妊婦さんでもほうじ茶を飲んでも大丈夫ですが、飲む量には気をつけましょう

普段からほうじ茶を飲んでいる人は、妊娠中もほうじ茶が飲みたくなるでしょう。しかし、カフェインが含まれるほうじ茶は、妊婦が飲んでも大丈夫なのでしょうか?

ほうじ茶はコーヒーよりカフェインが少ないため、妊娠中であっても飲んで大丈夫です。しかし、飲む量には注意したほうが良いため、この記事では詳しい摂取量を紹介します。

妊婦がカフェインを避けるべき理由や、ほうじ茶の効果、ほうじ茶以外で妊婦におすすめの飲み物の情報もあります。ぜひ、この記事を通して、妊娠中に最適な飲み物を見つけてみてください。

妊婦さんでも飲む量に気をつければ、ほうじ茶を飲んでも大丈夫

妊婦でもほうじ茶を飲んでも大丈夫です。なぜ飲んでも良いのかその理由と、どのような成分に注意が必要なのか詳しく解説します。

ほうじ茶とは?

ほうじ茶は、緑茶の一種です。日本茶業中央会が定めるほうじ茶の基準では、「煎茶や番茶などを強い火で焙じて製造したもの」とあります。

緑茶の一種の煎茶や番茶を焙じるため、ほうじ茶と呼ばれています。焙じるとは、高温で炒めることです。

ほうじ茶は、高温で茶葉を炒めることで香ばしくなり、この香りにはリラックス効果があると言われています。茶葉を炒めると、カフェインやタンニンが少なくなり、苦みや渋みが少なくさっぱりとした味になるのが特徴です。

茶葉を高温で炒める製造方法は、紅茶と同じです。そのため、ほうじ茶はミルクや砂糖との相性が良く、ミルクティーとしても楽しめます。

妊婦がほうじ茶を飲んでも良い理由

妊婦がほうじ茶を飲んでも良い理由は、お茶の中でもカフェインの量が少ないからです。日本食品標準成分表2015年版(七訂)の情報によると、ほうじ茶のカフェイン量は100mlあたり20mgです。

一方で、コーヒーのカフェイン量は60mg、紅茶は30mgのため、ほうじ茶はコーヒーや紅茶と比べてカフェイン量が少ないと言えます。カフェインの影響は個人差があるため明確な基準はありませんが、WHOでは妊婦は1日にコーヒー3~4杯まで、英国食品基準庁では妊婦は1日にコーヒー約2杯まで、カナダ保健省でも妊婦は1日にコーヒー約2杯までとしています。

ほうじ茶はコーヒーよりカフェイン量が少ないため、1日に2~4杯飲む程度なら、妊娠中でも心配しなくて大丈夫だと言えるでしょう。

胎児に影響を及ぼす可能性のある成分

ほうじ茶を飲む際に胎児への影響が心配される成分は、カフェインとタンニンです。カフェインは中枢神経を刺激するため、適度な摂取は脳を覚醒させ、集中力アップに役立ちます。

しかし、カフェインを摂りすぎると、心拍数が上がって動悸がしたり、眠れなくなったりする問題があります。母体が摂取した成分は血液を通して胎児へと伝わっており、カフェインの代謝速度が遅い理由から、カフェインの過剰摂取で胎児の発育不全などの懸念があるようです。

ただし、WHOの報告によると、2001年段階でカフェインが胎児に及ぼす影響はまだ確定していないとされています。WHOが提示するカフェイン摂取量であれば、胎児が低体重になったり、流産を引き起こしたりすることはないと考えられています。

また、ほうじ茶に含まれるタンニンは鉄と結びつく性質があります。妊娠中に鉄分が不足すると、流産や胎児の低体重リスクが高まるため、貧血気味の妊婦は食事中にほうじ茶を飲むのを避けましょう。

そもそもカフェインとは?妊婦さんが控えるべき理由

妊婦がほうじ茶を飲むときは、カフェインの摂取量が気になるでしょう。そもそもカフェインとはどんな成分なのか理解しておくと、過剰摂取を避けたほうが良い理由が理解できるため、カフェインの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

カフェインとは?

カフェインは、コーヒー豆や茶葉に含まれる天然の苦み成分です。コーヒー豆や茶葉から抽出したカフェインは、食品添加物として栄養ドリンク・エナジードリンクなどの飲み物に添加される場合や、酔い止めなどの市販薬に含まれることもあります。

カフェインの作用

カフェインは、アデノシンという物質と化学構造が似ています。体内にカフェインを摂取すると、アデノシン受容体にカフェインが結合するため、アデノシンの作用が阻害されます。

アデノシンは神経の興奮を抑える物質です。しかし、カフェインがアデノシンの作用を阻害することで、中枢神経が刺激されます。

カフェインのメリット

カフェインを適度に摂取すると中枢神経が刺激され、疲労を除き、眠気を防ぐ作用が得られます。そのため眠気覚ましや、仕事や勉強に集中したいときに適度なカフェイン摂取はおすすめです。

また、利尿作用や代謝アップ作用もあるため、カフェインはダイエットに用いられることもあります。他にも、カフェインは心臓の収縮力を高め、血管収縮作用があるため、強心効果があるとも言われています。

カフェインのデメリット

カフェインの過剰摂取は、心拍数を増加させ、動悸・興奮・不安・震え・不眠・幻覚などの問題が起こる場合があります。また、消化器官を刺激し、下痢や吐き気が起きる場合もあります。

妊娠中はカフェインの過剰摂取は避けたいため、カフェイン摂取量は控えめにしましょう。普段からカフェインを摂取する人が、妊娠初期にカフェイン摂取を止めるときは、頭痛が起こる可能性がありますが、一時的なため心配はありません。

ほうじ茶に含まれるカフェイン量と摂取量の目安

ほうじ茶にはどのくらいのカフェイン含有量があるのか、具体的な数値を見てみましょう。また他の飲み物と比べて、ほうじ茶のカフェイン量がどのくらい多いのかも詳しく紹介します。

緑茶の種類によるカフェイン量の違い

緑茶の仲間には、煎茶・ほうじ茶・玄米茶・玉露・ウーロン茶・麦茶・抹茶などの種類があります。日本食品標準成分表2015年版(七訂)によると、100mlあたりのカフェインは以下の違いがあるとされています。

  • 煎茶:20mg
  • ほうじ茶:20mg
  • ウーロン茶:20mg
  • 玄米茶:10mg

どのお茶も緑茶を原料にしており、製造方法が異なるだけのため、カフェイン量はほぼ同じです。煎茶に比べてほうじ茶は優しい味に感じられるため、カフェイン量が少ないように感じられますが、実際には同じカフェイン量です。

ほうじ茶の味が優しいのは、焙煎による香ばしい香りがあるからでしょう。飲みやすいからといって飲み過ぎてしまうと、カフェイン過剰になるため注意してください。

緑茶の中でも注意したいお茶

同じ緑茶の種類でも、玉露や抹茶はカフェインが多くなります。日本食品標準成分表2020年版(八訂)の情報によると、玉露は60mlあたり160mg、抹茶は70mlあたり48mgのカフェインが含まれているとあります。

緑茶は若葉を使うとカフェイン量が多くなり、カフェインの多い玉露や抹茶は妊娠中に注意が必要な飲み物です。また、栄養ドリンクもカフェイン量が多いため、妊娠中は注意してください。

コーヒーと紅茶のカフェイン量

日本食品標準成分表2015年版(七訂)の情報によると、100mlあたりのカフェイン量は、以下のとおりです。

  • コーヒー:60mg
  • 紅茶:30mg

WHOでは妊婦がコーヒーを飲むとき、1日に3~4杯に留めるべきだとされています。コーヒー1杯100mlだとすると、4杯を飲む場合は240mgのカフェインを摂取することになります。

妊婦がほうじ茶を飲む場合の1日の目安

一方で、ほうじ茶は100mlあたり20mgのカフェイン量です。100mlなら12杯まで飲めるため、1日にほうじ茶を1L飲んでも、影響がないと言えるでしょう。

妊娠中にほうじ茶を飲むときは、休憩時にカップ1杯程度に留めると安心です。夏場に喉が渇いたからといって、冷たいほうじ茶をたくさん飲むのは避けてください。

ほうじ茶は、リラックス効果や血行促進効果が期待できる

妊娠中にほうじ茶を飲むと、さまざまな効果が期待できます。毎日お茶を飲む人は、ほうじ茶の効果に注目してみましょう。

リラックス効果

ほうじ茶の香ばしい香りには、「ピラジン」という成分が含まれています。この香りにはリラックス作用があり、妊娠中でストレスが溜まりやすいときにほうじ茶を飲むと、ほっと一息つきやすいでしょう。

ピラジンは、茶葉に含まれるアミノ酸と糖が加熱されることで生成されます。ほうじ茶の研究では、ピラジンにリラックス効果があるという報告があります。

抗酸化効果

ほうじ茶に含まれる植物ポリフェノールにより、抗酸化作用が期待できます。特に、「エピガロカテキンガレート」は、抗酸化作用が強い成分として知られています。

つまりポリフェノールを摂取することで、活性酸素の影響を抑えやすいと言えるのです。活性酸素は老化や病気の原因にもなるため、ほうじ茶はアンチエイジングや生活習慣病の予防にもおすすめです。

血行促進効果

ほうじ茶の香り成分「ピラジン」は血管拡張作用があることで知られています。ストレスなどで交感神経が働くと、血管が収縮して血流が悪くなりますが、休憩時や1日の終わりにほうじ茶を飲むと、血流促進効果が期待できます。

また、ほうじ茶はコーヒーと比べてカフェイン量が少なめです。カフェインは血管収縮作用があるため、冷えを感じている人にはほうじ茶のほうが適しています。

美容効果

ほうじ茶に含まれるポリフェノールは、美容効果を得るためにも最適です。活性酸素はシミやシワの原因にもなるため、ほうじ茶を飲んで美肌対策をするのもおすすめです。

また、ほうじ茶に含まれるビタミンCは、熱に強い性質があります。ビタミンC摂取もできる飲み物のため、コラーゲン生成やシミを薄くする目的でも、ほうじ茶はおすすめです。

ほうじ茶以外でオススメのお茶は、麦茶やコーン茶

妊娠中にカフェインを避けたいときは、ノンカフェインのお茶を選んでみてはどうでしょうか。ティーバッグで簡単に淹れられて安心して飲める、ノンカフェインのお茶をいくつか紹介します。

コーン茶

コーン茶は、トウモロコシの実を焙煎したお茶です。甘みがあるお茶で、食物繊維や鉄分、ビタミンも摂取できます。

麦茶

麦茶はノンカフェインで、妊娠中でも安心して飲めます。また、カリウムなどのミネラルも含まれており、カリウムは体内の過剰な塩分を排出してくれるため、妊娠中のむくみ対策におすすめです。

麦茶はポットにティーバッグとお水を入れるだけで簡単に作れます。妊娠中は体調不良で家事が大変なときもあるため、手軽に作れる麦茶は便利です。

ただし、麦茶の原料である大麦は体を冷やす作用があります。夏の暑い時期に体温を下げる作用が役立ちますが、妊娠中は体を冷やさないほうが良いため、飲み過ぎに注意が必要です。

ノンカフェインコーヒー

妊娠中でもコーヒーを1日に1~2杯程度なら、胎児への影響を心配しなくても大丈夫です。心配なときはカフェインレスコーヒーがおすすめです。

タンポポ茶

タンポポ茶は、タンポポの根を焙煎した飲み物です。コーヒーに似た風味をしており、ノンカフェイン飲料のため、妊娠中にコーヒーの代わりの飲み物として人気があります。

妊婦さんの水分補給にもハワイアンウォーターがオススメ!

妊娠中にカフェインが含まれていない飲み物を選びたいときは、ウォーターサーバーの導入も検討してみましょう。ハワイアンウォーターが妊婦にもおすすめの理由を紹介します。

不純物が少ないRO水のため安心して飲める

日本の水道水の安全基準は、世界でもトップクラスです。水道水は安心して飲めるお水ですが、妊娠中はできるだけ赤ちゃんへの負担を軽減したい人もいるでしょう。

ハワイアンウォーターなら、不純物を取り除いたRO水が飲めます。水道水に含まれる残留塩素が含まれておらず、またダイオキシンなどの不純物も取り除いているため、妊娠中でも安心です。

嫌なニオイや風味がなく妊娠中に飲みやすい

ハワイアンウォーターのRO水は、不純物を取り除いているため、水道水のような金属臭や塩素臭がありません。特に、妊婦でつわりがあるときは、普段は何ともないようなニオイに敏感になることがあります。

RO水なら、嫌なニオイや風味がないため、敏感になりやすい妊娠中でも口にしやすい特徴があります。特に、妊娠中は赤ちゃんのためにも水分不足に注意が必要なので、いつでも飲みやすいお水があると安心です。

自宅まで配達してくれる

妊娠中に重いペットボトル水を運ぶのは大変です。しかし、ハワイアンウォーターなら、ボトル水を自宅まで宅配してくれるため、妊娠中でもお水を確保しやすいでしょう。

産後のミルクや離乳食作りに使える

赤ちゃんは内臓機能が未発達のため、水道水を白湯として与えるときは沸騰させて残留塩素を抜いたほうが安心です。しかし、育児をしながらの作業は大変になる可能性があります。

一方で、ハワイアンウォーターのRO水なら不純物が含まれていないため、沸騰させる必要はありません。そのまま赤ちゃんのミルクや離乳食作りに使えるため、育児の負担を軽減できるメリットがあります。

(まとめ)妊婦はほうじ茶を飲んでも大丈夫?

妊婦さんでもほうじ茶を飲んでも大丈夫ですが、飲む量には気をつけましょう

妊娠中にお茶を飲みたくなったら、お茶の中でもカフェイン含有量が少ないほうじ茶を選んでみましょう。ほうじ茶には、リラックス効果や血流を促す効果も期待できるため、妊婦にはおすすめの飲み物です。

ただし、ほうじ茶にもカフェインが含まれているため、過剰摂取には注意してください。1日に数杯程度なら心配しなくても大丈夫ですが、カフェインが気になるときは紹介した飲み物も取り入れると良いでしょう。

【この記事の執筆】

hawaiiwater

ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

ピュアハワイアン(ハワイアンウォーター)について詳しくはこちら