RO水は純水の中でも、RO膜という特殊フィルターを用いてろ過したものです

純水とは、水中にあるほぼ全ての不純物が除去された水のこと

純水とは

純水(ピュアウォーター)は、不純物をほとんど含んでいないお水のことをいいます。

天然水にはお水の味を変えるマグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が含まれていますが、純水はミネラル分まで徹底的に除去し、水分子だけを残したお水です。

純水の種類

純水には蒸留水と浄化水があり、浄化により作られている純水が一般的です。

ROシステム(逆浸透膜システム)でろ過して作るものがRO水(逆浸透膜浄化水)ですが、水分中の不純物を99%まで除去された純度が高いものが純水とされています。

また、お水を加熱し発生した蒸気を冷却して蒸留した場合にも、細菌やミネラルなどの不純物がほとんど除去された純水ができます。

純水のメリット

純水にはくせのないあっさりとした味や、不純物が含まれていない安全性の高さといったメリットがあります。雑味がないため、料理に使うと素材そのものの味を活かした美味しい料理が作れることも特徴のひとつです。

純水は純度が高いため、刺激が少なくものが溶け込みやすいという特徴もあります。刺激が少ないので洗顔での使用もおすすめです。

他には、ものを溶かす力を利用して拭き掃除などに使うと、汚れが落としやすいでしょう。

RO水とは「RO膜」を用いてろ過したお水です

RO水とは

RO水は原水を超微細なフィルター「RO膜(逆浸透膜)」でろ過して作るお水です。

採水地を特定しなくてもRO膜でろ過して不純物をほとんど除去できるため、一定の品質を保ちやすいという特徴があります。

RO水の硬度

RO水はろ過によりミネラルまで徹底的に除去されたお水なので、硬度はありません。お水はミネラルの含有量により硬度が変わり、「硬水」と「軟水」に分けられますが、RO水は硬度の少ない軟水に分類できます。

主に含まれているミネラル成分がマグネシウムイオンとカルシウムイオンで、WHO(世界保健機構)による基準値では、1L中に120mg以上のカルシウムとマグネシウムを含んでいるお水が硬水、カルシウムとマグネシウムの含有量が120mg未満のお水は軟水と分類されています。

日本では硬度の低い軟水が一般的なので、軟水の方が日本人の味覚に合い、身体への負担もかからないでしょう。RO水は硬度の低い軟水に含まれるので、日本人に適したお水といえます。

RO水のメリット

RO水はROフィルターでのろ過により細菌、ウイルス、環境ホルモンから放射線物質まで除去されているため、お水の中にはほとんど何の成分も含まれていません。ミネラル除去の処理もされているためデリケートな赤ちゃんにも刺激が少なく、安全性の高さなどのメリットがあります。

ミネラルをほとんど含まないRO水はすっきりとした味わいをしているため、料理にも使いやすいとされています。

⇒RO水の味に関する記事はこちら

「精製水」も純水の一種です

純水には精製水も含まれています。精製水は精製方法によって、主に「蒸留水、イオン交換水、RO水、Elix水」の4種類に分類することができるので、どのような種類があるか確認していきましょう。

1.蒸留水

蒸留水とは、水道水を沸騰させて生じた蒸気を冷却して、精製したお水のことです。水道水の不純物が取り除かれますが、冷却時に不純物が混入する場合もあるので、精製時には注意する必要があります。

2.イオン交換水

イオン交換水は、イオン交換樹脂と呼ばれる樹脂でろ過し、精製したお水です。イオン交換樹脂は塩素やナトリウム、マグネシウムなどのイオンを除去できるので、水道水の硬度の高いときなどに余分なミネラル成分を取り除く場合によく使用されます。

3.RO水

RO水のROは「Reverse Osmosis(逆浸透現象)」の略で、0.001ミクロンの超微細なRO膜により精製したお水がRO水です。特殊なRO膜を使用したろ過で、純度の高いお水を精製できます。

天然水や水道水などどんな原水を利用しても、RO膜のろ過では水分子以外の物質が通過することはほぼありません。

4.Elix(RO+EDI連続イオン交換)水

Elix水は、RO水のろ過に使うRO膜で不純物を除去したあとに、「連続イオン交換(Electric DeIonization:EDI)」を行って作り出すお水です。不純物を除去してからさらに不要なイオンを除去することで、より純度を高めることができます。

精製水とは、地下水や水道水などの原水を蒸留、ろ過、イオン交換、逆浸透などの方法で不純物やイオンを除去して精製する純度の高いお水のことです。一方、純水は蒸留水、イオン交換水、RO水など高純度のお水となっています。

日本薬局方は超純水(倫理純水)の定義を「導電率:約0.055uS/cm(25℃)、比低効率:18.24MΩ・cm」と定義しているため、この数値に限りなく近い純水が「超純水」となります。ただし、この超純水は飲用には適していません。

工場で半導体部品などの機器を洗浄する場合などに使われ、ハイテク産業に必要とされているものです。

⇒RO水と精製水の違いに関する記事はこちら

純水はさまざまな用途で使うことができます

不純物が含まれていないピュアウォーターは、飲用はもちろんさまざまなシーンで役に立ちます。

料理・調乳など

ピュアウォーターは素材の味が溶け出しやすいという点が特徴です。ピュアウォーターは雑味もないため、素材の味を引き出す出汁作り、炊飯、煮物などの料理作りに適しています。

不純物が含まれていないピュアウォーターは身体への負担が少なく安全性も高いため、消化器官の未発達な赤ちゃんのミルク作りにもおすすめです。

薬の服用時にもピュアウォーターを利用すれば、成分に影響を与えません。

洗顔・髪のセット

ピュアウォーターは負担の少ないお水なので、洗顔や洗顔後のすすぎ、髪の寝ぐせ直しにも適しています。

デリケートな肌に優しく浸透しやすいため、なじみやすいなどのメリットがあります。

加湿器・窓掃除

長時間お水を入れる加湿器は、長く使っていると目詰まりを起こすかもしれません。ピュアウォーターなら石灰化しやすいカルシウムなどが含まれていないので、詰まりを防げます。

汚れを落としやすく窓ガラスに不純物が残らないピュアウォーターは、窓の掃除、グラスの洗浄などにも便利です。

ウォーターサーバーを利用しよう

料理や調乳に使うときには、ウォーターサーバーの利用がおすすめです。

冷水、温水の両方をいつでもすぐに使えるので、お湯を沸かす手間もかかりません。天然水よりも安全で安心なピュアウォーターは、忙しいときの料理や赤ちゃんのミルク作りにも活躍します。

さらにウォーターサーバーを利用すると、重いお水が自宅まで配送されるので、買いに出かける必要もなく快適に活用できるでしょう。

⇒RO水を赤ちゃんに与えても問題ないのか解説した記事はこちら

(まとめ)RO水と純水は同じもの?

RO水は純水の中でも、RO膜という特殊フィルターを用いてろ過したものです

純水とは、不純物がほとんど全て除去されたお水のことです。純水には蒸留水やイオン交換水、RO水、Elix水などがあり、それぞれの精製方法で細菌やウイルス、ミネラル成分まで除去されているため、不純物がほとんど含まれていません。

RO水は、超微細なRO膜でろ過された不純物のほとんど入っていないお水です。放射線物質まで除去された衛生的で安全なお水として、料理やミルク作りをはじめ、さまざまなシーンで役に立つでしょう。

【この記事の執筆】

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ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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