ごぼうに含まれる水溶性食物繊維により、便秘解消に効果があると言われています

便秘解消にはごぼう茶を飲むといいの?デメリットは?ごぼう茶の効果が知りたい!など、ごぼう茶の効果が気になるという方もいるかもしれません。ごぼう茶とは細かく切ったごぼうを乾燥させて作ったお茶のことです。
ごぼう茶には食物繊維のイヌリンが含まれているので、便秘のときに気になる腸内環境の改善に役立ちます。他にも界面活性作用のあるサポニンや抗酸化作用のあるポリフェノールなどが含まれ、免疫力アップや生活習慣病の予防、冷え性の改善など様々な効果があると言われています。
ごぼう茶は、急須に熱湯を注いで作ったり、小さな鍋で煮出して作ったりなど好みの方法で淹れることができます。摂取方法を守れば大きなデメリットはないので、便秘がちの方は一度試してみると良いでしょう。
目次
ごぼう茶とは、ごぼうを乾燥・焙煎させたお茶のことです
ごぼう茶とは、ごぼうを細かく切り、乾燥させてから焙煎して作られたハーブティーです。甘みがあり香ばしい香りをしているので、その飲みやすさからも人気があります。
ノンカフェイン
ごぼう茶は野菜のごぼうから作られているお茶で、ごぼうは中国では薬草とされていた身体に良い食べ物です。ごぼうから作られたごぼう茶にはコーヒーや緑茶などのようにカフェインが入っていないため、カフェインの苦手な方や妊娠中でも安心して飲めます。
美容・健康への効果
ごぼう茶には、便秘解消以外にもアンチエイジングやダイエット効果などがあると言われています。近年では飲むだけで手軽に美しくなれる、美容と健康に様々な効果があると注目を集めています。
水溶性食物繊維「イヌリン」が便秘解消に効果があると言われています
ごぼうには、水溶性食物繊維のイヌリンが含まれています。ごぼう茶に期待できる便秘解消効果は、水溶性食物繊維のイヌリンの働きが大きいと言えるでしょう。
水溶性食物繊維
食物繊維には種類が2つあり、水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維です。不溶性食物繊維は水分を吸収して便のかさを増やし、大腸を刺激して排便を促す働きがあります。
対して水溶性食物繊維は水に溶けやすく、硬い便を軟らかくするため、便秘解消に役立つとされています。
イヌリン
イヌリンは、水分を吸収してゼリー状になり、小腸での糖分吸収を抑える働きがあります。小腸で吸収分解されずに大腸まで届き、腸内環境を整える善玉菌のエサになるため、腸の調子を整えます。
イヌリンには、余分な水分を体外へ排出する効果もあるとされているので、むくみの改善にも 適しているでしょう。
ごぼう茶には糖の吸収を抑える「ポリフェノール」も含まれています
ごぼう茶にはカフェインが含まれることなく、水溶性食物繊維以外にもポリフェノールやサポニンなど美容と健康に良い成分が含まれています。これらの栄養素には糖の吸収を抑える働きがあるため、ダイエット時にも適したお茶と言えるでしょう。
ポリフェノール
ポリフェノールは、5,000種類以上あるとされる植物の色素や苦味の成分です。ごぼうには、ポリフェノールの一種とされる「タンニン」、「クロロゲン酸」、「アルクチゲニン」が含まれています。
ポリフェノールの特徴は強い抗酸化作用です。身体の細胞をさび付かせてエイジングの原因となる活性酸素の働きを抑える働きがあるとされています。
サポニン
配糖体も呼ばれるサポニンは、水と油を混ぜる界面活性作用を持つ物質です。小腸で吸収されたブドウ糖が脂肪酸と合わさるのを防ぐため、脂肪が蓄積される予防になります。
サポニンには、リンパ球の1種「ナチュラルキラー細胞」を活性化する働きがあるため、免疫力がアップしてウイルスや細菌に強くなるとされています。サポニンを多く含む食品としてあげられるのが、マメ科の植物や高麗人参、ごぼうの皮などです。
「ダイエット効果」や「アンチエイジング効果」も期待できます
便秘解消以外にも、ごぼう茶にはダイエット効果やアンチエイジング効果など、女性におすすめの様々な効果・効能があると言われています。また、免疫力アップ、病気の予防などの健康に良い効果も得られるでしょう。
美肌・アンチエイジング
ごぼう茶に含まれているサポニンが持つ強力な抗酸化作用は、酸化による老化を防ぐため、若々しい状態を維持できるとされています。ごぼう茶のサポニンは、コレステロールや脂肪を吸着する働きがあります。
サポニンが身体の内側から皮脂の過剰な分泌を防ぐことから、毛穴が目立ちにくくなるなどの美肌にも効果的です。
むくみ改善
水溶性食物繊維のイヌリンには、体内の余分の水分を吸収して体外への排出を促す働きもあります。ごぼう茶には利尿作用の高いカリウムも含まれているため、不要な水分が体外へ排出されてむくみの改善に役立つでしょう。
動脈硬化・糖尿病の予防
イヌリンの体内の老廃物や不要な栄養を吸着して排出する働きにより、余分な栄養の吸収を防いで脂肪の蓄積を予防します。サポニンには、動脈硬化や糖尿病、肥満を予防するアディポネクチンの分泌を促進する働きもあるとされています。
気になる肥満を防ぎながら病気の予防にも役立つなど、メリットの多いお茶とされているのが、ごぼう茶なのです。
デメリットや副作用の心配はある?
デメリットとまでは言えませんが、ごぼう茶はごぼうと同じく食物繊維を含む食品です。そのため多量に摂取すると、腹痛や下痢をひき起こす場合があります。初めてごぼう茶を飲む場合や、体調が優れない時などはとくに注意して飲みましょう。
市販のごぼう茶の成分や配合はそれぞれ異なりますので、食物アレルギーのある方は必ず原材料を確認して、該当成分がある場合には飲用をお控えください。
またごぼう茶に含まれる「アルギニン」には、女性ホルモンの分泌を促進させる作用があるとされています。女性ホルモンと関わりのある病気の方は医師にご相談の上、摂取するようにしましょう。
ごぼう茶を美味しく飲むオススメの飲み方
ごぼう茶の飲み方には、急須で淹れる方法と鍋で煮出す方法、水出しといった方法があります。それぞれどのような飲み方なのか、その方法と特徴を紹介していきます。
急須
1.ごぼう茶をティースプーン2杯ほど急須に入れ、熱湯を入れます。
2.約3分待ち、湯のみに注ぎます。
鍋
1.鍋に約300mlの水を入れ、ごぼう茶をティースプーンで約2杯入れ、鍋を火にかけます。
2.沸騰したら、色味が出るまで弱火にかけます。
水出し
1.ごぼう茶をだしパックに入れて水の入ったお茶ポットなどに入れ、冷蔵庫で冷やします。(約1000mlにスプーン7~9杯ほど)
2.半日ほど冷やすとアイスごぼう茶が完成します。
ティーパック入り
1.ティーパック(約3g)を耐熱の容器に入れて熱湯を500~1000ml注ぎます。
2.お茶の色が出てきたら、お好みでティーパックを取り出します。
一度にごぼう茶をまとめて作っておきたいときには、ティーパック入りを使ったり水出しタイプを使ったりするのがおすすめです。
(まとめ)ごぼう茶の効果とは?デメリットはある?
ごぼうに含まれる水溶性食物繊維により、便秘解消に効果があると言われています
ごぼう茶は、水溶性食物繊維イヌリンを含んでいるため便秘を解消させる働きがあると言われています。また水溶性食物繊維以外に、ポリフェノールやサポニンなどの美容と健康に良い成分も含んでいます。
ごぼう茶に含まれている様々な栄養素により、便秘解消やむくみの改善、若返り・アンチエイジング、ダイエット効果、動脈硬化の予防など幅広い効果が得られるでしょう。ごぼう茶には便秘解消はもちろん、美容や健康に良いいろいろな効果が期待できます。
<参考文献>
- 株式会社 明治「イヌリンとは?」
- わかさの秘密「サポニン」
- 東洋大学「『ポリフェノール』とは?医学博士に聞く、体にもたらす効果と正しい摂取方法」
- 健康長寿ネット「食物繊維の働きと1日の摂取量」
- 大塚製薬「食物繊維の分類と特性」




