トマトには水溶性食物繊維のペクチンが含まれており、便秘改善に効果があると言われています
トマトというと、水分の多い食べ物であり、お店で手軽に購入できる身近な野菜のイメージがあるでしょう。ビタミンが豊富で、シミやそばかすの予防に良いというのはご存知の方も多いかもしれません。
実はトマトには食物繊維も含まれているので、便秘解消にも役立ちます。トマトに含まれる水溶性食物繊維のペクチン、この成分が便秘改善に効果があると言われているのです。
またトマトが赤いのは、リコピンという成分によるものです。リコピンには抗酸化作用があり、アンチエイジングに役立つので、便秘にも美容にもどちらにも良い食べ物なのです。
目次
トマトに含まれる水溶性食物繊維が便秘を改善します
トマトには、ペクチンという水溶性食物繊維が含まれます。この水溶性食物繊維は、胃で消化されず、そのまま腸に届きます。
腸に移動した水溶性食物繊維は便の一部となり、水分を吸収することで、便を軟らかくして、排便しやすくしてくれるのです。水分と一緒に摂取するのが便秘に良く、水分の多いトマトは、水分と食物繊維を一緒に摂取できます。
食物繊維には大きく2種類に分かれています
水に溶けにくい不溶性食物繊維は保水性が高いので、胃腸内で水分を吸収すると膨張します。そして腸の壁を刺激して蠕動運動を促し、排便をスムーズにする作用があります。
さらに腸内で発酵し、分解されてビフィズス菌などの善玉菌が増えるため、腸内環境を整えるのに効果的です。
一方で水に溶けやすい水溶性食物繊維は粘り気があるので、腸内にくっついてしばらく残ります。そのため、空腹を感じにくく腹持ちを良くします。
糖質の吸収を妨げるため急な血糖値の上昇の抑制にも効果的です。また、胆汁酸やコレステロールなどを吸着し、排出する働きもあります。
便秘改善のためならトマトはジュースにして飲むと、より効果的です
トマトを丸ごと食べるとなるとハードルが高いという人もいるでしょう。ジュースにすることで手軽に効率よくトマトの栄養素が取り込めるのでおすすめです。
トマトジュースの効果
トマトジュースには疲労やシワなどの原因となる活性酵素を除去するリコピンが含まれています。さらに代謝を促すビタミンB群や美肌を作るコラーゲンを作るビタミンC、粘膜を守るβカロテンやお通じを促す食物繊維などを含有しています。
トマトジュースは飲むだけなので手軽に摂取できて便利です。
トマトジュースの摂取目安量や飲むタイミング
トマトジュースは1日コップ約2、3杯が摂取目安量となります。カリウムを含有しているので腎機能に疾患のある人は医師に相談してください。
また、カロテノイドという色素も含有しています。過剰摂取するとカロチン血症という皮膚が黄色になる症状が起こることもあるので注意が必要です。
冷たいと胃腸に負担がかかるので常温もしくは温めて飲みましょう。加熱するとリコピンの吸収が良くなります。
また、脂質に溶けやすい性質があるので食事と一緒に摂取するのもおすすめです。リコピンの吸収率が高まる朝にトマトジュースを飲むのが良いとされています。
そのまま食べる場合には、オリーブオイルを足すと便秘改善効果が高まります
トマトは、ジュースにせずそのまま丸ごと食べても、食物繊維を摂取でき、便秘改善に役立ちます。朝昼晩と、毎日の食事の中に取り入れて食べると良く、とくに1日の中でも、朝に食べると、体への吸収率が良いと言われます。
さらに便秘改善に効果を高めるならば、オリーブオイルをふりかけ、一緒に食べることです。トマトの栄養が、オリーブオイルによって、より吸収されやすくなります。
オリーブオイルにも、便秘を改善する効果があります。腸を刺激して蠕動運動を促し、またオイルによって、便のすべりを良くして、排便しやすくするのです。
トマトは酸っぱい味がしますが、オリーブオイルをふりかけることで、まろやかな味にして、食べやすくする効果もあります。オリーブオイルの効果は温めても変わらないので、トマトを加熱して柔らかくして、オリーブオイルをふりかけて食べるのも良いでしょう。
トマトにはリコピンやビタミンなどの成分が含まれ、美容効果も期待できます
トマトは様々な栄養素が豊富に含まれる野菜です。健康に良いだけではなく美容効果も高いとされているので、どのような効果があるか知っておくと良いでしょう。
トマトに含まれる成分
トマトには生活習慣病予防などに効果的な抗酸化作用のあるカロテノイドの一種、リコピンを始め、美容効果や風邪予防にも良いビタミンCが含まれます。
さらに、アンチエイジング作用のあるビタミンEや塩分を排出するカリウム、お通じを促す食物繊維も含有しています。
トマトを摂取することによる効果
トマトに含まれるリコピンにはシミの原因となるメラニン色素生成を抑える作用があります。そのため、美容面においても美白美肌効果が期待できるでしょう。
さらにリコピンには脂肪細胞の肥大を抑える作用があるので、ダイエットにも効果的です。また細胞を酸化させる活性酵素の活発化を抑制する抗酸化作用もあります。
老化を防いでがんなどの生活習慣病を予防するなど健康面でも良い効果が期待できます。
トマトは長い間保存ができ、いつでも好きなタイミングで食べられます
野菜は沢山買っても長く保存できないこともありますが、トマトは冷蔵でも冷凍でも保存でき、沢山買って、いつでも好きなときに食べることが可能です。
便秘のためには、毎日食べるのが良いので、沢山買って保存することをおすすめします。赤い状態だと常温でも数日保存でき、青みがあれば数日置くと赤く熟していきます。
常温であれば、夏は3日程度、冬は1週間ぐらい、冷蔵すると2週間ぐらい保存できるでしょう。カットすると劣化が早いので、その場合は袋やプラスチック容器に入れて、密閉して保存します。
そのまま冷凍して保存することもでき、冷凍だと1ヶ月程度保存できます。またはジュースにして、冷凍して保存も可能です。
生のトマトを冷凍するなら、ヘタを取り、小さくカットし、袋に入れて密閉すると、解凍時も使いやすいです。解凍するときは、流水につければ自然に解凍でき、解凍後はジュースにしたり、カットしてそのまま食べられます。
スープに入れて他の野菜と一緒に野菜スープにすると、他の野菜も一緒に食べられます。
乳酸菌やビフィズス菌のあるヨーグルトに混ぜて食べるのも、より便秘改善に効果的です。トマトジュースをヨーグルトに混ぜて食べる方法もあります。
(まとめ)トマトは便秘解消に効果があるの?
トマトには水溶性食物繊維のペクチンが含まれており、便秘改善に効果があると言われています
トマトにはペクチンという水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水分を含むことで便を軟らかくして排出を促すため、便秘改善に効果的です。
トマトはジュースにすると忙しい朝も効率よく栄養素が摂取できます。そのまま食べるならオリーブオイルをかけるとより便秘改善に良いとされています。
他にもトマトにはリコピンやビタミンCなどの様々な栄養素が含まれているので、生活に取り入れることで病気予防や美肌作りにも役立つ食材だと言えるでしょう。