デトックスとは体の毒素を排出し、体本来の機能を取り戻すことです

デトックスで不調を改善する女性の画像

デトックスをしたら体が軽くなった、デトックスで肌がきれいになったなど、「デトックス」という言葉自体は耳にすることが多いかもしれません。

では実際に、デトックスとは何をすることなのでしょうか。汗をかくことなのか、断食をすることなのか、何をすると体にどんな影響があるのでしょう。

デトックスの効果や自宅で簡単にできるデトックスの方法、注意点について紹介します。

デトックスの意味は「解毒」体の有害物質や老廃物を排出すること

デトックスとは、英語の「detoxification」という言葉が由来となっています。老廃物や有害ミネラルなど、体内に蓄積された有害な毒素を排出させることを意味します。毒素を排出し、健康な状態を取り戻すことがデトックスの目的です。

老廃物とは、体の代謝によって発生する副産物、つまり体から不要になったもののことです。主に便と尿や汗として排出されます。有害ミネラルとは、カドミウム・水銀・鉛・ヒ素・アルミニウムなどを指します。排気ガスやたばこ、水質汚染や残留農薬、古い水道管などからも有害物質が蓄積されると言われています。

これらの有害物質を完全に取り除くことは難しく、微量ながら日々蓄積されていきます。老廃物や毒素の蓄積を放置しておくと、腸内環境が乱れ、代謝が低下していきます。腸内環境の乱れは便秘や下痢につながります。

代謝の低下は、シミや肌荒れ、むくみや冷え性などを招くのです。逆に言えば、デトックスをすることで、慢性的な体の不調を改善できる可能性があるのです。

こんな人は要注意!不規則な生活スタイルで体本来の機能が低下

では、どんな生活だと毒素が溜まりやすいのか、自分自身の生活に当てはめてチェックしてみましょう。

毒素が溜まりやすい生活スタイル

  • 水分をあまりとらない
  • 野菜を食べない
  • 果物を食べない
  • 油っこいものが好き
  • 運動をしない
  • ストレスの多い生活
  • 慢性的な睡眠不足
  • たばこを吸う

体にあらわれる不調

  • 常に便秘がち
  • 疲れやすい
  • イライラする
  • 肩こりや頭痛
  • ニキビや肌荒れができやすい

人間の体の60%~70%は水分で出来ています。血液やリンパ液が体内を循環することで、酸素や栄養分が全身に運ばれます。体内の水分が不足すると血液がドロドロになり、老廃物の排出がうまく出来なくなってしまいます。

さらに血行が悪くなると、頭痛や肩こりなどの慢性的な不調につながります。脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気を招く可能性もあるため、日々の水分補給にはとくに注意が必要です。

また野菜や果物を食べる習慣がないと、体に必要なビタミンやミネラルが不足してさまざまな不調がおきやすくなります。有害物質の排出を促す食材もあるので、デトックスを意識するならば野菜と果物は積極的に摂りたいところです。

むくみや冷え性、慢性的な不調を改善するデトックスの効果

デトックスを行うことで期待できる効果はたくさんあります。

ダイエット効果・美肌効果

血流が悪くなると新陳代謝が低下し、脂肪をため込もうとしてしまいます。さらに老廃物も溜め込んでしまうと肌荒れやニキビなどの肌トラブルを引き起こす原因にもなります。

反対に、老廃物や毒素の排出を促すと、血液の循環がよくなり新陳代謝が活発になります。新陳代謝が上がるとおのずと消費カロリーがアップするので、太りにくく痩せやすい体へと変化していきます。お肌のターンオーバーも整い、肌荒れの解消につながります。

むくみ・冷えの解消

入浴や運動でリンパの流れを促すことで、余分な水分が排出されむくみの解消につながります。さらに血行がよくなることで、冷え性の改善や慢性的な肩こりの緩和が期待できます。

便秘改善

デトックスの大きな効果といえば、便秘の改善です。水分を多く摂取することで便がやわらかくなり、さらに胃腸を休ませることで善玉菌が増え腸内環境が整い、結果的に便秘が解消されやすくなるのです。

排便自体が毒素を排出する行為のため、排便のサイクルを整えることはとても大切です。乳酸菌を含むヨーグルトやチーズやお漬物といった発酵食品も取り入れ、老廃物や毒素を溜めない体を目指しましょう。

まずはお水を飲む!自宅で出来るさまざまなデトックス方法

では、自宅でも簡単に取り入れられるデトックス方法を紹介します。

水を飲む

今まで水分をあまり意識していなかった方は、1日1.5~2リットルのお水を目安に水分補給をしてみましょう。ただし一気に飲んでもあまり意味がないので、コップ一杯のお水を1日複数回に分けて飲むようにしてください。

とくに

  • 起床後
  • 入浴前後
  • 就寝前

こちらのタイミングは必ず飲むようにしましょう。忘れがちな就寝前ですが、寝ている間には思っている以上に汗をかくので、事前の水分補給が必要です。

起床後には冷たいお水よりも白湯がオススメです。内臓が温まり代謝機能を高めてくれるのです。利尿作用を促進することで、老廃物の排出がスムーズになります。

ファスティング(プチ断食)

ファスティングの方法には、お水だけで行う断食や酵素ドリンクやジュースクレンズを使ったもの、半日だけのプチ断食などさまざまな方法があります。

近年ではダイエットや美容のイメージが強いファスティングですが、本来のファスティングの目的は胃腸などの消化器官を休ませデトックス効果を高めることで、体重を落とすことではありません。

余分な水分や老廃物が排出されたり、便秘が解消されることで、体重が落ちるかもしれません。ただしこれは一時的なもので、リバウンドや代謝の低下を招くことがあるので、あくまでも体の調整として行うのが良いでしょう。

まずは半日や1日のプチ断食から始めてみるのがオススメです。

食生活の改善

野菜や果物を取り入れるなら、毒出し食材を積極的に食べましょう。薬味で使われるにんにくや生姜、ねぎやたまねぎには解毒作用を促してくれる効果があります。

また利尿作用のある「カリウム」を含むバナナやキウイは、むくみが気になる方にオススメです。ただし体を冷やす食材でもあるので摂取量には注意してください。

食物繊維は老廃物を排出させる働きの他に、血糖値の上昇を抑える効果もあるのでぜひ取り入れたい食材です。食物繊維には水分を吸収して便のかさを増し、腸を刺激してぜん動を活発にしてくれる不溶性食物繊維と、腸内をゆっくり移動しお掃除をしてくれる水溶性の食物繊維があります。

不溶性食物繊維を含む食材

・キャベツ、ごぼう、大豆、バナナ、きくらげ(乾)、切り干し大根など

水溶性食物繊維を含む食材

・わかめ、こんぶ、ひじき、こんにゃく、大麦、など

不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は2:1の割合で摂るのが良いとされています。両方の食物繊維をバランスよく食べるようにしましょう。

入浴

汗をかくことをイメージする人も多いデトックスですが、汗と一緒に毒素が排出される割合は全体の2~3%ととても少ないのです。老廃物の排出はほとんどを便と尿が占めているため、入浴は汗から毒素を排出することが目的ではありません

きちんと湯舟につかり、体を温め新陳代謝を上げることがデトックスにつながります。とくに低めの温度でじっくり入浴をする半身浴は、心臓や肺に負担をかけることなく体をじっくり温めることができますのでぜひ試してみてください。

運動

運動習慣のない方は、一駅歩く、入浴後にストレッチをする、簡単なことからで良いので少しずつ体を動かすことを意識してみましょう。筋肉が増えることでさらに代謝が上がり、汗をかきやすくなります。

(まとめ)デトックスとはどんな意味?その効果と方法は

デトックスとは体の毒素を排出し、体本来の機能を取り戻すことです

デトックスとは解毒を意味する言葉で、体の老廃物や有毒物質の排出を促すことを目的としています。毒素を排出させることで、体本来の機能が正常に働くようになるのです。

そのためデトックスを行うと、血行がよくなり新陳代謝が活発になります。その結果、むくみの解消や冷え性の改善などの効果が期待できます。

さらに便を出すこと自体がデトックスでもあります。老廃物の9割以上が便と尿から排出されているため、日々の水分補給が重要になります。

気を付けていても溜まってしまう毒素ですが、毒出し食材や半身浴など出来ることからスタートし、悪いものを体に溜めない生活を心がけましょう。

【この記事の執筆】

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ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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