乳児が水分をとらないときは、原因を考えることが大切です
乳児が水分をとらないからと言って、焦る必要はありません。それは母乳などを飲んでいれば、問題がないと言われているからです。
水分をとらない場合、何が原因なのかを考えるようにしましょう。たとえば母乳によって、お腹が満たされているかもしれません。
水分を与える場合には、スプーンを使う・清潔なガーゼを使用するなど、与え方に工夫するようにしましょう。また水分の種類を変えるなどしてみましょう。
それでもとらない場合は、医療機関を受診してください。
お腹が満たされていると、水分をとらない場合もあります
乳児が水分をとらなくても、母乳を飲めていれば焦る必要はないと言われています。それは母乳が必要な水分を補ってくれる役割があるからです。
そのため離乳食開始前には、多くの水分をとる必要はありません。しかし普段からとっているのに、急にとらないと不安になりますよね。
乳児が水分をとらない原因は、さまざまあります。
母乳をたっぷり飲んでいる場合、お腹がいっぱいになっている可能性があります。お腹が母乳で満たされていれば、水分を欲することはありません。
そのため乳児も水分を拒否する可能性があります。
味がついたものを最初から与えてしまうと、味が薄いお水やお茶はとらなくなる恐れがあります。乳児の場合、甘いものを好む傾向が強いと言われています。
また苦みなどは防衛反応によって拒否しやすくなります。
完全母乳の場合、ほ乳瓶などの乳首をどうやって飲んだらよいかわからない可能性もあります。飲み方がわからないので、飲みたくても飲めません。
活気もなく、声かけに対しても反応がないなどの場合、何らかの病気を発症している恐れがあります。そうなると水分をとりたくても、とれる状況ではありません。
まずはどの原因で水分をとらないのか考えてください。原因にあった対処をすることが大切になってきます。
水分の与え方や種類を工夫するようにしましょう
乳児の水分は、まず味が薄いものから開始しましょう。味が濃いものから与えてしまうと、無味のお水などは飲んでくれなくなる可能性があります。
できる限りお水やお水で薄くしたお茶などを与えるようにしましょう。
ほ乳瓶の乳首は、月齢によって硬さや大きさなどが違います。またメーカーによっても飲みやすさが変わるため、乳児にあったものを選ぶようにしましょう。
5ヶ月頃であればスパウト、9ヶ月頃であればストローなどがいいと言われています。ただ発育の状態は、それぞれ違うため状況に応じて選ぶようにしてください。
どうしても飲めない場合は、スプーンやガーゼなどを使用しても構いません。またコップから直接飲むようにしても大丈夫です。
ただしとりすぎには注意するようにしてください。
「カンパイ」などと言って、楽しそうに一緒に飲むようにしてください。親がおいしそうに飲むことで、安心して飲むようになる場合があります。
水分をとらないときに、ムリに飲ませようとすると乳児は水分補給自体が嫌になってきます。楽しさを教えることで、積極的に水分をとれるようになります。
ほかにも好きなキャラクターのコップを使うなど、乳児の性格などに合わせて工夫するようにしましょう。ただし焦る必要はないため、とらなくてもイライラしないようにしてください。
乳児のペースに合わせて進めていきましょう。
いつでも飲めるようにお水をそばにおきましょう
乳児は、自分からお水を飲みたいとは言いません。そのためできるだけ乳児のそばにお水を置いておくことが大切になります。
乳児が目の届く範囲におくことで、自然と手を伸ばすようになります。いつでも飲める環境を作るようにしましょう。
乳児の成長スピードは、それぞれ違います。そのため周りの乳児がしっかり水分をとっているからと言って、気にする必要はありません。
ムリに飲まそうとすると、さらに拒否反応が強くなる場合もあります。その子に合わせて、飲みたいときに水分を与えるようにしましょう。
ただ皮膚が乾燥している、涙がでないなどの症状がある場合は、体内の水分が少なくなっている可能性もあります。その場合には、病院受診を行い、全身の状態を診てもらうようにしましょう。
(まとめ)乳児が水分をとらないとき、どうしたらよいの?
母乳などを飲んでいれば、水分をとらなくても焦る必要はありません。水分をとらない原因は、喉が渇いていない可能性もあります。
ガーゼを使用する、水分の種類を変えるなど工夫するようにしましょう。全くとらない場合には、医療機関を受診してください。
母乳には栄養や水分を補う役割があります。乳児が水分をとらない原因はさまざまあります。
味やほ乳瓶の形状によって飲まない可能性もあります。原因に合わせて対処するようにしましょう。
お水や薄めたお茶など味が薄いものから飲むようにしましょう。乳児が飲みやすい形の乳首を選びましょう。
飲む時間を楽しめるように、親も一緒に飲みましょう。乳児のペースに合わせて、焦らずに進めましょう。
乳児の目が届く範囲に水分をおくようにしましょう。飲みたくなったら、自然と手を伸ばすようになります。
周りの乳児と比べないようにしてください。涙がでないなどの症状がある場合は、病院受診しましょう。