む分には歯へのダメージはほとんどありません。
ただし、レモン炭酸水など柑橘系のフルーツ果汁入りの炭酸水を飲む場合は、注意が必要です。柑橘系のフルーツにはクエン酸が含まれるので、炭酸ガスと相まって酸性が強くなります。
そうなると、歯のエナメル質が溶けるリスクが高まります。レモン炭酸水などを飲む際は、短時間で飲み切り、口をすすいで口の中の酸性を弱めておくことが大事です。
また、飲み終えた後ですぐに歯磨きをすると、歯ブラシで歯のエナメル質が傷つきます。飲んだ後は30分以上空けてから歯磨きするようにしましょう。
炭酸水を飲んだ後はむくみに注意
炭酸水を飲んでから、体を動かさないで同じ姿勢を長時間とり続けると、逆に血流が悪化する可能性があります。体内の炭酸水がうまく体外に排出されず、留まることで足や顔などがむくみやすくなることがあります。
炭酸水を飲んだら、デスクワークや家事などの合間に少し体を動かすなど、体内に炭酸水が蓄積されないようにしましょう。また、塩分が含まれる炭酸水の場合も、含有量をチェックすることが大事です。
塩分のとりすぎもむくみの原因となるので、飲む量に注意しましょう。
「飲むタイミング」や「1 日の摂取量」も重要です
では、炭酸水を飲むベストなタイミングはいつなのでしょう。1日の摂取量についても見ていきます。
1日に飲む炭酸水の適量
炭酸水は体に良い効果をもたらすからといって、飲み過ぎると逆効果になる可能性があります。そのため適量を知り、1日の摂取量に注意しなければなりません。
一般的に大人の必要な水分量は1日約2.5リットルであり、まず食事から約1リットル摂取します。そして残りは、飲料から摂取することになります。
ただし、残り全てを炭酸水でカバーするのはきついので、1日の炭酸水摂取量は、約1リットルを目安にしてください。
炭酸水を飲むベストタイミング
1日分の炭酸水を1回で飲むと、胃腸に負担をかけることになるので、数回に分けて飲むと良いでしょう。炭酸水を飲むタイミングとしては、まず起床後がおすすめです。
なぜなら、睡眠中に不足した水分を補えるのと、朝に胃腸の働きを活性化させることで、朝食をとりやすくなるというメリットがあるからです。次に、食前や食事中にも飲みましょう。
食欲を抑えるので食べ過ぎを防ぐことができます。また、運動後や入浴後などもおすすめです。
発汗により失われた水分を補給し疲労物質を体外に排出してくれるので、疲労回復効果も期待できます。それぞれのタイミングで、コップ1杯から1杯半ほど飲むようにしてください。
(まとめ) 炭酸水を飲む効果・メリットとは?
炭酸水は体や肌に様々な効果をもたらすと言われています。血流を促して疲労物質を中和し、体外に排出し疲労を回復する効果が期待できます。
さらに、血流アップによる肩こりや冷えの緩和といった体の不調を和らげる作用や美肌にも効果的です。また、炭酸ガスが胃腸を刺激することで、消化を助けて腸の動きを活発化させるので、便秘解消にも効果をもたらします。
炭酸ガスを取り込むことで、胃腸が膨張し満腹感が得やすくなるので食欲を抑え、暴飲暴食を防ぐので、ダイエットにも良いとされています。炭酸水は飲み過ぎるとかえって胃腸の具合が悪くなるので、飲む量に注意しなければなりません。
炭酸水は1日約1リットルが適量であり、寝起きや食前、食事中、運動後や入浴後など数回に分けて飲むのが良いとされています。炭酸水を飲むことでメリットがたくさんありますので、活用してみましょう。




