体内の水分不足が原因で、日中の眠気や集中力の低下などの不調が起こる場合があります


日中から眠気を感じる症状は、水分不足が原因なのでしょうか?体内の水分不足によりかくれ脱水になると、様々な体調不良の症状が現れることがあります。

かくれ脱水とは、体内の水分量が減り軽度の脱水状態になることです。暑い日や気づかないうちに体内の水分が減少している時などにかかりやすいため、注意しなければなりません。

かくれ脱水には、喉の渇きや眠気、疲労感などのサインがあります。脱水症が悪化すると熱中症になるケースもあるので、予防のためにこまめな水分補給が必要だとされています。

電解質のバランスが乱れる「脱水症状」により、眠気を感じている可能性

暑い夏には、しっかり水分補給を行っていないと脱水症状になる恐れがあります。暑い環境にいてのどの渇きに気づいた時には、すでに脱水症になっていたというケースもあるので、普段から脱水症対策に気をつけなければなりません。

脱水症状は熱中症の初期症状でもあります。脱水症の症状に注意して、問題がある症状に気づいた場合には早めに対応を行いましょう。

脱水症状とは

脱水症状とは、大量の発汗、嘔吐、下痢などが原因で体内の水分やミネラルが不足し、電解質のバランスが崩れて起きる様々な症状のことです。人間の身体は体重の約60%が水分でできているとされていますが、この水分量が大幅に低下し体液の濃度が高まった場合には、脱水症状になる可能性が高まります。

体内が水分不足になると、血液中の水分が減少してドロドロになり血流の悪化につながっていきます。血流の悪化により体内の細胞に十分な水分や栄養素が届かなくなり、体温調節機能にも悪影響を及ぼすため注意が必要です。

脱水症の症状

脱水の状態になると、血液循環が悪化するため脳や消化器、筋肉などに問題が生じます。脳の水分が不足した場合には、頭痛、集中力低下、日中に生じる眠気などの睡眠障害等の症状が現れるでしょう。

消化器に問題が生じると食欲不振になり、筋肉の場合は身体の動きが悪化、疲労感が生じる、手足がしびれる、筋肉痛になるなどの症状が現れます。

かくれ脱水

かくれ脱水は、身体の水分量が減少した脱水症状になる前の段階です。体内の水分が減少した状態で、暑さに適応できず体内に熱がこもった場合には、かくれ脱水から脱水症になりやすいとされています。

かくれ脱水では、皮膚がカサカサになる、喉が渇く、食欲がない、ぼんやりする、日中に眠くなるなどの症状がみられます。このかくれ脱水の症状に早めに気づいて対策を取ることが、脱水症の予防につながるでしょう。

かくれ脱水になりやすいのは「室内」や「車の中」

かくれ脱水は、暑い日で体温が下がりにくい場合、汗をかいて体内の水分が不足している場合などにかかりやすいとされています。スポーツをしている時や炎天下の中に長時間いた場合よりも、屋内にいる時により注意しなければなりません。

室内にいる時

窓を締め切った室内でエアコンをかけずにいる場合には、かくれ脱水になりやすいとされています。室内にいて直射日光に当たらないとしても、閉め切った空間で風もない状態では、汗が蒸発しにくくなり体温の上昇と脱水につながります。

室内で夜寝ている時にも、脱水状態には注意しなければいけません。夜間には、日中の熱い日差しによって蓄積された熱が室内にこもりやすいため、エアコンを使って室温をしっかり管理することが熱中症予防に大切です。

車の運転中

高速道路で車を運転する時には、トイレに立ち寄れない場合があるため水分を控える方が多いようです。窓を閉め切った車内は暑く、無風で汗が蒸発しにくいなどの特徴があります。

運転に集中して水分補給を忘れている時にも、かくれ脱水には注意しなければなりません。

注意が必要な時

  • 暖房がかかって空気が乾燥している冬の室内で、体内の水分が減少している場合
  • トイレに行く時間が取れず水分補給を控えている場合
  • 高熱・嘔吐・下痢などの症状が出て体内の水分が減少している場合など

「だるさ」や「めまい」など、かくれ脱水のサインを見逃さないように

めまいを感じる女性の画像かくれ脱水は脱水症状になる前の段階です。わかりやすい自覚症状はないため、疲れているだけと思い込む人も多いかもしれません。

かくれ脱水では二日酔いとよく似た症状が出るケースが多いので、お酒を飲んでいないのに二日酔いのような症状が出た場合にはかくれ脱水の可能性が高いといえます。また、かくれ脱水の症状には「べた」「だる」「ふら」「いた」のサインがあるとされています。

べた(べたべた)

首筋など気がつきにくい場所がべたべたして汗をかいている状態

だる(だるい)

食欲が落ちて栄養素が不足しているため、身体が疲れやすくなってだるい状態

ふら(ふらつき)

体内の水分不足による血流の悪化で、めまいやふらつきが生じている状態

いた(痛み)

体内の水分と一緒に塩分などのミネラル分も不足して、筋肉の痙攣や痛みが生じている状態

かくれ脱水のサイン

  • 集中力が出ない
  • 頭がぼんやりする
  • 日中から眠気を感じる
  • 頭痛がする
  • 食欲がない
  • 足がつる、筋肉痛になるなど

脱水予防は「喉が渇く前」に水分補給をすることが基本!

脱水症状を予防するには、体内の水分不足を防ぐための水分補給や、電解質のバランスを維持するための栄養補給が大切です。気づかないうちに体内の水分が失われる環境にも注意しなければなりません。

水分と栄養の補給

脱水症状対策には、こまめな水分摂取が必要です。水分摂取には、喉が渇いたと思う前にコップ1杯程度のお水を飲むのがおすすめです。

水分、塩分、栄養などの補給ができる食事も、脱水症状の予防には欠かせません。食欲がない時にはキュウリやトマト、なすといった水分の多い夏野菜や、乳製品、納豆、小松菜、鶏肉など栄養ある食材を使った料理を食べることが大切です。

室温の調節

かくれ脱水で体内の水分が不足していると、体温調節機能が低下してしまいます。暑い環境に長くいると、かくれ脱水の時には余計に脱水症状や熱中症になるリスクが増加するでしょう。

暑い時には室温が高くなりすぎないように注意しなければなりません。早めにエアコンをつけて室内の温度を調節する、すだれをつけて室内温度の上昇を防ぐなどの方法が、室温調節に効果的です。

また、暑い日には体温を上げないために通気性や吸湿性・速乾性のある衣服を着るのもおすすめです。

(まとめ)水分不足と眠気の関係とは?かくれ脱水の可能性?

体内の水分不足が原因で、日中の眠気や集中力の低下などの不調が起こる場合があります

脱水症状になる前のかくれ脱水には日中の眠気や頭痛、倦怠感、筋肉痛などの症状があるため、眠気が気になっている場合にはかくれ脱水の状態が考えられます。暑い日や水分の摂取量が少ない状況では体内の水分が不足して、脱水症状になる恐れがあります。

脱水症状は熱中症の原因になる症状のことで、体内の水分やミネラルが不足した状態です。夏の暑さや水分の摂取量不足などが原因で脱水症状になる恐れがあるので、かくれ脱水の段階でこまめに水分補給を行うように気をつけましょう。

<参考文献>

【この記事の執筆】

hawaiiwater

ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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