牛乳は栄養価の高い食品ですが、水分補給としてはおすすめできません

牛乳での水分補給のポイントを説明する画像

牛乳で水分補給ができるのか知りたい、毎日の水分補給に牛乳を選んでもいいかわからないなど、牛乳が水分補給に適しているのか気になっている方もいるかもしれません。牛乳は、カルシウムやたんぱく質、脂質など様々な栄養素を含んでいる飲み物です。

毎日の水分補給には、たくさんの飲み物を飲む必要があると言われています。いろいろな栄養素が含まれている牛乳を水分補給の飲み物として飲む場合、どのくらい牛乳を飲むことになるのでしょう。

牛乳で水分補給をすることができるかどうか、牛乳の特徴から牛乳を飲むメリットや注意点まで説明していきます。

牛乳は栄養価の高い飲み物です

牛乳はカルシウムを多く含む食品として有名ですが、その他にもたんぱく質や脂質、炭水化物の3大栄養素がバランス良く含まれている、栄養価に優れた飲み物です。栄養バランスが高く水分量も多いため水分補給に適しているように思える牛乳ですが、水分補給のために摂取するにはその栄養価の高さが逆に問題になる場合もあります。

準完全栄養食品

コップ一杯で生命を維持するために必要な3大栄養素や、日常生活で不足しやすいカルシウム、ビタミンA、B2など様々な栄養素を豊富に含んでいる牛乳は、準完全栄養食品とも呼ばれています。

水分補給としての牛乳

毎日の水分補給に必要な水分は、飲み物だけで1.2リットル以上と言われているため、水分補給にはかなりの量を飲むことになります。栄養価が高い牛乳で水分補給を行う場合、基本的には、たんぱく質など不足している栄養素を補いながら水分不足の対策が可能です。

ただし、カルシウムやリンの摂取量が多くなると、赤ちゃんや小さな子どもに必要な鉄分が吸収されにくくなる恐れがあります。体質によっては、牛乳に含まれている乳糖でお腹が緩くなるかもしれません。

栄養素が豊富に含まれているという特徴から、水分補給のための飲み物に適しているかどうかはよく考えて決める必要があるでしょう。

牛乳に含まれる豊富な栄養素とは

牛乳に含まれている栄養素にはどんなものがあるのでしょう。私たちは食事から5大栄養素を摂る必要があると言われていますが、牛乳には3大栄養素とカルシウムなどのミネラル類、ビタミンB群なども含まれています。

たんぱく質

牛乳からは、人間の体内で合成することができない9種類の必須アミノ酸を含む、豊富なたんぱく質をバランス良く摂取することができます。アミノ酸価が100の、卵の次に良質なたんぱく質のため子どもの成長や筋力アップなどにも適し、メリットの多い栄養素と言ます。

脂質

牛乳に含まれる脂質(乳脂肪)は低カロリーでエネルギー効率が良い栄養素です。消化吸収が良いため、小さな子どもから高齢者まで幅広い人におすすめの栄養素でもあります。

低カロリーなので、摂取量に注意して飲めば牛乳で太るということはないでしょう。

炭水化物

牛乳にはグルコース(ブドウ糖)とガラクトースから作られる「乳糖」が含まれています。「乳糖」にはエネルギー代謝の向上や脳の成長を促すなど大切な働きも期待できます。

また、糖質とたんぱく質を含む牛乳を摂取すると、血液量が増加して汗をかきやすくなり熱中症の予防に役立つとも考えられているのです。

カルシウム

骨や歯を強くするカルシウムをはじめ、多くのミネラルを含むのが牛乳の大きな特徴です。牛乳に含まれているカルシウムは40%の高い吸収率により、効率よく摂取できるメリットがあります。

ビタミン

免疫力を高める働きのあるビタミンA、皮膚や髪の毛、爪などの成長に関係するビタミンB2など、ビタミン類も 豊富に含まれています。

牛乳の過剰摂取は、下痢や消化不良を引き起こす恐れがあります

牛乳を飲むと下痢をしてしまう、消化不良を起こすなど、牛乳が身体に合わない場合もあるかもしれません。牛乳によりお腹の調子が悪くなるのは、牛乳に含まれている乳糖が原因と言われています。

乳糖とは

乳糖とは、糖類のガラクトースとグルコース(ブドウ糖)で作られた糖質のことです。乳糖は、乳糖分解酵素(ラクターゼ)によってガラクトースとグルコースに分解されてエネルギーになるのですが、この消化や分解に時間がかかると考えられてきました。

乳糖不耐

乳糖不耐は、牛乳が原因で腹痛や下痢の症状が出ることとされていました。牛乳に含まれる乳糖が小腸で消化しきれず大腸に運ばれた時に、有害菌の働きで腹痛などの症状を起こすと考えられていた症状です。

ところが、近年では大腸内の腸内細菌が整っている人の場合には、乳糖が大腸に運ばれても腹痛などの症状が起きないとの調査結果が出ています。腸の働きを改善することで、乳糖による不快を感じることもなくなるでしょう。

おすすめの飲み方

  • 数回に分けてゆっくり飲む
  • 温めて飲む
  • 毎日飲んで腸内環境を改善させる
  • 料理に取り入れる

水分補給には「お水」が適しています

牛乳は健康のために毎日飲みたい飲み物ですが、飲み過ぎてしまうと牛乳に含まれている様々な栄養素がかえって身体に悪影響を及ぼす場合があります。毎日の水分補給には、栄養素を含んでいないお水が適しています。

お水

水分補給にはお水が適しています。毎日消費される水分の補給には食事から摂取する水分とは別に、1.2リットル以上の水分を飲み物で摂取する必要があるため、飲みやすくて余分な栄養素を含まないお水を選ぶといいでしょう。

特に暑い夏など、脱水症予防や熱中症対策のためにはしっかりと水分補給を行う必要があります。手軽に飲めるウォーターサーバーのお水を利用すれば、いつでも水分補給が行えます。

経口補水液

暑い日や運動して大量の汗をかいた時には、特に熱中症や脱水症状に注意が必要です。大量の汗をかいたあとには、早めに失われた水分を補給しないと脱水症になるとされています。

さらに体温調節ができなくなるなど症状が悪化すると、熱中症にかかってしまいます。脱水症や熱中症など、急速な水分補給が必要な時には体内に吸収されやすい経口補水液の摂取がおすすめです。

経口補水液には電解質や糖質などが含まれているので、汗で失われた成分も効率よく補給できるでしょう。

(まとめ)牛乳でも水分補給はできるの?

牛乳は栄養価の高い食品ですが、水分補給としてはおすすめできません

牛乳は、カルシウムやたんぱく質など様々な栄養素をバランス良く含んでいる栄養価の高い飲み物です。毎日飲むことで健康な身体作に役立ちます。

ただし豊富な栄養素のため、水分補給として飲み過ぎてしまうと問題が生じるかもしれません。水分補給のためには、毎日飲み物で1.2リットル摂取する必要があると言われています。

水分不足で脱水症などにならないためにも、飲みやすく栄養成分を含まないお水で手軽に水分補給を行いましょう。

【この記事の執筆】

hawaiiwater

ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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