お肌のターンオーバーを整えることで、ニキビ改善や美肌効果が期待できます
きれいな肌になるためには寝る前にお水を飲むといい?寝る前にお水を飲むと美肌になる?など、ニキビが気になるお肌の改善に、夜お水を飲むのが本当に効果的なのかと知りたいという方もいるかもしれません。夜寝る前にお水を飲むと、本当に肌が美しくなるものなのでしょうか。
この記事では、夜寝る前にお水を飲むメリットやお水の飲み方のポイント、お肌が美しくなるために取り入れたい生活習慣などについて紹介します。ニキビ対策のためにどんなことをすればいいか、ぜひ参考にしてみてください。
目次
水分不足がニキビの原因となっている可能性があります
現在では新型コロナウイルスの影響でマスクをつけっぱなしの生活が一般的になり、ニキビが出やすくなったなど、肌トラブルに悩む人が増加しています。肌トラブルの改善になぜお水が関係するのか、必要な水分量はどのくらいなのかをみていきましょう。
水分の働き
人間の身体は約70%が水分でできています。水分は筋肉や皮膚、骨など体内の細胞一つひとつや血液などに含まれ、栄養素や酸素、老廃物などを運ぶ働きをしています。
体内の水分が不足した場合、血流が滞って代謝が悪くなり、必要な栄養素を細胞まで充分に届けることができません。
水の美肌効果
体内の水分量が不足すると、肌細胞内の水分も不足して肌の潤いがなくなるとされています。肌の潤いが不足するとターンオーバーが乱れて、ニキビや毛穴づまり、しわなど、様々な肌トラブルの原因になりやすいでしょう。
さらに、ニキビは、肌のPH、水分量、皮脂量のバランスが崩れるとできやすくなります。特に皮脂量が多く水分量が少ないのが鼻や顎なので、鼻や顎にはニキビができやすいのです。
逆に目元は水分量が多いため、ニキビができにくい場所とされています。
1日に必要な水分量
1日に必要な水分量は年齢や性別などにより異なりますが、成人の場合は2.3リットル程度と言われています。通常の生活を送っていると、汗、呼吸などで1リットル程度、尿などの排泄物で約1.3リットルの水分が失われています。
毎日約2.3リットルの水分が体内から失われているため、不足する量を水分補給により補うことが必要です。
お水で新陳代謝を促して肌トラブルの解消につなげましょう
お水を飲んで体内の水分不足が解消されると、肌トラブルの原因になる代謝が改善されます。お水を飲んで不足している水分を補給することで代謝がアップして、美肌効果も期待できます。
ターンオーバーを整える
肌細胞は、肌の奥の真皮で新しく作られて成長しながら外側に移動し、作られてから28日後に角質層から剥がれて新しい肌に変わります。肌細胞が生まれてから排出されるまでの肌細胞が成長する過程はターンオーバーといい、ターンオーバーが乱れてしまうと肌のキメが整わず、美しい肌を維持できません。
肌細胞に栄養を届けてターンオーバーを正常に行うため、充分な水分補給で新陳代謝を高めましょう。
肌のバリア機能
肌の水分量がある場合、 肌に潤いやハリがあり、外部からの刺激を防ぐバリア機能が働いている状態と言えます。体内の水分不足により肌の水分が減少すると、肌は乾燥して刺激に弱く荒れやすい状態です。
また、肌のターンオーバーは肌のバリア機能にも関係しているため、水分不足でターンオーバーのサイクルが乱れることにより、肌細胞の成長に悪影響を及ぼします。ターンオーバーの乱れによっても乾燥肌になりやすいため、肌荒れが生じやすいと言われています。
デトックス効果
肌の水分量が低下した状態では、肌細胞から老廃物の排出がスムーズに行われません。肌を美しく保つためには、汗などで失われていく水分をこまめに補給して新陳代謝をアップさせることが大切です。
新陳代謝を上げて細胞内の老廃物の排出を高め、美肌を目指しましょう。
コップ一杯の水を1日8~10回に分けて飲むのが正しい水分補給です
水分補給の方法に気をつけると、よりニキビや肌荒れの改善につながります。成人の場合、毎日2.3リットル程度の水分補給が必要と言われているので、体内の水分が不足しないように意識して水分を摂ることがおすすめです。
ただし、普段の食事からも水分は補給できているため、毎日2.3リットルのお水を飲む必要はありません。一般的に食事から摂れる水分量は、約1リットルとされています。
1日の必要量約2.3リットルから約1リットルを差し引いて、1.3リットル程のお水を飲むと充分に水分補給できるでしょう。
お水の飲み方
1日で2.3リットルの水分補給が必要とはいえ、一度に大量のお水をまとめて飲んだとしても、内臓に負担がかかり体内に全ての水分が吸収されることはありません。正しく身体に水分を補給するためには、一度に吸収できる量を複数回に分けて飲むことが大切です。
一度に体内へ吸収できるお水の量は1.5~2ミリリットル程度と言われています。1.5~2ミリリットルは大体コップ1杯分なので、一度にコップ一杯のお水を1日に8~10回に分けて飲むと正しく水分補給が行えます。
飲むタイミング
お水を飲むおすすめのタイミングは、「起床後」「就寝前」「食間」「入浴前後」「運動前後」などです。寝ている間や汗をかいたときなど、体内の水分が不足しやすいときにお水を飲むと、効率よく水分を吸収することができます。
お水は、常温に近い温度が体内にスムーズに吸収されやすくなります。お水が身体の中に行き渡るまで1ヶ月以上お水を飲む習慣を続けると、徐々に変化が現れるでしょう。
食生活の乱れや睡眠不足の改善も美肌へ欠かせないポイントです
マスクによる肌疲れで生じやすいニキビを改善して美肌に近づくには、食生活や睡眠、スキンケアに注意することも大切です。水分補給と共に美肌に良い生活習慣を身につけて、きれいな肌を目指しましょう。
食生活
ニキビ改善のためには、1日3回バランス良く栄養成分が含まれている食事を摂る必要があります。肌細胞の材料になるたんぱく質、新陳代謝を促し皮脂分泌を正常に保つビタミンB群、肌のターンオーバーを整えるビタミンC、血行促進に良いビタミンE、便秘解消におすすめの食物繊維など、美肌に良い栄養成分を含む食べ物を多めに摂取するようにしてください。
睡眠
新しい肌細胞は睡眠中に作られると言われています。ニキビができて荒れた肌が新しく生まれ変わるには、睡眠不足にならないようによく睡眠を取りましょう。
洗顔
肌についた汚れなども肌荒れの原因になります。肌の汚れや余分な皮脂を落とすためには、正しい洗顔方法で洗顔することが大切です。
洗顔前にクレンジングでメイクを落としてから、低刺激の洗顔料をよく泡立てます。たっぷりの泡で優しく顔を洗い、しっかりとすすぐと、肌を傷つけずきれいに洗顔できます。
スキンケア
洗顔後は、肌の保湿ケアをしっかり行ってください。ニキビ肌はお肌の乾燥によるバリア機能の低下で悪化する場合があるので、低刺激かつ油分の少ないスキンケア化粧品を選びます。
洗顔後の乾燥しやすい肌に丁寧な保湿ケアを行うと、美しい肌に近づけるでしょう。
(まとめ)寝る前にお水を飲むとニキビ改善に効果があるって本当?
お肌のターンオーバーを整えることで、ニキビ改善や美肌効果が期待できます
人間の体は約70%が水分でできているとされるため、体内の水分が不足すると様々な体調不良の原因になります。水分不足は新陳代謝を悪化させるため、ニキビなどの肌荒れにもつながります。
普段の生活でも体内の水分は汗や尿などで1日に約2.3リットルも減少しているため、水分不足にならないようこまめに水分補給を行わなければなりません。水分補給に加え食生活、睡眠、洗顔、スキンケアなどに気をつけることで、ニキビのないきれいな肌を目指せるでしょう。




