ルイボスティーは、美肌効果やむくみ解消などのさまざまな効果が期待できます
周りでルイボスティーを飲んでいるという声を聞いたり、ルイボスティーの商品を見かけたりすると、ルイボスティーの効果が気になるかもしれません。話題になっているということは、何か健康や美容などの効果があるはずです。
この記事では、ルイボスティーの健康や美容効果についてまとめています。ルイボスティーとはどんなお茶なのかという基本のことから、どんな効果がありどんな飲み方をしたらいいのか、飲む場合の注意点はあるのかといった幅広い情報を紹介していますので、普段の飲み物選びの参考にしてください。
目次
ルイボスティーは「南アフリカのみで生育される植物が原産」
ルイボスティーとは、「ルイボス」というマメ科の植物の葉を発酵させたお茶のことです。ルイボスというハーブは、南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈周辺だけに自生しており、昼夜の寒暖差が激しい過酷な気候で育っています。
針葉樹のような葉で赤い枝を持ち、落葉する時に葉が茶褐色に変化します。ルイボスティーは緑茶や紅茶の原料とは異なっており、カフェインが含まれておらず渋みがありません。
近年では、グリーンルイボスティーという発酵前の茶葉も注目されています。グリーンルイボスティーには、抗酸化作用のあるフラボノイドが含まれており、通常のルイボスティーよりさっぱりとした味をしています。
「美肌効果」や「むくみ解消」「リラックス効果」が期待できる
ルイボスティーに含まれるポリフェノールの抗酸化物質やミネラルなどの働きにより、様々な健康面への効果が期待されています。多くの効果が期待できますが、代表的なものを4つ紹介します。
美肌効果
ルイボスティーに含まれる抗酸化物質「ポリフェノール」により、美肌効果が期待できます。抗酸化作用によって活性酸素を除去しやすくなり、シワやたるみの防止につながります。
活性酸素はストレス・喫煙・飲酒・加齢などが原因で増加しやすいと言われています。毎日の飲料としてルイボスティーを取り入れれば、抗酸化作用により若々しい肌を保ち、美容効果が得られるでしょう。
むくみ解消
ルイボスティーにはカリウムが含まれており、体内の塩分濃度を調節する働きが期待できます。毎日の食事で塩分を過剰に摂取していると、皮膚の下に水分が溜まってむくみが発生します。
ルイボスティーを飲んでカリウムを摂取すると、摂りすぎた塩分の排出に役立つとされています。カリウムは野菜や果物に多く含まれており、普段の生活でこれらの食品を食べる機会が少ない方は、ルイボスティーでカリウム摂取をしてみてください。
リラックス効果
ルイボスティーに含まれるマグネシウムは、神経の興奮を抑える働きが期待できます。日常生活で交感神経が働きなかなか寝付けない方にも、カフェインの含まれていないルイボスティーはおすすめです。
ノンカフェインのルイボスティーなら眠気を覚ます効果がないため、いつでも安心して飲めます。リラックス効果により緊張するシーンの前や、寝る前の水分補給にもルイボスティーは向いています。
生活習慣病の予防
ルイボスティーの抗酸化物質「ポリフェノール」を摂取することで、糖尿病・高血圧・動脈硬化などの生活習慣病予防になります。生活習慣病は遺伝・加齢・食生活の乱れ・ストレス・肥満などが原因ですが、抗酸化物質「ポリフェノール」によって、血糖値の上昇を抑える働きや、悪玉コレステロールの増加抑制効果、高血圧予防効果が期待できます。
1日の摂取量は「コップ2~3杯」を目安に
ルイボスティーの抗酸化作用を得るためやミネラル摂取として飲むなら、1日2~3杯が飲む量の目安です。ホットや水出しなどでも飲めますが、妊娠中は注意点があるため事前に確認しておきましょう。
1日2~3杯に分けて飲む
ルイボスティーはあくまでもお茶のため、一気に飲んでも健康や美容効果は得られません。1日コップ2~3杯を目安に、できるだけ毎日継続して飲むようにすると効果を実感しやすくなります。
基本は煮出す
ルイボスティーのミネラルは煮出すとお茶に流れ出やすくなります。また、抗酸化物質のフラボノイドも水出しより煮出したほうが抽出しやすくなります。
やかんにお水とルイボスティーの茶葉を入れて、お湯を数分程度沸かした状態で成分を抽出させてください。茶葉にお茶を注いだ時と比べて、ミネラルや抗酸化物質を抽出しやすくなります。
飲み過ぎによる問題
ルイボスティーのカリウムには利尿作用があるため、飲み過ぎるとトイレが近くなります。尿がたくさん出ると老廃物の排泄に役立つためトイレの回数が増えても問題はありませんが、トイレに行きにくい状況や就寝前にはルイボスティーの量を減らすといいでしょう。
人によっては、南国の飲み物であるルイボスティーの飲み過ぎで体が冷える場合もあります。体が冷えやすい時は、ルイボスティーをホットにするのがおすすめです。
また、ルイボスティーに含まれるマグネシウムは便を柔らかくする効果が期待できます。しかし、多く摂取しすぎるとお腹が緩くなります。人によっては吐き気を伴うことがあるため、便秘薬やサプリメントでマグネシウムを摂取している方は注意してください。
妊娠中の女性の飲み方
ルイボスティーに含まれるポリフェノールは妊娠中に過剰摂取すると、赤ちゃんに影響を及ぼす恐れがあるため注意しましょう。赤ちゃんの血管が詰まったり閉鎖したりするリスクがあるため、毎日大量のルイボスティーを飲むことは避けてください。
このような症例数自体は少なく学会で正式な発表には至っていませんが、心配な方はかかりつけの医師に相談するといいでしょう。ルイボスティーはカフェインが含まれておらず妊娠中でも飲めますが、ココアなどでポリフェノールの摂取量が多い方は、ルイボスティーを飲む量を調節したほうが安心です。
「ノンカフェイン」で水分補給にぴったりのお茶
ルイボスティーは、ミネラル成分が含まれているノンカフェインのお茶です。これらの特徴のあるお茶は、どのようなシーンや人におすすめなのか紹介します。
不老長寿のお茶として重宝されている
ルイボスティーの原産地である南アフリカでは、不老長寿のお茶として重宝されており、毎日のお茶として飲まれています。家庭はもちろんレストランでもルイボスティーが出てくることがあるくらいで、日常的なお茶として役立つでしょう。
ルイボスティーはカフェインが含まれていないため、子ども・お年寄りなど年齢を問わず飲めます。抗酸化物質やミネラルの摂取としても役立つお茶です。
汗をかく季節におすすめ
汗をかくと体内のミネラルも一緒に汗と一緒に流れ出てしまうため、ミネラルが含まれるルイボスティーは夏の飲み物にぴったりです。また、カリウムは利尿作用があり体の熱を冷ます効果も期待できるため、夏のお茶にルイボスティーが向いています。
カフェインが含まれているお茶は中毒性の恐れがありますが、ノンカフェインのルイボスティーなら量を気にせず喉が渇いたら好きなだけ飲んでも問題ありません。夏は汗をかいて水分補給量が多くなりやすいため、ノンカフェインのルイボスティーが向いていると言えます。
苦みや渋みが苦手な方に
ルイボスティーは、すっきりとした味わいで甘みもあります。緑茶やウーロン茶などの苦みを苦手とする方がいますが、ルイボスティーなら苦みや渋みが少なめで飲みやすくなっています。
妊娠中や授乳中の方に
ルイボスティーはカフェインが含まれておらず、妊娠中や授乳中でも安心して飲めるお茶です。過剰摂取には注意が必要ですが、お水とあわせてルイボスティーを飲めば量が多くなりすぎず、妊娠中や授乳中の方でも安心して飲めるでしょう。
たとえば、リラックスタイムの1杯をルイボスティーに変える方法や、妊娠中のむくみや便秘が気になる時だけ飲む方法でもルイボスティーが役立ちます。
(まとめ)ルイボスティーの効果とは?
ルイボスティーは、美肌効果やむくみ解消などのさまざまな効果が期待できます
ルイボスティーはスッキリとした飲み口に加え、さまざまな効果が期待できるとされており、とくに女性からの人気が高いお茶です。ルイボスティーに含まれる「カリウム」によるむくみ解消、「マグネシウム」によるリラックス効果をはじめ、「抗酸化作用」により美肌効果もあると言われています。
ただし、効果を早く実感したいからと言って、毎日大量に飲むことはおすすめできません。1日2~3杯を目安にして、継続して飲むようにしてください。飲み過ぎはお腹が緩くなる場合があるので、体調を見ながら飲む量を調整するようにしましょう。
- 厚生労働省「カリウム」
- 厚生労働省「マグネシウム」
- 総合南東北病院「ポリフェノールの力」
- 健康長寿ネット「抗酸化による老化防止の効果」
- 産科・婦人科うしじまクリニック「ルイボス茶、プルーンに気をつけよう! 取り過ぎは胎児に心不全の危険性」




