もやしが便秘の解消に役立つ理由は食物繊維と豊富な栄養素です
便秘の解消には食物繊維を摂取することが大切と言われ、食物繊維が豊富な食材を積極的に摂ることで便秘の解消につながります。もやしには食物繊維が含まれておりますが、野菜の中で考えると食物繊維の含有量が極端に多い野菜とは言えません。
ただし、もやし自体にそれほど栄養がないと思われているかもしれませんが、ビタミンCやカリウムなど豊富な栄養素が含まれ、それも便秘の解消につながると言われているのです。
また食品全体で考えると、食物繊維が含まれているものは多くないため、安価で手に入り手軽に取り入れられるというメリットもあるもやしは、便秘解消に役立つ成分が豊富な食材と言えるでしょう。
目次
ビタミンCやカリウムなど便秘解消に役立つ成分が豊富に含まれています
便秘の解消やダイエット目的でもやしをよく食べる、という人も多いでしょう。カロリーも低く、ご飯の代わりにもやしを食べて満腹にしてダイエット、という方法で痩せたという人も聞いたことがあるかもしれません。
食物繊維が含まれるもやしを積極的に食べることは、便秘の解消につながり、ダイエットも成功しやすいと言えます。
さらにもやしには、ビタミンCやカリウム、ミネラル、ビタミンB群などが含まれています。それらの栄養素も便秘の解消につながるのです。これらの栄養素の働きを見ながら、なぜもやしは便秘の解消につながるのかを解説しましょう。
ビタミンCは善玉菌を増やしてくれる栄養素です。便秘の解消には腸内環境を整えることが大事ですが、そのためには悪玉菌を減らし善玉菌を増やすことが必要になってきます。ビタミンCを摂取することで善玉菌が増えれば、腸内バランスが整う、腸の蠕動運動が活発になるといった働きにより、便秘が解消されるのです。
ビタミンCは腸の蠕動運動を活発にしてくれるので、便意を催し、排便がスムーズになります。便秘の人は、便意を感じられなくなっていることもあり、それが便秘を悪化させてしまっていることがあります。便意を催すことは、便秘の解消において重要なことなのです。
さらに、ビタミンCにはストレスを緩和する働きがあります。ストレスは自律神経を乱し、便秘の原因になりますので、ストレスは解消しなければなりません。ビタミンCは便秘の原因となるストレスの軽減に役立つのです。
もやしに含まれるカリウムと消化酵素のアミラーゼも、便秘の解消に重要な栄養素となります。酵素は加齢とともに減少していくもので、痩せにくくなったり、肌のハリがなくなったりするものです。
酵素は腸の蠕動運動にも関係していますので、酵素が減少すると腸の蠕動運動が少なくなり、スムーズなお通じができなくなってしまうのです。もやしには消化酵素のアミラーゼが含まれています。
この酵素を活性化するのが、やはりもやしに含まれるカリウムなのです。消化酵素が不足すれば、摂取した食べ物を消化できなくなりますから、便も溜まりやすくなります。
もやしの魅力は手軽に摂取できる点です
もやしの魅力は何と言っても何といっても手に入りやすい価格です。食べ過ぎに注意しながら、もやしを食生活に取り入れることで、便秘の解消やダイエットになります。シャキシャキ食感のもやしは、茹でてドレッシングをかけて食べたり、スープに入れたり、お味噌汁の具材としてもおすすめです。
麺類を食べるときには、もやしを多く入れれば炭水化物の摂取を抑えることができます。いつものレシピに手軽に加えることができるため、便秘の解消につながりやすいでしょう。
もやしには緑豆もやし、ブラックマッペもやし、大豆もやしの3つの種類があります。もやしは種類によってそれぞれ特徴が異なり、含まれる栄養素や調理方法なども違います。
緑豆もやしは国内で90%の生産量を占める最も一般的なもやしです。くせのない味わいとやや太めの軸が特徴で、炒め物や鍋、ラーメンなどの調理に合うでしょう。
ほのかに甘みがある味に、やや細めでしっかりした食感をしています。ラーメン、お好み焼き、焼きそば、おひたしなどに向いています。
大豆がついたまま食べられるもやしです。独特の味と豆の歯ごたえが楽しめる食感が人気で、ナムルやスープなどの料理に使われます。
もやしはどの種類も低カロリーと言われています。100g中のエネルギーをみても、緑豆もやしは14kcal、ブラックマッペもやしは15kcal、大豆もやしは37kcalとカロリーが低いため、食べても太りにくいでしょう。
3種類のどのもやしも食物繊維を含んでいますが、なかでも大豆もやしは糖質ゼロで他のもやしよりも食物繊維の含有量が多く、便秘予防などの効果がありダイエットにもおすすめと言えます。
もやしに含まれる食物繊維とは
食物繊維には、水に溶けやすい水溶性の食物繊維と水に溶けにくい不溶性の食物繊維があります。もやしにはこの水溶性食物繊維と不溶性食物繊維、両方が含まれていると言われています。
水溶性食物繊維は水に溶けやすく、水に溶けるとゼリー状になって胃腸内をゆっくりと移動するため、糖質の吸収を抑える効果があると言われています。吸着性があるという特徴から、血中コレステロールを吸着して排出する効果も期待できるでしょう。
不溶性食物繊維は水に溶けない食物繊維で、消化器官の中で水分を吸収して膨らむと言われています。不溶性食物繊維が便のかさを増やすと、腸が刺激されて活発に働くようになるでしょう。
もやしに含まれている食物繊維には不溶性食物繊維が若干多いため、調理方法で食物繊維が流れ出す心配が少ないというメリットがあります。
栄養豊富なもやしで便秘を解消しましょう
善玉菌のエサになったり、腸の中で水分を含んで膨れあがったり、腸を刺激する食物繊維は便秘の解消に必要な栄養素として知られています。さらにもやしに含まれるカリウムは酵素の活性化を促し、ビタミンCは善玉菌のエサになります。
もやしが便秘解消におすすめなのは、このような栄養素がそろっているからです。
安く手に入れることができ、調理方法も簡単でいろいろバリエーションがあるので、摂取しやすいのもメリットでしょう。
便秘の解消だけではなく、ダイエットにもなるもやしですが、もやしばかり食べ過ぎることは止めましょう。便秘の解消にと食物繊維の多い食品ばかりを摂り過ぎると、便秘や下痢を繰り返したり、消化しきれずに便が溜まってしまったりするのです。
内臓にも負担をかけ、機能を低下させてしまうため、食べ物の消化・吸収ができなくなったり、腸の蠕動運動が少なくなってしまったりすることもあります。
また、もやしばかり食べていると栄養不足になります。栄養不足になれば便の量も減り、排便がスムーズにいかなくなるでしょう。運動量が減ってしまうことも、便秘を引き起こす原因になります。
もやしだけではなく、栄養不足にならないよう、さまざまな食物から栄養を摂ることと、消化を助けるためにも水分補給をしっかりすることが大事です。お水をこまめに飲むこと自体が便秘の予防になりますので、毎日続けていきましょう。
(まとめ)もやしが便秘に効くのは食物繊維が多く含まれているから?
もやしには、食物繊維だけでなく腸内の善玉菌を増やすビタミン C や、消化酵素を活性化するカリウムなどの便秘改善に役立つとされる栄養素が豊富に含まれています。
また、もやしは低価格で低カロリーなので気軽に食生活に取り入れやすいでしょう。3種類あるもやしの中では、大豆もやしが食物繊維を多く含んでいるためダイエットにもおすすめと言えます。
ただし食物繊維の多いもやしばかり食べていると、栄養不足になったり便秘や下痢を繰り返したりする場合もあります。消化を助ける水分の補給をしながらバランス良く食事を摂るように気をつけましょう。