めかぶのぬるぬる成分であるフコイダンが、便秘にも効果的に作用してくれます

めかぶといえば、どのような特徴が印象的でしょうか。やはり多くの人が、ぬるぬるの食感をイメージすることでしょう。
そしてこのぬるぬるこそが、便秘にも効果的に作用してくれます。便秘解消に適した成分としては、繊維質が一般的でしょう。
ですがめかぶは、そうでないにもかかわらず滞った便通を後押ししてくれます。メカニズムを理解して、進んでめかぶをレシピに取り入れてみてください。
目次
めかぶの食物繊維が便通を後押しします
めかぶと食物繊維が結びつく人は多くないのではないでしょうか。
むしろめかぶは、一般的な繊維質が特徴的な食材とは少し違った印象です。柔らかくぬるぬるとしており、スムーズに食べられます。
実はそんなめかぶも、食物繊維が豊富な食材に違いありません。この食物繊維こそが、出にくくなった便の排出に役立ってくれるのです。
めかぶは、海藻の一種で、カロリーがほとんどなく、ダイエット中でも積極的に取り入れやすい食材でもあるでしょう。
加えて便秘にも効果的となれば、魅力を感じられてならないといったところですが、めかぶばかり食べるのもおすすめできません。
めかぶの性質を詳しく理解して、有効に活用してみましょう。
めかぶのぬるぬるの正体とは
めかぶをはじめとした海藻類には、多い少ないはあるものの、ほとんどにぬめりけが感じられることでしょう。これには、もちろん理由があります。
海藻が生息する海水には、高い塩分が含まれています。さらに、常に波の衝撃も加わっていることでしょう。
ぬめりは、これらから身を守るため身にまとっているのです。成分としては、海藻多糖類という特有の糖類に分類されます。
そんな海藻多糖類を人間が食べても、ほとんど意味はありません。消化・分解する酵素をもちあわせていないので、ただ体内を通過するだけとなってしまうのです。
ですが、それによりぬるぬる状態のまま腸に届けられるというのも実際のところです。この性質により、めかぶのぬるぬるは水溶性食物繊維として役立てることが可能となります。
つまり、めかぶは繊維質な印象でないものの、事実食物繊維豊富な食材のひとつに分類することができるのです。便秘対策に効果的な食材のひとつに、他なりません。
めかぶの栄養成分「フコイダン」と「アルギン酸」
めかぶの栄養を語るとき、不溶性食物繊維と並んでもうひとつ外せないものがあります。それはフコイダンです。
主に、昆布やもずく、わかめなど海藻全般に含まれています。これは、海藻自身が傷ついたときの修復や、乾燥から身を守るために含有している成分です。
そのため、人間が摂取しても高い健康効果が期待できます。主には、血中コレステロールの低下や血圧抑制、血液さらさら効果、免疫作用、さらには抗がん作用にまでつながるといわれています。
もちろん、血液は全身に流れており、便を運ぶ腸もまた例外ではありません。そのため、フコイダンもまた便秘解消に役立っている成分といえるでしょう。
アルギン酸
アルギン酸はめかぶのぬるぬるの元となっている成分です。アルギン酸には、胃腸の調子を整えて便を柔らかくする働きがあるといわれています。
便が柔らかくなるため、排便が促されて便秘を改善できるでしょう。アルギン酸に含まれている「カリウム」には体内の塩分を吸着して排出する働きがあります。
それにより血圧を下げ、血中コレステロールや血糖値の上昇が抑えられるといわれています。
ヨウ素も忘れてはいけない
めかぶに含まれているミネラル成分のひとつ「ヨウ素」は、甲状腺ホルモンの原料になるといわれています。甲状腺ホルモンの働きが悪いと、疲労感や体調不良など体の調子を崩しやすくなるのです。
甲状腺ホルモンには体の新陳代謝を向上させる働きがあるので、ヨウ素を摂取すると脂肪の燃焼を促すなどのメリットにもあります。
水溶性食物繊維の働きをさらに高めるには水分が重要
前述の通り、めかぶがもつ便秘解消効果の主な理由は、水溶性食物繊維を豊富に有しているためです。ですが、だからといって水溶性食物繊維ばかりを摂っていても、高い効果は期待できないでしょう。
なぜなら、その名の通りこの食物繊維が作用するには水分が重要であるためです。水溶性食物繊維は、水分と混ざり合いゲル状になってこそ、はじめて便通を後押しする存在となります。
水分を摂るコツは、1日中安定的に補給することです。1時間おきにコップ一杯といったペースで飲んで、体内の水分量を理想の状態に安定させておきましょう。
それこそ、めかぶに頼らずとも便秘になりにくい体づくりにすらつなげられます。水分には、体内のお水としてスムーズに機能する純粋なお水が理想的です。
とくに、余分な成分を抑えたピュアウォーターならなお良いでしょう。めかぶを食事に取り入れることと同時に、意識してみてください。
めかぶで腸内環境を整えて、便秘解消を目指しましょう

繊維質な食材でないめかぶですが、食物繊維が豊富であることに違いはありません。ぬるぬる成分が、水溶性食物繊維として機能するためです。
水に溶けることでゲル状になり、流動性を高める効果に期待できます。さらにめかぶには、フコイダンという海藻特有の成分も含まれています。
便秘解消どころか、あらゆる健康面に有益な効果を発揮してくれるため、便通改善もいっそう期待できるといったところです。めかぶは、便秘解消を考える上での優秀な食材といえるでしょう。
おすすめの組み合わせとめかぶの効果
腸内環境を整えるには、ビフィズス菌や乳酸菌のようにさまざまな善玉菌を摂ることが大切です。
納豆菌を含む納豆と食物繊維が豊富なめかぶを組み合わせたメカブ納豆は、理想的な食べ方といえます。
めかぶのダイエット効果
めかぶにはカロリーがほとんどありません。糖質も少ないためとてもヘルシーな食品です。
食物繊維が豊富に含まれていて腸内環境が改善されるなど、ダイエット時に適しています。
ダイエットに適した食べ方
めかぶは水分を多く含んでいるため、食前に食べると早めに満腹感が得られるでしょう。また、食前に食べることで食事のときに糖質の吸収を緩やかにして、血糖値の急な上昇を防ぐといわれています。
つるつると飲むように食べられるのですが、ダイエットのためにはよく噛んで食べるのがおすすめです。
(まとめ)めかぶは便秘解消に効果があるの?
めかぶのぬるぬる成分であるフコイダンが、便秘にも効果的に作用してくれます
めかぶには、ぬるぬる成分の「フコイダン」と「アルギン酸」という食物繊維が多く含まれています。とくにアルギン酸には、胃腸の調子を整えるなど便秘を改善する働きがあります。
この働きが体内の塩分を排出し、血圧や血中コレステロール、血糖値の安定にもつながるのです。体調を整えて脂肪の燃焼を促すなどのメリットで、ダイエット時にも適しています。
水溶性食物繊維の働きを高めるには水分を多めに摂ることも大切です。さらに腸内環境を整える善玉菌を含む食品を摂ると、よりダイエット効果が出やすいでしょう。




