ウォーターサーバーはお水とお湯のボトルに分かれ、一定の温度でキープされています


ウォーターサーバーにボトルをセッティングすると、温水タンクと冷水タンクにお水が貯蔵されます。温水の場合は、電気ポットのような仕組みが内蔵されており、電流を流すことでお水を温めています。

冷水を作る方法は大きく分けて2種類です。ウォーターサーバーの品質を保つために、ボトルにも工夫が施されています。

ボトルにもワンウエイ式とガロン式の2種類があり、雑菌が繁殖しないような仕組みがあります。お子様にも安全な仕組みがあるので、導入の際にはいろいろなウォーターサーバー比較検討すると良いでしょう。

お湯になる仕組みは電気ポットと同じ仕組みです

ウォーターサーバーの最大の特徴が、お湯や冷たいお水がすぐにでる点です。しかしレバー一つでどのように出すのか知っている人は少ないでしょう。

基本的にウォーターサーバーの中には、タンクが2つ存在します。その2つのタンクにお水が溜められ、お湯と冷たいお水を作っています。

お湯になる仕組み

お湯を作る仕組みは、比較的単純で電気ポットと同様の仕組みがとられています。温水のタンクに金属棒を取り付けます。その棒に金属を流すことによって、金属を熱してお水をお湯に沸騰させる仕組みです。

省エネ機能が設定されているようなウォーターサーバーの場合、省エネ機能をオンにするとお湯の温度が下がります。再度温度を上げるときも同様に電気を流す仕組みで加熱を行います。

どのようなウォーターサーバーであれ、お湯を作る仕組みはほとんど変りません。

エコモード

ウォーターサーバーは、保温や保冷などのため常時電源を入れたままにしなければいけません。サーバー内は冷水タンクと温水タンクに分かれていて、水温が一定にキープされていますが、エコモード中には冷却機能や温水機能の設定温度が少し弱められます。

エコモード機能はウォーターサーバーを使わない時間帯の消費電力を抑えてくれる機能なので、通常時より7~10%の消費電力が抑えられ、電気代の節約につながります。

加熱機能・リヒート機能

ウォーターサーバーの温水は、金属棒に電気を通してお水を温めてから温水機能で保温しています。温水は約85度に保たれていますが、加熱機能・リヒート機能により保温されている温水をさらに高い温度まで加熱することが加納です。

熱めの飲み物を飲みたいときや調理に使うときなどに加熱ボタンを押すだけで、高温のお湯の利用ができます。電気ケトルなどでわざわざお湯を沸騰させる必要がなくなる、便利な機能です。

⇒ウォーターサーバーの消費電力に関する記事はこちら

冷たいお水を作る仕組みは2つの方式があります

冷たいお水を作る仕組みには、2つあります。

電子式

冷たいお水のタンクにペルチェと呼ばれる電気を通しやすい素材をセッティングします。そこに電気を通すことで、お水を冷たくすることができます。電子式の場合、消費電力が抑えられるといったメリットがあります。

しかしお水が冷たくなるまでに3時間程度要する、大容量は冷たくできないなどのデメリットもあるといわれています。そのためウォーターサーバーの容量が小さい場合に用いられることが多いです。

コンプレッサー式

コンプレッサーとは圧縮機を表します。冷たいお水のタンクに冷媒を装着し、タンク内のお水を循環させることによってお水の温度を下げる仕組みです。この仕組みを用いれば、30分程度にお水を冷却することができるといわれています。

さらに大容量でも冷ますことができる特徴があります。しかし消費電力が電子式と比較すると大きくなる点が最大のデメリットです。ただメーカーによる取り組みで、省エネ機能など備わってきています。そのため一概に高くなる訳ではありません。

ウォーターサーバーの各メーカーはホームページなどに消費電力の目安を記載しています。どの程度の消費電力なのか比較し、検討するようにしましょう。

消費電力はあくまで目安です。省エネ機能を上手く使うことによって電気代の費用を抑えられるため、消費電力だけでお得と思いすぎないようにしてください。

品質を保つためには宅配にも仕組みがあります


ウォーターサーバーには、本体以外にもボトルや配送方法によってもお水の品質を保つ工夫がされています。

ボトルによる違い

ウォーターサーバーのボトルは、使い捨てできるタイプと再利用するタイプに大きく分けることができます。まず使い捨てできるタイプは、ワンウエイ式などと呼ばれることがあります。

・ワンウエイ方式

ワンウエイ方式にはペット樹脂ボトルとウォーターパックが用いられています。ボトル自体が柔らかく、凹みやすいので、お水がなくなると徐々に潰れていく特徴があります。潰れることによって破棄しやすいメリットもありますが、ウォーターサーバーにセッティングしているときに空気がボトル内に入らないメリットもあります。

ボトル内に空気が入ってしまうと、空気中に含まれる菌の影響で細菌が増殖するといわれています。そのためワンウエイ式は、比較的衛生状態が保たれやすいともいえます。

・ガロン方式

一方で再利用するタイプはガロン方式といわれています。ガロン方式の場合、ボトルは硬く潰すことができません。この方式を用いるとゴミに出す必要はないメリットがあります。しかし空になった容器を保管しておくスペースが必要です。

ガロン方式の場合、ボトルのお水が減っていくと細菌が増殖する恐れがあります。しかし技術の進歩によって、空気中の細菌が入らないように特殊なフィルムを通す方法を用いているメーカーもあるといわれています。

宅配方法による違いとは?

ウォーターサーバーはお水のボトルを家まで配送してくれます。そのことによって、お水をスーパーやドラッグストアなどで購入する手間などを省くことができます。

宅配方法には、自社で宅配しているメーカーと他社に依頼し宅配しているメーカーがあります。自社での宅配の場合、メーカーと直接会話することができます。そのため気軽にウォーターサーバーについての相談がしやすいメリットがあります。

またお水のプロが配送しているため、配送中もお水の品質をしっかり保ってくれるため安心です。災害時にも配送の対応がしやすいなどといった特徴があります。

他社に依頼すると、不在時にはボトルを持って帰るため防犯につながるメリットがあります。しかし不備があっても、その場で対応して貰えない点はデメリットといえるでしょう。

どちらの方式が良いのかは、一概にいえません。生活スタイルなど自分が受けとりやすい方を選択するようにしてください。

「赤ちゃんやお子様の安全に配慮した仕組みがあります

ウォーターサーバーは、小さなお子様や赤ちゃんのいるご家庭にとって便利な仕組みが沢山あります。

チャイルドロック機能

ウォーターサーバーはレバー一つで熱いお湯がでるため、小さなお子様が誤って触れて火傷しないか心配になると思います。ウォーターサーバーの中には、誤って触れてもお湯がでないような仕組みが整っています。

一般的にチャイルドロックといわれており、ウォーターサーバー以外にもガスコンロや洗濯機などさまざまな家電に備わっている機能です。チャイルドロックをかけることで、火傷を予防する効果が期待できます。

ただしメーカーによっては、ロックの外し方やかけ方が異なります。実際使うときに、すぐに外せないと不便性を感じる恐れがあります。どのようなロックの仕方なのか、しっかり把握しておくようにしましょう。

自動クリーン機能

お子様のいるご家庭にとって、衛生面に気を使っている人は多くいます。ウォーターサーバーの中には、自動でウォーターサーバーの内部をクリーニングしている機能があります。

ウォーターサーバーのタンク内に熱湯を循環させ、熱湯消毒を行う仕組みです。そのことで細菌の増殖を予防し、お水の停留を解消させる効果が期待できます。熱湯を循環させる仕組み以外にも、紫外線を照射することにより除菌を行う仕組みもあります。

調乳に最適な温度

調乳を行うためには、70度以上で粉ミルクを溶く必要があるといわれています。それは粉ミルクは無菌ではないからです。粉ミルクには、サカザキ菌などが含まれています。サカザキ菌などは70度以上で死滅するといわれています。

そのため調乳には70度以上、できれば80度程度のお湯が望ましいです。ウォーターサーバーは、90度程度の温かいお湯を出すことができます。

ウォーターサーバーは、調乳に最適といえるでしょう。さらに冷たいお水で人肌に調節すれば、時間をかけずにお子様にミルクを与えることができます。

⇒ウォーターサーバーの選び方に関する記事はこちら

ウォーターサーバーのお水にも種類があります


ウォーターサーバーには、メーカーによって仕組みなどがさまざまです。省エネ機能などが付いているものもあるため、自分が必要な機能や仕組みが備わっているか確認するようにしましょう。

ウォーターサーバーにはお水の種類も豊富です。

天然水

採水地から汲み上げられたお水のことです。天然水の中には、自然にミネラルが多く含まれているお水もあります。

RO水

RO膜と呼ばれる特殊なフィルターを通したお水のことです。特殊なフィルターを通すことで、ミネラルや微生物などの多くの物質を除去することができます。

ただRO水の中には、ミネラルをあとから調合しているものもあります。そのためRO水だからといって、純度の高いお水と思わないように注意してください。

小さなお子様や高齢者、病気を患っている人などは、身体に負担がかからないようにミネラルが含まれないお水を選択するようにしましょう。

⇒ウォーターサーバーのお水の種類に関する記事はこちら

(まとめ)ウォーターサーバーの仕組みってどうなっているの?

ウォーターサーバーはお水とお湯のボトルに分かれ、一定の温度でキープされています

ウォーターサーバーは温水と冷水が利用できます。サーバーのお湯は、電気ポットと同じように金属棒に電気を流して加熱、約85℃に保温する仕組みです。

ウォーターサーバーでより高温のお湯を使用したい場合には、加熱機能が付いている機種が適しています。また、冷水を作る仕組みには、ペルチェに電気を通して冷やす電子式と、タンクに冷媒を装着するコンプレッサー式の2種類があります。

保温、保冷には消費電力がかかりますが、エコモード機能を利用すると節電効果も得られるでしょう。小さなお子様がいるご家庭でも安心のチャイルドロック機能、衛生な環境を保つ自動クリーン機能など、さまざまな仕組みにより便利においしいお水が飲めるようになっています。

【この記事の執筆】

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ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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