妊婦が1日に必要とされる水分量はおよそ2L以上です
妊婦は新陳代謝がアップしており、大量の汗をかくと言われています。さらに血流量もアップしており、妊娠前と比較すると多くの水分が必要になります。
妊娠中は1日およそ2L~2.5Lの水分を摂取することが望ましいとされています。水分が不足すると、便秘になるだけではなく、羊水が不足する恐れがあります。
水分が不足しないようにこまめに飲むように心がけましょう。
目次
妊娠前よりも、こまめな水分頬給が必要な理由があります
妊娠前と比べると、妊婦の身体には大きな変化が起こります。
妊娠すると、体温が常に上昇しています。そのため運動しているときと同じように汗をかいている状態になると言われています。
妊娠初期には腎臓の働きが活発になり、黄体ホルモンの影響で頻尿になることが多いです。
また妊娠後期にはお腹の中にいる赤ちゃんが大きくなることで、膀胱を圧迫する可能性があり、尿を上手く溜めることができずに頻尿となります。頻尿になることで妊娠前と比べ、水分が体外に排出される量が増えると考えられています。
赤ちゃんに栄養を届けるために、血液を多く必要となります。血流量をアップさせるためにも、多くの水分を摂取することが大切になってきます。
妊婦は赤ちゃんを守るために羊水を常に作り出す必要があります。3時間ごとにすべての羊水を入れ替えているとも言われています。
これらの変化によって妊娠前より妊婦は、より多くの水分が必要となってきます。妊娠中には、1日2L~2.5L程度の水分が必要になると考えられています。
妊娠前は1L~1.5L程度の水分が必要とされており、妊娠すると1L程度の水分が多く必要になってきます。ただし1度に水分を多量に飲むことで、身体に負担がかかる場合があります。
1日の生活の中で水分をこまめに分けて、摂取するように心がけてください。
水分の不足は、ママの身体だけではなく胎児に影響を及ぼします
水分が不足すると、脱水症状となります。この状態が長く続くことで、妊婦の身体や胎児に悪影響を与えると言われています。
水分が不足することで、血流が悪くなります。そのため血の塊である血栓ができやすくなります。胎児にとって血液は栄養を届けるために重要です。血栓ができることで、胎児の成長に悪影響を与える可能性があります。
便秘に悩む妊婦は多くいます。お腹が膨らむことで、腹筋が弱くなるからとも言われています。水分が不足すると、便が硬い状態になります。そのためさらに便が詰まりやすくなる恐れがあります。
羊水はほとんど水分のため、妊婦の摂取する水分量が不足すると、羊水も減ってしまう可能性があります。羊水が減ることで、胎児は肺機能不全を引き起こすと言われています。
つまり羊水過少症になると、胎児の成長に悪影響となります。状態によっては、緊急帝王切開となる場合もあるため注意しましょう。
ほかにも貧血などの症状も起こりやすくなるとされています。妊婦は妊娠する前よりも、さまざまなリスクを抱えています。これらのリスクを減らすためにも、水分をしっかり飲むようにしましょう。
出来るだけ安心安全なお水を摂取するようにしましょう
就寝時には汗を多くかいています。そのため朝起きてから、必ずコップ1杯程度の水分を摂取するようにしましょう。また入浴時にも多量の汗が出るため、入浴後は脱水状態になりやいと言われています。入浴前後にもしっかり水分を補うように心がけてください。
夏場など汗をかきやすい状態のときには、脱水状態に陥らないように注意するようにしましょう。清涼飲料水やジュースなどは多くの甘味料が使用されている場合があります。ジュースなどを多く摂取すれば、妊娠糖尿病になる可能性が高くなります。
妊婦の場合ジュース類は避け、できる限りお水を摂取するのが良いと言るでしょう。その際には冷たい状態ではなく、体内に吸収しやすいように温めてから摂取するようにしましょう。
妊婦が避けるべき飲み物があります
水分摂取は重要ですが、妊婦が飲まない方がいい飲み物もあります。妊婦の間は、コーヒーやアルコール飲料を飲んではいけないと言われています。
妊娠中にカフェインの入った飲み物やアルコールを飲むと、お腹の赤ちゃんに悪い影響を与えることになるかもしれません。
カフェインが含まれている飲み物には、コーヒー、紅茶、緑茶、コーラ、栄養ドリンクなどがあります。カフェインを含んでいる飲み物を摂取しすぎると、カフェインの血管収縮作用により赤ちゃんに酸素や栄養を十分に送ることができなくなる場合があるでしょう。
赤ちゃんに酸素や栄養が届かない状態になると、流産の危険性や低体重児になる危険性が上がります。また、カフェインを間接的に赤ちゃんが摂取すると、消化分解できずにカフェインが蓄積されて発達障害を引き起こすこともあるとされています。
妊娠中にアルコールを飲むと、たとえ少量でも赤ちゃんに悪影響を及ぼす危険があると考えられています。妊娠中のアルコールは、赤ちゃんの身体の発達を阻害して、中枢神経障害や形成異常などを発症する恐れがあるでしょう。
胎児の発育遅延などによる低体重や奇形、脳の障害は「胎児性アルコール症候群」と呼ばれます。日本では、2017年から妊娠中の禁酒が推奨されています。
妊娠中にお水以外の飲み物を飲みたくなったときには、ノンカフェインのお茶やコーヒー、妊婦向けのハーブティーなどを飲むようにしましょう。
妊娠中はウォーターサーバーの導入がおすすめです
妊娠中に水道水を飲むと残留塩素が胎児に影響するかもしれない、と心配になる方は多いかもしれません。水道水を数分沸騰させると残留塩素が蒸発すると言われていますが、わざわざ煮沸するのは面倒でもあるでしょう。
ウォーターサーバーなら、温かい飲み物を飲んだ方がいい妊娠中にもお湯と冷水で好きな温度に調節して飲むことができます。
妊娠中に飲むお水は羊水を通して赤ちゃんに影響を与えることがあるため、キレイな羊水を保つためにも安心できる安全なお水を選びましょう。
市販のミネラルウォーターには、「軟水」と「硬水」の2種類があります。ヨーロッパのミネラルウォーターには硬水が多く、日本の天然水には軟水が多く存在しています。
硬水の方がたくさんのミネラルを含んでいるため、妊婦さんが毎日飲むにはミネラルが少なく内臓への負担がかからない軟水がいいでしょう。とくに赤ちゃんが生まれてから飲む水には、純水がおすすめです。
ウォーターサーバーはいつでもお湯が出るため、朝や昼、真夜中でもすぐにミルクの調乳ができて育児がとても楽になるでしょう。
汗をかきやすい子どもの水分補給にも便利な環境が、子どもの脱水症状予防に役立ちます。
(まとめ)妊婦はどのくらいの水分が必要なの?
妊婦は新陳代謝がアップして血液量もアップしていることから、妊娠前よりも多くの水分を摂取する必要があると言われています。
水分摂取量が足りないと便秘や羊水の不足などの不調につながるため、1日に約2L~2.5Lの水分を摂取する必要があると考えられています。
妊婦の体調や赤ちゃんの発達にはカフェインやアルコールを含んだ飲み物を避ける必要もあるでしょう。水道水の残留塩素やミネラルウォーターにも気をつけると、より安心して出産、育児を迎えることができます。