たくさん汗をかいているときは脱水症状の恐れがあるため、一度起こして水分補給をさせると安心です

子供が寝てる時は、起こしてでも水分補給をさせたほうがいいどうかは迷うかもしれません。とくに夏は熱中症のリスクがあるため、子供の水分補給には少し神経質になるものでしょう。

この記事では、子供が寝ている時の水分補給のポイントをまとめています。熱中症・発熱・嘔吐・下痢のケースで適切な水分補給ができるよう情報をまとめましたので、子供の脱水が気になる方は参考にしてください。

熱中症の予防には「睡眠前にコップ1杯のお水を」

睡眠前にコップ1杯のお水を飲ませる

寝ている時は、一晩で150~200mlの水分が失われているため、熱中症対策として寝る前にコップ1杯のお水を子供に飲ませましょう。

子供が寝ている時に汗をかいていなくても、このくらいの水分を補給しておく必要があります。

状況に合わせて寝ている時も飲ませる

寝ている時の気温が高く、子供がびっしょりと汗をかいているようなら、夜中に1回起こしてコップ1杯のお水を飲ませると安心です。乳幼児は摂取した水分がすぐに尿として排出されるため、夜中に水分不足になっていることがあります。

夜中赤ちゃんに授乳をしているなら、母乳やミルクまたは湯冷ましを飲ませても水分補給になります。ミルクを卒業した年齢では、寝ている時に虫歯にならないようスポーツドリンクではなく、お水がおすすめです。

24時間は注意が必要

熱中症のリスクは、体から水分と塩分が減少してから24時間は注意が必要です。前日の夜中に子供がたくさん汗をかいてしまい脱水になると、日中にも影響が及ぶ恐れがあるため気をつけてください。

子供の体調が悪い時は、寝ている時に汗をかいており水分不足になっている可能性があります。気が付いた時点で子供にお水と塩分を補給させて、様子を見るようにしましょう。

発熱時には「汗で失われた水分と電解質を補給する」

子供が発熱している時は、通常の水分補給とは異なります。大人よりも脱水症状になりやすいため、何を飲ませたらいいのか、どのような水分補給が必要なのか覚えておきましょう。

発熱時はイオン飲料やリンゴジュースがおすすめ

熱が出ると体温が上がり、子供は見えない汗をたくさんかいています。普段よりも脱水になりやすいため、イオン飲料やビタミンを補給できるリンゴジュースを少しずつ飲ませるようにしましょう。

汗と一緒に電解質が失われており、発熱時には電解質と糖分を摂取させる必要があります。電解質とは塩分のことで、糖分と一緒に摂取することで吸収が高まります。イオン飲料は食事をまったく食べられない時のみ与えてください。

食事が十分食べられるなら食事から水分と塩分が摂取できているため、イオン飲料は不要です。麦茶やお水で水分補給をさせても構いません。また、イオン飲料は糖分が含まれているため、心配になり薄めたほうがいいか悩むことがありますが、薄めると塩分量が足りなくなることから薄めなくて大丈夫です。

手元にイオン飲料がない時は、1リットルのぬるま湯に砂糖大さじ4杯と食塩小さじ半分を入れたもので代用が可能で、お水や麦茶しか飲まない時は塩ひとつまみを入れて飲ませましょう。

発熱時は好きなだけ飲ませる

発熱時は、好きなだけ飲ませても大丈夫です。水分摂取を嫌がる時は無理にでも飲ませたほうがよいため、氷・シャーベット・ゼリーなどで水分を与えてみましょう。

水分補給ができなくても、果物からでも水分やビタミンを摂取できます。いつもより長く寝る時は脱水になりやすいため、途中で起こして水分補給をさせてください。

発熱時に水分摂取できなければ受診する

尿の量が少ない、唇が渇いて涙が出ない時は、脱水になっています。子供がぐったりとして水分補給ができないなら、病院を受診してください。

また、何度も吐いて下痢がある時も、脱水になりやすくなります。37.5度から発熱だといえますが、解熱剤を飲んでいても夕方以降に熱が高くなる傾向にあるため、こまめに熱を測って41度以上の熱があれば早めに受診してください。

急に38度以上の熱が出ると、熱性けいれんが起きる場合があります。熱性けいれんとは、乳児から5歳くらいまでの子供に意識障害やけいれんが起こることです。

対処方法は、吐いたもので窒息しないよう子供の体を横にして、けいれんが落ち着いてからかかりつけ医や救急外来などの医療機関を受診しましょう

嘔吐・下痢がある時には「経口補水液がオススメ」

子供の発熱時には、嘔吐や下痢をしていることがあります。どちらも体内から水分を多く失うため、次に紹介する水分補給をしましょう。

経口補水液がおすすめ

経口補水液とは、ナトリウムやカリウムが入った電解質の飲み物のことです。体内の水分バランスに近いため、お水や麦茶と比べて経口補水液は、体への吸収率を高めることができます。

似たような飲み物として、スポーツドリンクやイオン飲料があります。どちらも真水より体への吸収率が高いのですが、経口補水液と比べて電解質の量は足りていません。

子供の発熱時に嘔吐や下痢があるといつも以上に脱水になりやすいため、経口補水液での水分補給が最も適しています。市販の経口補水液は、ドラッグストアや調剤薬局で探してみてください。

ゆっくりと少しずつ飲ませる

発熱で下痢がある時は、腸の働きが低下しており、水分の吸収率が悪くなっています。一度に多くの水分を飲ませても吸収できないため、ゆっくりと少しずつ飲ませてください。

嘔吐した時は固形物や水分を受け付けないことがあります。1~2時間経ってからスプーン1杯の水分補給から始めて、15分おきに水分補給をさせるようにしましょう。

1時間くらい少量の水分補給をさせて問題ないようなら、1回の量を増やします。嘔吐や下痢で水分補給がしにくくてもすぐに点滴の必要はなく、家庭で少しずつ水分補給させると子供にも負担がありません。

子供が吐いても一晩で数回程度のケースで、吐いた後に顔色がよければ様子を見て大丈夫です。ただし、吐く回数が多い時や同時に下痢の症状があるなら、一晩なら問題はないため翌朝かかりつけの病院を受診するとよいでしょう。

子供は「脱水症状になりやすいことに注意」

子供にはもともと、大人に比べて脱水症状になりやすい理由があります。どのような症状が出たら脱水なのかの目安と、脱水時の対処法を紹介します。

子供が脱水になりやすい理由

子供は大人より体内の水分量が多いこと、体の機能が未発達であることから、脱水症状になりやすいといえます。また、子供は新陳代謝が活発で、免疫力が不十分なためウイルスによる風邪で嘔吐や下痢を起こしやすい理由もあります。

脱水時の症状

脱水が始まると、尿の量が少なくなり、おしっこの色が濃くなります。中程度の脱水になると、粘膜が渇いて涙が少なくなり、興奮する場合や、うとうとするようになるでしょう。

重度の脱水になると脈が速くなり、血圧が低下するため、命の危険性があります。手足への血流が悪くなるため、手足が著しく冷たくなったら、急いで対処してください。

脱水時の対処法

軽い脱水であれば、お水を飲めば回復します。または、経口補水液で水分とミネラルを補給すると、すぐに脱水は回復するでしょう。

いつもと違った様子が見られる時や、水分がまったく摂れずぐったりしているようなら、速やかに医療機関を受診してください。

(まとめ)子供が体調不良で寝ている時の水分補給はどうする?

たくさん汗をかいているときは脱水症状の恐れがあるため、一度起こして水分補給をさせると安心です

子供が寝ている時は、汗をかいていないかよく確かめましょう。とくに室温が高くなりやすい夏は、熱中症に注意が必要のため、寝る前にコップ1杯の水分補給をさせましょう。

発熱時や嘔吐・下痢がある時など、子供の状況に合わせた水分補給の方法を心がけることがポイントです。

【この記事の執筆】

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ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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