RO水は不純物をほぼ除去した安全性の高いお水で、一般的な浄水器とは除去できる物質が違います

RO水と浄水器の違いを説明する画像

RO水と浄水器のお水にはどんな違いがあるのかわからない、RO水とはどういうお水か知りたいなどとお考えではないでしょうか。直接飲んだり料理に使ったりと、お水は普段から口にする機会が多い大切な飲み物なので、納得できるものを選びたいものです。

安全なお水を飲みたい場合や、美味しいお水を飲みたい場合など、自分の希望に合うお水を選ぶためには、RO水と浄水器のお水の違いを知っておくと役に立つでしょう。RO水や浄水器のお水は、その処理方法が大きく異なり、お水の特徴やメリットにもそれぞれ違いがあります。

どのようにお水が処理されているか、お水の処理方法や特徴などについて紹介します。

RO水とは、RO膜を通してろ過したお水のことです

RO水とは

RO水はRO膜(逆浸透膜)でろ過処理を行ったお水です。RO膜でろ過をしているため、水分子以外の不純物がほとんど取り除かれた純度の高さが特徴です。

不純物を徹底的に除去しているため、お水にもとから含まれているミネラル分も除去され、ミネラルウォーターのような「味」はほとんどありません。RO膜でろ過され、不純物がほぼ含まれていないお水は純水(ピュアウォーター)とも呼ばれています。

またRO水には、全ての不純物を取り除いて純水になった後から、人工的にミネラル分を配合したタイプもあります。

RO膜とは

RO膜(逆浸透膜)は「Reverse Osmosis Membrane」の略です。0.0001マイクロメートルの超微細なフィルターで、1950年代にアメリカで開発されています。

さまざまな原水から不純物をほとんど全て除去する特殊なROフィルターは、もともと海水を真水に変えるために作られた強力なフィルターなので、99.9%の不純物を残しません。RO膜を使用したろ過システムは、他の処理方法では取り除けない放射性物質やアスベスト、環境ホルモンなどの有害物質まで除去すると言われる、NASAでも採用されているろ過方法なのです。

⇒RO水について詳しく解説した記事はこちら

一般的な家庭用浄水器の除去能力は「ろ材」によって異なります

家庭用浄水器を使うと、自宅で使っている水道水をキレイなお水に変えることができます。浄水器にはさまざまな種類があり、フィルターのろ材が変わると除去できる物質も変わってきます。

浄水器はろ材の種類で大きく異なるので、ろ過材の選び方に注意しましょう。浄水器で重要になるろ過材の特徴やその違いは以下の通りです。

活性炭

活性炭は木や石炭、椰子がら、竹などを高熱で焼いて作られた炭です。とくに浄水器のろ材には、椰子がらから作られたものが使われることが多いです。

フィルターの孔は0.1ミクロンで、カルキ臭、カビ臭、残留塩素、トリハロメタン、農薬などを除去することができます。

中空糸膜

中空糸は、ポリエチレンなどの素材で作られた内部に0.1ミクロンの孔が空いている糸タイプの除去装置です。糸の表面には細菌も通さない小さな孔があり、その糸を束ねた状態でカビ、鉄サビ、濁り成分、一般細菌などの除去ができますが、フィルターが詰まりやすく交換が必要になるので、耐久性はそれほど高くありません。

セラミック

セラミック(陶器)は、表面に空いている大量の微細な孔に不純物を除去する働きがあり、フィルターの除去能力は中空糸膜と同じ程度だと言われています。耐熱性があり薬品にも強いのですが、目詰まりが起きやすいという点が特徴です。

活性炭と組み合わせて使うと、より不純物が除去されやすいとされています。

ROフィルター

ROフィルター(逆浸透膜)は、0.0001ミクロンの超微細な孔を持つ特殊な性能のフィルターです。除去率は99.9%と高く水分子だけを通して、有害物質やミネラルなどの不純物はほとんど通しません。

⇒水道水の安全性について解説した記事はこちら

浄水器とウォーターサーバー、それぞれのメリットで比較しよう

浄水器とウォーターサーバーには、それぞれ異なるメリットがあります。それぞれのメリットを知っておくことが大切です。

浄水器のメリット

浄水器には水道の蛇口に取り付けるタイプ、据え置き型などさまざまなタイプがあるので、使いやすい形のものを使うことができます。量販店でも販売しているので手に入りやすく、手軽に導入できるのも特徴です。

家庭用浄水器は蛇口に取り付けるタイプが多く、設置が簡単、取り付けのための広い場所も必要ありません。数千円程度から販売されているので、比較的低価格から設置できます。

浄水器は製品によって価格が異なるので、不純物の除去率を高めたいときは基本的に価格の高いものを購入しなければなりません。ただし、高品質のフィルターでも使用するにつれ劣化してしまうので、定期的な洗浄や交換をしてください。

また、浄水器は水道の近くに設置しなければならない制限があり、自分でフィルター交換などのメンテナンスをする必要があります。

ウォーターサーバーのメリット

ウォーターサーバーは冷水や温水が利用できる電化製品のため、機能性に優れています。温水を利用するとお茶やコーヒーをすぐに入れることができ、冷水も気軽に飲むことができます。

お水は天然水やRO水(水素水や炭酸水)などのタンクで利用するので、水道から離れた場所でもコンセントがあれば設置可能です。災害時には、お水のタンクが備蓄水としても使えるので、いざというときの備えにもなるでしょう。

ウォーターサーバーはお水代や電気代、サーバーのレンタル代など、毎月のランニングコストがかかるため浄水器よりも費用は高めですが、便利に使えてメンテナンスが楽というメリットがあります。

安全性の高いお水なら、ウォーターサーバーがおすすめ

RO水のウォーターサーバーでは、不純物をほとんど除去したお水を利用できます。浄水器では残留塩素、トリハロメタンなどの不純物を除去していますが、RO水は水分子以外が通らないRO膜でろ過して有害物質もほぼ残さないため、安全なお水を飲むことができます。

浄水器には蛇口直結型、据え置き型、ビルトイン型など、水道周りに設置するタイプが多く、水道の近くに簡単に設置することが可能です。対してウォーターサーバーの場合には、配送されたお水タンクをサーバーに設置するので、水道から離れたリビングや寝室にも設置することができます。

コスト面では浄水器の方がお水代や電気代がかからないため安くすみますが、メンテナンスは自分で行うので手間がかかるかもしれません。浄水器とウォーターサーバーはそれぞれ特徴が異なるので、使いやすく、目的に合うものを利用するのがおすすめです。

浄水器が向いている場合

キレイなお水を飲むための設備を低コストで導入したいという場合や、スペースを取らず簡単に設置できるものにしたいと考えている場合には、浄水器が適しています。使うお水の量が多いから水代を気にしたくはないという場合も、浄水器を利用しましょう。

ウォーターサーバーが向いている場合

小さな子どもがいるご家庭など、不純物を取り除いた安全なお水を飲みたいという場合には、ウォーターサーバーがおすすめです。高品質なRO膜で処理された、安心して飲めるお水を利用できます。

温かい飲み物作り、料理や調乳などにお湯を使いたいときには、ウォーターサーバーを選びましょう。サーバーからいつでもお湯が出せるので、わざわざお湯を沸かす必要がありません。

美味しいお水が飲みたい場合にも、ウォーターサーバーのお水ならミネラル成分の配合されたRO水など、好みのお水を選ぶことができます。安全なお水をいろいろな用途に使える便利さはウォーターサーバーならではです。

⇒赤ちゃんにRO水を与えても問題ないのか解説した記事はこちら

(まとめ)RO水と浄水器のお水との違いは?

RO水は不純物をほぼ除去した安全性の高いお水で、一般的な浄水器とは除去できる物質が違います

浄水器のお水は水道水の残留塩素やトリハロメタンなどを除去したお水のことで、RO水は特殊なフィルターを使い水分子以外の不純物をほとんど除去したお水のことです。浄水器のお水には除去されずに残っている不純物が含まれていますが、RO水には不純物が含まれていないという特徴があります。

浄水器は水道の蛇口に簡単に設置できるものが多く手軽に導入が可能ですが、導入後は定期的なメンテナンスが必要になります。ウォーターサーバーの場合、温水と冷水が使用できるため、温かい飲み物などが簡単に作れる便利さが魅力です。

タンクでお水を購入するため、ランニングコストはかかりますが、非常時にはタンクのお水が備蓄としても活躍します。このように、RO水のウォーターサーバーは安全で使いやすい、メリットの多いお水と言えるでしょう。

【この記事の執筆】

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ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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